ソファーはお値段も高く、更に処分するのも一苦労の大物なため、長く大事に使っている方がほとんどだと思います。
しかし、そんな毎日使うお気に入りのソファーが汚れてしまったら、みなさんどうしていますか?
お洋服のように洗濯機に入れて洗えるものではありません。
ましてやその汚れが血液だったら、取りにくい、シミになりやすい、見た目も嫌…血液の汚れは特に気持ちの良いものではありませんよね。
自分の部屋の初ソファーで結構新しいのになんで寝てたら鼻血出てくるかな…😭 pic.twitter.com/JLDUIJUgyc
— おさぽり (@popon77YDK) April 19, 2016
そこで今回は、ソファーについた血液の落とし方についてご紹介していきますので、困ったときにはぜひお試しください!
目次
ソファーの素材にはどんなものがある?
ソファーの素材には大きく分けて、布張り・本革・合成皮革の3種類あります。
それぞれの素材の特徴について簡単に説明します。
ソファーの素材と特徴
- 布張りのソファー
さらさらとした肌触り。色や柄も豊富で、カジュアルなお部屋にマッチ。値段がお手頃で、お手入れもしやすい。カバーリングタイプの掛替え可能なものもある。
- 本革のソファー
牛革で作られているものが多く、高級感がある。しっとりとした肌触りで、使えば使うほど味が出る素材。値段は高いが、耐久性も高く、長く使えるソファー。
- 合成皮革のソファー
ソフトレザーやビニールレザーと呼ばれることの多いスベスベとした肌触りの人工の素材。本革と比べ強度は劣るが、値段が安く、お手入れがしやすい。
血液汚れは時間が経てば経つほど落ちくくなる!
血液による汚れはシミになりやすく、落としにくいイメージがありますよね。
その理由は、血液にタンパク質が含まれているからです。
人はケガをすると血が出ますが、その時体の中では、血を止めようと働きます。
その役割を担っているのが、血液中のタンパク質です。
その結果、血液は固まりやすく、血液汚れは落としにくくなってしまうのです。
さらに、時間が経ち酸化することで、血液はますます落としにくく厄介な汚れとなります。
まずは確認!血液汚れを落とすためのポイント&注意点
①熱いお湯は使わない
タンパク質は熱で固まりやすいという特徴があります。
本来、汚れはお湯の方が落ちやすいイメージがありますが、血液汚れに対しては使わないようにしましょう。
とはいえ、血液が固まる温度は50℃から60℃と言われているので、決して寒い冬に冷水で洗う必要はありません。
逆に、20℃以下では汚れ落ちがあまり良くないという結果も出ています。
②汚れを放置しない
どんな汚れでも、時間が経てば経つほど汚れは落としにくくなります。
しかし、特に血液については乾いて酸化するとますます落としにくくなってしまいます。
汚れたら、すぐに落とすようにしましょう。
③アルカリ性の洗剤を使う
血液の主成分となるタンパク質は酸性なので、汚れを落とす際には逆の性質を持つアルカリ性や弱アルカリ性の洗剤を選ぶことが大切です。
血液汚れを中和し、落としやすくなります。
しかし、革にアルカリ性の洗剤を使用すると革を傷めてしまうので、革製品には使わないようにしましょう。
ソファーについた血液の落とし方【布張りの場合】
①布製品専用の洗剤クリーナー
布製品専用の洗剤クリーナーも売られています。
自宅にあれば、まずは専用クリーナーで試してみると良いでしょう。
しかし、色落ちや変色がないか、目立たないところで確かめるようにしてください。
②中性洗剤を使う
専用クリーナーがない場合、洗剤を使用して汚れを落としましょう。
【用意するもの】
✔ 中性洗剤
✔ 布やタオル
手順
- 中性洗剤を薄めて、布もしくはタオルにしみ込ませ、血液汚れの部分を叩くように擦ります。
- 水で濡らしたタオルで洗剤成分を拭き取ります。
- 乾いたタオルで水分を吸い取ります。
- さいごによく乾燥させましょう
※乾燥時は、ドライヤーは使用しないようにしましょう。
しかし、これだけでは血液汚れはシミが残ってしまう可能性が高いです。
血液汚れ専用の洗剤も売られているので、そういった洗剤を使用するのも良いでしょう。
次は、洗剤では落としきれなかった場合のシミ抜き方法をいくつかご紹介します。
③漂白剤
塩素系漂白剤は色落ちの原因となるので、色柄物は酸素系漂白剤を使用しましょう。
また、液体タイプは弱酸性となるので、血液汚れには弱アルカリ性の粉末タイプを選びましょう。
水に溶かした漂白剤を、歯ブラシにつけて、血液汚れの部分を叩くように汚れを落とします。
浮いた汚れをタオルや雑巾で吸い取り、これを繰り返しましょう。
④オキシドール(過酸化水素水)
オキシドールは傷口の消毒薬として使われているものです。
オキシドールにはタンパク質を分解する作用があるので、洗剤では落とせなかった、乾いた頑固な血液汚れに有効です。
⑤セスキ炭酸ソーダ
重曹よりアルカリ度が高く、水に溶けやすく、タンパク質汚れにも効果的です。
布ナプキンの洗濯にも使っている人が多いため、血液汚れを落とすには期待がもてます。
100均でも手に入るお手軽なクリーナーです。
⑥オキシクリーン
どんな汚れでも落とせる万能洗剤として人気のあるオキシクリーン。
こちらも弱アルカリ性なので、タンパク質汚れを落とすのに期待できます。
ソファーについた血液の落とし方【本革のソファーの場合】
先ほどもお話ししましたが、本革にアルカリ性の洗剤は硬化・収縮・色落ちなどの恐れがあるため使えません。
血液汚れを落とす際には、革にダメージを与えないよう配慮が必要です。
①革専用クリーナーを使う
革製品についたシミや汚れを落とすクリーナーがあります。
革専用のクリーナーですが、こちらも目立たないところで試してから汚れを落としましょう。
さらに購入してすぐに、専用の保護クリームを使うことで革を保護し、汚れを防ぎ、その後の汚れも落としやすくすることができます。
また、日頃のメンテナンスも大切です。
②中性洗剤を使う
【用意するもの】
✔ 中性洗剤
✔ ボウルや洗面器
✔ 布やタオル
✔ 保革剤
手順
- ボウルや洗面器に水と中性洗剤を入れ、泡が立つ程度にかきまぜます。
- 布またはタオルを、薄めた洗剤に浸してかたく絞ります。
- 血液汚れが広がらないよう、洗剤に浸した布もしくはタオルで上から優しく叩きましょう。
- これを繰り返し、汚れを浮き上がらせて取り除きます。
- 乾いた綺麗なタオルで水分を拭き取ります。
- さいごに乾かした後、保革剤を塗りましょう。
③オキシドール(過酸化水素水)を使う
布製ソファーのシミ抜きでも出てきたオキシドールは、アルカリ性ではなく酸性なので、本革にも使用できます。
しかし、革の色落ちも否定できないので、必ず目立たない部分で色落ちがないか試してから行いましょう。
革の変化がないか、試した後5分程は置いて、様子をみてください。
【用意するもの】
✔ オキシドール
✔ 布やタオル
✔ 保革剤
手順
- 布もしくはタオルにつけたオキシドールを、血液汚れの部分に軽く叩いて塗ります。
- 泡立ってくるのを待ち、乾いた布やタオルで拭き取ります。
- 汚れが落ちていたら、水に浸しかたく絞ったタオルで拭き取ります。
- 乾いた綺麗なタオルで水分を拭き取り乾燥させます。
- さいごに乾燥した後、保革剤を塗りましょう。
ソファーについた血液の落とし方【合成皮革の場合】
合成皮革は、水を弾いて汚れがつきにくく、小さな汚れであれば、かたく絞った濡れタオルなどで拭き取ることができます。
汚れが落としきれなかった際には、合成皮革専用のクリーナーを使用しましょう。
汚れを落とした後は、合成皮革用の保護クリームや艶出しワックスを使うことで、その後の汚れを弾いてくれます。
洗剤を使用したい場合、こちらも色落ちや素材を傷める恐れがあるので、中性洗剤を使用しましょう。
血液汚れに意外な救世主⁉
①大根おろし
大根に含まれる酵素が、タンパク質を分解する作用を持っているので、血液汚れに効果的なんです。
初めて耳にする方はびっくりですよね。
時間が経った頑固な血液汚れにも使えます。
【用意するもの】
✔ 大根
✔ おろし金
✔ ガーゼ
✔ 布
手順
- おろし金で大根をおろし、ガーゼに包みます。
- それを血液汚れの部分にポンポンと叩くようになじませます。
- 血液汚れを落としたら、大根おろしの成分が残らないよう、水拭きし乾燥させましょう。
②コンタクトの洗浄液
コンタクトレンズの洗浄液は、コンタクトレンズについた汚れを洗浄しますが、その汚れのほとんどはタンパク質なのです。
そのため、洗浄液にはタンパク質分解酵素が含まれており、血液汚れに使えるのでは?という考えです。
とはいえ、コンタクトの洗浄液に含まれるたんぱく質分解酵素は、分解力が強くはないので、時間の経った血液汚れによるシミにはあまり期待できないかもしれません。
まとめ
まとめ
✔ 固まりやすい血液汚れは、放置せずすぐに落とす。
✔ 血液汚れを落とす時は、熱湯は使わない。
✔ 血液汚れにはアルカリ性の洗剤が有効だが、革製品には中性洗剤を使うと良い。
✔ 日頃から専用クリーナーや保護クリームでソファーのメンテナンスをしておくことが大切。
✔ 時間が経った血液汚れには大根おろしを試してみると良い。