壁紙に血液が付着して、きれいに汚れを落とすことができず困った経験はありませんか?
お子さんがいるご家庭では、子どもが寝ている間にかさぶたがはげてしまったり、鼻血を出してしまったりして、その血痕が壁に付着してしまったことがあるというご家庭も多いでしょう。
鼻血は出やすいほうだけど
身に覚えの無い家の壁
昨日の指の怪我と関係ある?ジャスティス!!! pic.twitter.com/oO9Esjd7ih
— らーめん つけめん 雨ニモマケズ (@amemake1119) February 19, 2017
血液のシミは放っておくと、壁紙に染みつき、汚れが取れにくく困ってしまいます。
そこで今回は、『壁紙についた血液のシミの落とし方』についてご紹介していきます。
お困りの際にはぜひ参考にしてみてください!
目次
血液汚れの特徴と落とす際のコツ
血液の汚れは水溶性の汚れなので、水に溶けやすく、すぐに拭き取れば簡単に汚れを落とすことができます。
しかし、血液の成分にはたんぱく質が含まれており、そのたんぱく質が固まってしまうと汚れがなってしまいます。
また、ヘモグロビンや鉄分が乾いて酸化してしまうと黒ずみになってしまいます。
血液汚れを落とすのに大切なことは、「血液が固まって乾燥してしまうまえに、すぐに汚れを落とすこと」です。
血液汚れが付着してしまった際には、放置せず、血液が固まる前に速やかに処理するようにしましょう。
壁紙についた血液のシミの落とし方
①水拭きする方法
血液が付着してしまった際、まだ血液が固まっていない場合には、水に溶けるので、軽く水拭きするだけで綺麗に汚れを落とすことが可能です。
【用意するもの】
✔ 布巾
✔ ウェットティッシュ
✔ 水
手順
- 布巾を軽く濡らしたものか、ウェットティッシュで拭き取ります。
- 汚れが取れにくい場合は霧吹きで汚れ部分に水を吹きかけてから拭き取ります。
- お湯を使用すると、血液が固まってしまうので冷たい水を使用しましょう。
②粉末酵素系漂白剤を使用する方法
酵素系漂白剤にはヘモグロビンの色素を落とす効果やたんぱく質汚れを分解する働きがあります。
そのため、血液汚れに酵素系漂白剤は効果的です。
酵素系漂白剤にも液体のものと粉末のものがあります。
液体酵素系漂白剤は酸性、粉末酵素系漂白剤は弱アルカリ性なので、血液に含まれる酸性のたんぱく質汚れには、弱アルカリ性である粉末酵素系漂白剤のほうが効果的です。
【用意するもの】
✔ 粉末酵素系漂白剤
✔ 水
✔ 綿棒
✔ 使い古しの歯ブラシ
✔ 布巾
手順
- 粉末酵素系漂白剤を水で溶かします。
- 血液汚れの部分に漂白剤を綿棒を使って塗布します。
- 使い古しの歯ブラシでたたくようにして汚れを落としていきます。
- さいごに濡れ布巾で拭き取りましょう。
③セスキ炭酸ソーダや重曹を使用する方法
血液の成分にはたんぱく質が含まれ固まってしまうと汚れが取れにくくなります。
タンパク質は酸性の汚れになるので、アルカリ性の成分を使用することで汚れを落としやすくなります。
万能洗剤であるセスキ炭酸ソーダや重曹はアルカリ性なので血液汚れにも効果的です。
ホームセンターや薬局、100均一でも手に入ります。
【用意するもの】
✔ 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
✔ 使い古しの歯ブラシ
✔ 布巾
手順
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダを少しの水に溶かしペースト状にします。
- ペーストを汚れの部分に塗布します。
- 使い古しの歯ブラシでたたくようにして汚れを落とします。
- さいごに濡れ布巾で拭き取りましょう。
④アンモニア水を使用する方法
アンモニア水はアンモニウムという成分が含まれており、これにはたんぱく質を分解する効果があります。
薬局で簡単に手に入ります。
【用意するもの】
✔ アンモニア水
✔ 水
✔ 綿棒
手順
- おちょこに1杯分ほどの水に、アンモニア水を1滴加えます。
- 綿棒で血液汚れ部分に塗布します。
- さいごに濡れ布巾で拭き取りましょう。
⑤オキシドールを使用する方法
オキシドールは消毒液として使用されます。
薬局で手に入れることができます。
過酸化水素水を薄めたものなので洗浄効果もあります。
消毒用に使用される液体なので、人体に直接触れてしまっても安心な成分なので強い効果はありませんが、扱いやすい溶液です。
【用意するもの】
✔ オキシドール
✔ 綿棒
✔ 布巾
手順
- 血液汚れ部分に綿棒でオキシドールを塗布します。
- 濡れ布巾で汚れを拭き取りましょう。
⑥大根おろしを使用する方法
大根おろしが洗浄剤?少し不思議な感じがしますが、大根にはジアスターゼが含まれます。
ジアスターゼにはたんぱく質を分解する働きがあるので血液汚れに効果的です。
小さなお子さんやペットがいて、洗浄剤を触るのが心配というご家庭にはおすすめです。
【用意するもの】
✔ 大根おろし
✔ ガーゼ
✔ 布巾
手順
- 大根おろしをガーゼや布巾で包みます。
- 血液汚れの部分にたたくように塗布します。
- さいごに濡れ布巾で拭きとりましょう。
⑦血液落とし専用の洗剤を使用する方法
市販のもので血液汚れ専用の洗剤も販売されています。
タンパク質分解酵素が含まれているので血液汚れに効果的です。
使用方法はメーカーにより異なりますので、注意書きや使用方法をご確認のうえご使用ください。
血液汚れを落とす時の注意点
①血液汚れは血液が固まる前にすぐに落とす!
血液汚れは固まってしまうと、たんぱく質が固まったりヘモグロビンや鉄分が酸化したりしてしまい、色素が沈着し汚れが落としにくくなってしまいます。
血液汚れが付着してしまった際には、血液が固まる前に処理するようにしましょう。
血液が固まる前であれば、スムーズに汚れを落とすことができますが、固まってしまった血液汚れを落とすには、洗剤や薬品などを使用しなければ汚れを落とすのは難しいでしょう。
②薬液や洗剤を使用する際の取り扱いには要注意!
薬剤や洗剤を使用する際には、肌に影響を与えてしまうものもあります。
そのため、ゴム手袋を着用し、注意書きや使用方法をよく読んでから取り扱うようにしましょう。
また、薬剤や洗剤によっては壁紙の素材を傷めてしまったり、変色させてしまったりしてしまうものもあります。
使用する際には一度目立たないところで試してから使用することをおすすめします。
③アンモニア水の使用には注意!
アンモニア水を使用する際、アンモニア水は刺激臭もありますので、臭いが気になる方のご使用はおすすめしません。
直接、液体の臭いを嗅ぐ行為も避けて使用するようにしてください。
まとめ
まとめ
✔ 血液汚れはたんぱく質・ヘモグロビン・鉄分が含まれており、時間の経過とともに汚れを落とすのが困難である。
✔ 付着したばかりの血液汚れは水に溶けるので水拭きで除去できる。
✔ 時間が経過した血液汚れには、酸性であるたんぱく質を分解することのできるアルカリ洗剤を使用するのが、効果的である。
✔ 血液汚れを落とす際には、洗剤や溶液を塗布した後、使い古しの歯ブラシでたたくようにして汚れを落とすのが効果的である。
✔ 洗剤や薬液などを使用する際には人体に悪影響を与えることもあるので、手袋やマスクを着用し、取り扱いに注意する。
✔ また、壁紙の損傷や変色が心配な場合は目立たない場所確認してから使用する。