【時間が経った墨汁の落とし方】服・手・壁・床(カーペット・畳)の乾いた墨汁の取り方!

 

小学生のお子さんをお持ちの方は、学校から帰宅したお子さんが衣服やハンカチに墨汁を付けていて困った経験があるのではないでしょうか?

 

 

墨汁汚れは、洗濯のプロであるクリーニング屋でも扱いを嫌がる事すらあるという落ちにくい汚れの代表格です。

 

時間経過と共に落ちにくくなってしまう墨汁を落とす事は出来るのでしょうか?

 

今回は、時間が経った墨汁の落とし方をご紹介します。

 

落としにくい時間が経った墨汁汚れと向き合う前に

 

これから時間が経った墨汁の落とし方を紹介する訳ですが、まず大前提として墨汁汚れは可能であれば「早めに対処すべきである」という事を申し上げておきます。

 

時間が経つと、墨汁汚れは非常に落としにくい汚れとなってしまうからです。

 

また、まず色々な方法を試す前の大事な準備があるのでご紹介致します。

 

それは、「乾いている状態で汚れ部分を揉んでおく!!」

 

衣服の繊維に細かい炭素粒子がからみついている状態ですので、事前に墨汁汚れの部分を揉んだり、ブラシなどで叩いたりして炭素粒子を繊維からはがしておきましょう。

 

この事前準備をしておく事によって、これからご紹介する方法の効果をより高める事になりますので、乾いてしまっているのであれば乾いている間に事前準備をしてから汚れ落としに臨みましょう。

 

それではさっそく、時間が経ってしまった墨汁の落とし方をご紹介していきましょう。

 

服についた時間が経った墨汁の落とし方

①ご飯粒と洗剤を使った落とし方

 

墨汁汚れが落ちにくい理由は、墨汁の成分である炭素が繊維の奥深くへと入り込んでいる為です。

 

繊維の奥深くまで入り込んだ微粒な炭素粒子を、ご飯(でんぷん質)に吸い取らせて物理的に炭素を取り除こうという方法です。

【用意するもの】

✔ ご飯(※でんぷん糊でも代用可能)

✔ 洗濯洗剤(※粉末が望ましいが液体タイプでも可)

※糊であっても、固形のタイプは使用目的に合わないので不可

※糊と混ぜて使うが、粉末状の方が目的としては適している

手順

  1. ご飯粒少量(一口分程度)と粉末洗剤を少量混ぜこみます。
  2. 1を練りこむように糊状になるまで混ぜましょう。
  3. 2を墨汁のついた部分にこすりつける。繊維の奥深くに入り込んだ炭素粒子を取り除く事が目的なので、しっかりと繊維に入り込むようにこすり付けましょう。
  4. しっかりと揉みこんだ後、水洗いをしましょう。糊が残らないように注意!
  5. 汚れの落ち具合を確認し、落ちていなければ手順を繰り返しましょう。

繊維の中へと糊を侵入させて、ご飯に吸着させたらご飯ごと落とす方法ですね。

 

揉みこむ際は、繊維と繊維をこすり付けるように揉むと良いでしょう。

 

②歯磨き粉を使った落とし方

 

続いて歯磨き粉を使って墨汁を落とす方法をご紹介いたします。

 

歯磨き粉?とお思いの方がいるかもしれませんが、実は私たちが普段歯を磨く為に使っている歯磨き粉には研磨剤が含まれています。

 

繊維にからんだ炭素粒子を歯磨き粉と歯ブラシで物理的に掻き出そうという事ですね。

 

注意して欲しい点として、研磨剤が含まれているのであまり力を入れてこすると衣服そのものを痛めてしまう可能性があるので力加減に注意しましょう。

【用意するもの】

✔ 歯磨き粉

✔ 歯ブラシ

✔ 古くなったタオルなど(汚れても良い布)

手順

  1. 墨汁汚れ部分に対して歯磨き粉を少し多めに出します。
  2. 汚れても良いタオルなどを裏に当て布をして歯ブラシで叩き込みましょう。
  3. 汚れと歯磨き粉がよく馴染んだら、歯ブラシでそのままこすっていきます。この時、力加減に注意しましょう。あまり力を入れすぎると衣服が傷んでしまいます。
  4. 水洗いをして、汚れの落ち具合を確認しましょう。汚れが残っている場合、手順を繰り返します。当て布部分に汚れが移っている場合は汚れていない部分を当てるようにしましょう。
  5. 汚れが落ちたら洗濯洗剤で普通に洗濯しましょう。

 

③お米の研ぎ汁を使った落とし方

 

お米の研ぎ汁を使った落とし方をご紹介します。

 

この方法はとても簡単で、衣服を傷める心配も少ないのでおすすめですね。

 

ただし、他の方法に比べると時間がかかる事が難点です。

【用意するもの】

✔ お米の研ぎ汁

✔ バケツなどの容器

手順

バケツなどの容器に墨汁汚れが気になっている衣服を入れたら、お米の研ぎ汁を衣服が浸る程度入れて半日~1日漬け込みましょう。その後洗濯機で洗うだけです。

 

④マジックリンと固形石鹸を使った落とし方

 

油汚れ用のキッチン用マジックリンと固形石鹸を使った落とし方をご紹介します。

 

強めのアルカリ性の為なのか、界面活性剤の効果なのか理由はハッキリとはしていないのですが、油汚れ用のマジックリンで墨汁汚れが落ちる場合があります。

【用意するもの】

✔ 油汚れ用マジックリン

✔ 固形石鹸

✔ バケツなどの容器

✔ ゴム手袋

手順

  1. 墨汁汚れのついた衣服と2~3倍に薄めた油汚れ用マジックリンをバケツなどの容器に入れてもみ洗いしましょう。この時、手荒れ防止としてゴム手袋などで手を保護する事をお忘れなく。墨汁汚れ部分にマジックリンが染み込むようにしましょう。
  2. 油汚れ用マジックリンがよく染み込んだら、固形石鹸を直接汚れに当てるようにしてこすります。こする→汚れ部分を軽くすすぐ、を繰り返しましょう。
  3. 汚れが落ちたら水洗いをして、通常の洗濯をしましょう。

油汚れ用のマジックリンは強めのアルカリ性です。

 

手荒れなどを引き起こす可能性があるので、この方法を試す際はゴム手袋などで手を保護する事を忘れないようにしましょう。

 

⑤専用商品を使う落とし方

 

確かな効果を期待するのであれば、墨落とし専用洗剤を使うという選択が無難です。

 

墨落とし専用洗剤として「スミノン」が有名です。

 

墨を落とす事を目的とした商品ですので、コストはかかりますが確かな効果を期待出来ます。

 

墨専用洗剤はスミノンに限らず、ジェルタイプの商品なども出ています。

 

コストを気にしないのであれば専用商品を検討すると良いでしょう。

 

⑥そのほかの方法

 

ご紹介した方法の他にも、歯磨き粉の代わりにクレンザーや洗顔料(スクラブタイプ)を使用する方法もあります。

 

炭素粒子を物理的に繊維から掻き出す目的は同じですので、今回は代表して歯磨き粉をご紹介しました。

 

クレンザーは衣服へのダメージが大きくなりますので注意しましょう。

 

洗顔料は衣服へのダメージは小さいのですが効果が今一つという声もあります。

 

「汚れは落ちたけれど、衣服がボロボロになってしまった…」そんな事態にならないように、汚れ落としをする場合は衣服の素材や形状も考えて方法を選びましょう。

 

壁や床、手に付いた乾いた墨汁汚れの落とし方

 

 

墨汁汚れが付いても、時間が経ってしまう可能性が一番高い衣服を中心に落とし方をご紹介しましたが、ここからは壁や床についた墨汁汚れの落とし方をご紹介します。

 

まず、元も子も無い話になってしまいますが壁や床に墨汁汚れを付けてしまった場合は「すぐに対処して放置しない!」。

 

これが一番重要です。それは衣服に比べ、壁や床についてしまった墨汁汚れは対処法が限られてしまう為です。

 

それでは、時間が経ってしまった墨汁汚れが壁や床についてしまった時の対処法をご紹介していきましょう。

 

①壁についてしまった場合

 

壁の素材にもよりますが、スチームクリーナーや専用洗剤を使って落としましょう。

 

硬く表面が滑らかになっている壁であれば、比較的容易に落とす事が出来るでしょう。

 

問題は、表面がボコボコしている壁。

 

歯ブラシと歯磨き粉の組み合わせや、専用洗剤と歯ブラシの組み合わせなどで対処する方法が挙げられますが、壁そのものを痛めてしまう可能性があります。

 

細かい凹凸に入り込んでしまっていたり、繊維の奥深くへと染み込んでしまった墨汁汚れを綺麗にする事は非常に困難です。

 

壁紙などであれば、よほどひどい場合は張り替えを検討する必要があるでしょう。

 

②床(畳やカーペット)についてしまった場合

 

床の場合も、やはり壁同様に乾いた墨汁汚れを落とす事は困難になってしまいます。

 

カーペットであれば、衣服でご紹介した方法を試せるので良いのですが畳の場合は、畳の目に炭素粒子が入り込んでしまい落とす事が難しくなってしまいます。

 

やはり、スチームクリーナーや専用洗剤に頼ると良いでしょう。

 

前述しいたご飯と洗剤を混ぜた物を使う方法も使えますが、畳の目に糊をすり込んでしまう事になりますので、それを綺麗に取る事が難しくなってしまいます。

 

ブラシなどで叩く方法と歯ブラシ&歯磨き粉などで表面についた汚れを軽減は出来ますが、完全に取り除く事は難しくなってしまいます。

 

③手に付いた墨汁を落とす方法

 

最後に、手に付いた墨汁が乾いてしまった場合。

 

しっかり手洗いをしていれば、そのうち落ちますが早く落としたい場合はクレンジングオイルが効果的です。

 

爪の間の汚れは歯ブラシなどで優しくこすって落としましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 墨汁は乾くと非常に落ちにくい!早めの対処が望ましい。

 

 衣服についた墨汁汚れには様々な対処法があるので色々試してみましょう。

 

 素材によって落ちづらさや効果が変わる事がある。

 

 壁や床につくと非常に厄介なので極力早い対処を心がけましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

 

衣服の場合、試せる対処法の選択肢が広いので色々と試してみてください。

 

壁や床は、衣服に比べて選べる対処法が少ないので、万が一墨汁で汚してしまった場合はすぐさま対処したいものです。

 

墨汁汚れは時間が経過して乾けば乾くほど落ちづらくなる汚れなので、万が一大事にしている洋服などデリケートな素材に付いてしまった場合はプロであるクリーニング店を頼る事も選択肢に入れておきましょう。