【服についた油染みの取り方】超・簡単!!時間が経った汚れの落とし方!

 

毎日、お料理に携わる方なら「ちょっとしたことで油染みがお洋服についてしまった!」という経験はよくあると思います。

 

その場ですぐ油シミ取りの応急処置でもしたいのは山々ですが、後回しにしてそのまま正しい処置をしないまま普通にお洗濯かごに入れておくことも多いでしょう。

 

誤って付着した油汚れをそのまま気づかないで放置していたら、ある日シミになってしまい、時間が経過していることで簡単に取れなくなってしまった…など。

 

せっかくのお気に入りの洋服を、油ジミだけの理由で処分するのは勿体ないですよね。

 

 

そこで今回は、服についた油ジミの取り方、時間が経ったシミ汚れの落とし方をご紹介します。

 

シミの基本知識

 

油ジミは予備洗いを確実にすることできれいに落とせます。

 

これをするのとしないのとでは、お洗濯の仕上がりが全く違ってきます。ここで、シミの種類についておさらいしましょう。

 

シミ汚れは主に3タイプあります。各タイプについて説明しましょう。

 

①水溶性のシミ

わかりやすい例でいうと、コーヒーや紅茶、ジュースなどが水溶性のシミにあたります。

 

読んで字のごとく水に溶けるため、水と洗剤で落とすことができます。

 

②不溶性のシミ

不溶性のシミとは、水にも油にも溶けないシミのことです。代表的な汚れとしては墨汁や泥汚れなどが相当します。

 

不溶性のシミは落とすのが少々厄介で、歯磨き粉などをこすりつけて落とす方法が効果的とされています。

 

油溶性のシミ

カレーや口紅などの汚れ、またお子さんの洋服についたクレヨンの汚れなどが油溶性のシミとされてます。水では落とせず、油に溶けるシミです。

 

つまり、「毒を持って毒を制す」のように、頑固な油溶性のシミには油で落としていきます。

 

 

今回テーマとなっている、油染みは当然こちらのタイプです。

 

通常のお洗濯では水と洗剤だけの行程になってしまうので、なかなか落とせないのです。 

 

簡単!服についた油染みの取り方

 

 

油染みにも度合いやどのくらい時間が経ったシミなのかによって、落とし方のコツがあります。段階別にご紹介します。

 

①ついて間もない軽めの油染み

 

【用意するもの】

✔ 洗面器(衣類を部分的に浸すので洗面台の水を貯める所でもOK)

✔ 台所用洗剤

✔ 使い古し歯ブラシ

✔ お湯

手順

  1. 洗面器(洗面台)に40℃くらいのお湯をはります。
  2. 油染みの上に台所用洗剤を数滴たらします。
  3. お湯となじませながら、歯ブラシを細かく振動させ、こすり洗いをします。
    ※色や柄物の衣類は色落ちするかもしれないので、目立たない所で洗剤をつけてみて色落ちしないか確認しておきましょう。
    ※シミが広がらないように、歯ブラシはゴシゴシするのではなく細かくシャッシャッと動かしましょう。
  4. 汚れが落ちたのを確認して、水で流します。
  5. 洗濯機で通常通り洗いましょう。(洗濯機のマークがない衣類は手洗いする)

 

②ついて間もないひどい油染み

 

【用意するもの】

✔ 洗面器

✔ 酸素系漂白剤

✔ 液体洗濯洗剤

✔ お湯

手順

  1. 洗面器の五分目くらいに50℃くらいのお湯をはります。
  2. キャップ半分くらいの酸素系漂白剤と液体洗濯洗剤をお湯に混ぜます。
  3. 油汚れがついた部分を洗面器に2時間ほどつけます。
    ※洗剤と高い温度でどんどん汚れをふやかし、はがしとる効果があります
  4. シミが落ちたのを確認して、通常通り洗濯機で洗いましょう(もしくは手洗い)。

 

③時間が経った油染み

 

【用意するもの】

✔ ベンジンまたはクレンジングオイル

✔ 布か紙製のウェス

✔ 食器用洗剤

✔ 古布

手順

  1. 古布の上に、シミの部分が接するように衣類を置きます。
  2. 布・紙製ウェスにベンジンまたはクレンジングオイルを含ませ、シミの外側からトントン叩きます。
  3. シミが落ちてくるので、下に敷いた古布をずらしながら、今度は水でうすめた食器用洗剤をウェスに含ませ叩きます。
  4. シミ汚れの部分だけ、40℃くらいのぬるま湯で軽く揉み洗いします。
  5. シミが落ちたのを確認して、衣類自体を通常通り洗濯機で洗いましょう。(もしくは手洗い)

 

④時間が経過した頑固な油染み

 

【用意するもの】

✔ 自動車用のブレーキクリーナー

✔ 古布

手順

  1. シミ汚れの下に振る布をあて布して、自動車用のブレーキクリーナーを吹きつけます。
  2. 油汚れを当て布に移ったことを確認してから、通常通り洗濯機で洗いましょう。(もしくは手洗い)
    ※機械油などが衣類に付着して時間が経過してしまった油染みに効果があります。

 

⑤子供服についたクレヨンのシミ取り

 

【用意するもの】

✔ きれいな消しゴム

✔ 台所用洗剤

✔ クレンジングオイル

✔ 洗面器

✔ ゴム手袋

手順

  1. クレヨン汚れを消しゴムで、生地を痛めないよう軽くこすりましょう。
  2. 台所用洗剤とクレンジングオイルを1:1の割合で混ぜます。
  3. 洗面器に40℃くらいのお湯をはり、溶剤を混ぜます。
  4. 衣類を洗面器の中で揉み洗いします。
    ※1回で落ちない場合、再度お湯と溶剤を混ぜて新たに揉み洗いを繰り返す
  5. クレヨンの汚れが落ちたら、通常通り洗濯機で洗いましょう。

 

どのタイプのシミかわからない場合は?

 

シミを付けてしまった直後であれば、水溶性か油溶性か明確ですが、しばらく経ってから気づいたシミや洗濯のときに見つけた場合は何が原因でどのタイプのシミなの不明なことがあります。

 

そういう場合は、シミに水をたらしてみましょう。

 

水がシミに浸透していけば水溶性のシミで、水をはじけば油溶性のシミです。

 

それでも見分けられない時は、初めに油溶性のシミの落とし方、次に水溶性の落とし方の順で試してみてください。

 

油染みを除去するのに便利なグッズ

①ウタマロ石鹸

洗濯の際、予備洗浄として気づいたシミ部分に直接塗ってから、洗濯機で通常の洗濯をするとシミ落としが楽になります。

 

 

②WORKERS 作業着専用洗い

洗浄力が強く、作業着や作業服特有の普通の洗剤では落とせなかった頑固な汚れの種類に合わせて、徹底洗浄出来るプロ仕様の専用洗剤です。

 

エプロンなど調理服やその他エステサロンのアロマオイルを含んだタオルなどのお洗濯にもOK。

 

強力洗浄成分配合で、汗・皮脂汚れにも強い。 天然植物由来の洗浄成分使用。オレンジオイル配合で爽やかな香りで色柄ものにも使用できます。

 

 

③トップ シミとりレスキュー吸水シート5枚/

水性・油性のどちらのシミも1本で落とせるシミとり剤です。

 

汚れをしっかり取り込んで輪ジミを防止。汚れた液をすばやく吸収するシート付きだからあて布も不要です。

 

すすぎ洗いの必要もなく、外出先でも手軽に使用でき、水洗いできない衣類にも安心です。デリケートなウールやシルクなどにも使える弱酸性。

 

 

④日本製紙クレシア ワイプオールX70 パルプ+ポリプロピレン

元来は布切れのことをウェスと呼び、機械の油・不純物をふき取るのに使われます。

 

古着や古布を再利用したものでしたが、最近ではより吸収性能を高めた、使い捨ての商品も市販されています。

 

吸収率が高いのでシミを移しとる為に、あて布として下に敷いておくと便利です。

 

 

⑤シミを叩く時に使う【シミ取り綿棒】(手作り)

 

【用意するもの】

✔ 割り箸(一膳)

✔ ガーゼ

✔ 化粧用コットン

✔ 輪ゴム

手順

  1. 割りばしの細くなっているほうをコットンで包む。二つ折りになるような形で丸く形を整えます。
  2. コットンで包んだ上からガーゼで包む。外れないようにガーゼを輪ゴムでとめます。
    ※使い古し歯ブラシの代わりに【シミ取り綿棒】を使うほうが生地を痛めず、布に油染みを移し取る効果が高まります。

 

まとめ

まとめ

 

 シミには水溶性・油溶性・不溶性の3タイプがあり、それぞれに適合したシミ取り方法がある。

 

 油染みは温度が高めのお湯と台所用洗剤で落とせる。

 

 しつこい油染みにはベンジンやクレンジングオイルで叩いて、あて布にシミを移していきながら落としていき、最後は洗濯機で通常通りの洗濯をする。

 

 自動車用のブレーキクリーナーを吹きかけ、あて布にシミを移して落とす方法もある。

 

 クレヨンの汚れには、消しゴムで汚れ部分をこすり、台所用洗剤とクレンジングオイルを1:1の割合で混ぜた溶剤を40℃くらいのお湯に混ぜて、揉み洗いする。

 

 どのタイプのシミなのか不明な場合、シミに水をたらしてみて、水がシミに浸透していけば水溶性のシミで、水をはじけば油溶性のシミと認識する。