人が住んでいるところには必ずダニがいます。
その中でも、「布団」が最もダニが多くいる場所と言われています。
目に見えないのでお手入れをサボりがちかもしれないですが、数万匹のダニとダニのフンに埋もれて寝ていると考えると気持ち悪くなってこないでしょうか?
もちろん、アレルギーや喘息などの原因にもなり得ますので、早めにダニ退治・対策を行いたいところです。
布団干し完了
屋上は相変わらず気持ちいいな
でも耐え難い暑さ…もう汗だく…
頼むからダニやらカビやら死滅してくれー‼️ pic.twitter.com/MfaQbfzqAD— RN.アリデン (@Ariden197201) August 17, 2019
そこで今回は、ベッドの正しいダニ退治方法&対策方法についてご紹介していきます。
目次
ダニという生き物について
ダニは足が8本あり、クモに近い生き物とされています。
温度20~30度で湿度60~80%、もぐりこめるような住処とエサがある場所を好みます。
実はこの条件が布団やマットレス、そのものなのです。
①ダニの繁殖力はかなり強い
ダニはとても繁殖力が強い生き物です。
2~3か月のうちに50~100個の卵を産みます。
それぞれのダニは1か月で成虫となり、繁殖を繰り返します。
何も対策をせずに放っておけば、あっという間に数万匹まで数を増やしていくのです。
②ダニは寒い時期が苦手
ダニは20度を下回るとかなり減ると言われています。
また、乾燥しているところも苦手です。
とすると、日本の冬は苦手でダニはいないと推測することができると思います。
ですが、ダニが苦手な環境は人間も苦手です。
現代では、寒ければ暖房をつけて部屋を暖かくし、乾燥していれば加湿器で湿度を保ちます。
確かにジメジメした時期は、ダニが爆発的に増えますが、基本的には1年中ダニ対策が必要なのです。
③天日干しは想像以上に効果が低い
ダニは、実は50度以上の熱に弱い生き物です。
天日干しは夏の暖かい時期は多少効果がありますが、布団そのものを干すだけではなかなか表面温度は50度を超えません。
天日干しには殺菌効果もあるので、無駄とは言いませんが、ダニ対策として考えるには効果が薄すぎます。
ダニが引き起こす健康被害
ダニから受ける被害は大きく分けて2つ。
生きているダニに刺されるか、ダニの死骸やフンを吸い込むかです。
布団やマットレスに最も多く含むチリダニは、人を指しません。
ですので、ダニによる健康被害の多くは、ダニの死骸やフンを吸い込むことで発生します。
アレルギー性疾患の8割はダニが原因!?
朝起きると鼻がムズムズする鼻炎の方、もしかしたらダニが原因かもしれません。
アレルギー性疾患の約8割はダニが原因で起こるものとされています。
ダニ対策をしないでいれば、いつ発症してもおかしくありません。
鼻炎だけでなく、気管支炎や皮膚炎などの症状を引き起こす場合もあります。
また、小さな子どもがアレルギー性疾患にかかってしまうと、一生涯付き合っていかなければならないこともあるので注意が必要です。
ベッドのダニ駆除方法『生きているダニを除去』
ダニを除去するには掃除機で吸えば良いと聞きますが、実は掃除機で吸えるのはダニの死骸やフンのみで、生きているダニには効果がないと言われています。
つまり、生きているダニの除去をしてから掃除機をしなければ、また繁殖してしまうので一時的にしか効果を得られません。
効率的にダニを除去するには、まずは生きているダニから倒しましょう!
①防ダニスプレーで即効ダニ除去
生きているダニを倒すには防ダニスプレーが一番手軽で効果を得られます。
即効性があるものなので、思い立ったその日にダニを死滅させる効果を得ることができます。
ダニは夜行性の生き物なので、暗くなると動きが活発になり、布団やマットレスの表面に出てきます。
この性質を利用して、スプレーをする前に、ダニを布団の表面におびき出しましょう!
汚れ
手順
1.部屋を暗くする。カーテンを閉め切る。
2.1時間ほど待つ。
3.スプレーを噴射してダニ退治!
掃除は昼間にやることが多いので上記のようにやり方を記載しましたが、よくよく考えると、夜やるのが最も効果的です。
平日、暗くなってから帰ってきて、布団は暗い部屋に静かに置いてあります。
このときこそ、スプレー噴射のベストタイミング!是非実践してみてください。
②スチームアイロンや布団乾燥機も効果的
ダニは高温に弱い生き物なのでスチームアイロンや布団乾燥機は、生きているダニにはとても効果的です。
ただ、高温が苦手と言っても、一瞬では弱るだけなのである程度高温の状態を保つことが必要です。
ですので、スチームアイロンはゆっくりと動かすことがコツです。
また、先ほど説明したように、ダニを誘き出してからの方が、より効果的です。
なお、布団自体が高温に弱いものもあるので、確認してから実践してみてください。
ベッドのダニ駆除方法『死んでいるダニとフンの除去』
生きているダニを除去させたら、次は死骸とフンの除去です。掃除機を使って除去します。
布団用の掃除機を持っていない方でも、通常の掃除機のヘッド部分を布団専用に変えて使うことができます。
吸引力は強いもので吸っていきます。
このとき、なるべく繊維の奥の方のダニやフンまで吸うために掃除機をゆっくり動かしましょう。
少し時間はかかりますが、この工程が、一度布団を清潔な状態に戻すためにも一番大切です。
頻度は、週1くらいが理想的です。
ベッドのダニ対策方法
目に見えないダニ。
減っても増えても危機感を感じにくいですが、ダニを除去したら、対策もしていきましょう。
ダニが増えるのを黙って見過ごすわけにはいきません。
ちょっとした心がけだけでも、ダニの繁殖を抑えることができます。
①換気をすること
湿度が50%くらいになると、ダニは生きていることができないと言われています。
ですので、天気の良い日には、寝室に風を通すようにしましょう。
②掛け布団と枕は布団の上に置かないこと
起きたあと、掛け布団をきれいに畳んで敷き布団の上に置いている方は多いと思いますが、実はこの行動は布団に湿気をこもらせてしまいます。
起きたら枕は立てかけて、掛け布団はベッドの背にかけて置くなど、敷き布団に密着しない場所に置くようにしましょう。
③ダニのエサとなるものを排除すること
ダニの一番の好物は髪の毛やフケです。
布団やマットレスのどこに一番ダニが多いか調べたところ、足元よりも頭の近くの方が2倍ほどダニの量が多いことがわかっています。
起きたらコロコロをさっとして、ベッドや布団の上にあるごみを取り除くのもよいでしょう。
皮脂なども染み込んでいるので、週1くらいの頻度でシーツも洗うのが理想的です。
また、家の中のホコリもダニにとってはエサとなります。
部屋にホコリをためないよう、小まめに掃除をするようにしましょう。
④ダニ防止シートを使う
ダニ防止シートは人体には影響がなく、ダニが嫌がる成分を含んでいます。
シートを貼るだけの簡単な対策ですね。
使い捨てで、効果の持続は3~6か月ほど。[/marker]
特にダニの繁殖期となる梅雨に使い捨てで使ってみるのも良いかもしれません。
⑤家電を上手に使う
エアコンについている除湿機能や扇風機を使うことで、部屋の湿度を低くすることができます。
また、布団やマットレスにあたるように風向を調節してあげれば、布団自体の湿度も下げることができ効果的です。
ベッドで使用しているマットレスは、半年に1度ほど、裏表を逆にしてあげるとより良いです。
冬に潤いを補うために加湿器を使いますが、使い過ぎには注意しましょう。
また、加湿器の位置も布団のすぐ近くではなく、空気全体に潤いを補うために高い位置に設置するなどの工夫をこらすとよいでしょう。
プロの業者にクリーニングを頼む
費用はほとんどの場合1万円以下で頼みますので、手入れ等が面倒くさい!という方は、時間・手間の節約のためにクリーニング屋さんに頼む手もあります。
出張かつ即日仕上げの業者も少なくないので、カビもダニも含めて一度きれいにしてもらうのも安心ですね。
まとめ
まとめ
✔ 湿気がこもりやすい布団やマットレスはダニの絶好の住処になる。
✔ ダニ対策は「生きているダニの除去」と「ダニの死骸やフンの除去」を分けて考えましょう。
✔ 生きているダニの除去は、部屋を暗くして一網打尽に!
✔ ダニの死骸やフンの除去は、ゆっくり丁寧に掃除機で吸い取りましょう。
✔ 湿気を逃がすことを重視した、ダニ対策を習慣にしましょう。