いつの間にか道路に点々とくっついているガム。
自分の家の周囲や駐車場に発見するとショックですよね…。
憧れのゼブラちゃん!しかし新宿のアスファルトは汚ない😥ガム踏みそう pic.twitter.com/V77uJiSevd
— れーな(男) (@renareta5209) June 26, 2017
綺麗に取りたい、でもなかなか取れない。
今回はそんな困ったときに役立つ『コンクリートにへばりついたガムの取り方』についてご紹介していきますので、お困りの方はぜひお試しください。
目次
ガムの特徴と落とすときのコツ
それにしても、何故ガムはあんなに取りづらいのでしょうか?
その秘密は、ガムの成分にあります。
ガムの主成分は、酢酸ビニル樹脂、そしてエステルガム・ポリイソブレチン・炭酸カルシウムです。
このうちポリイソブレチンは、接着剤や害虫のトラップに使われており、また、酢酸ビニル樹脂は、木工用ボンドにも使われている成分になります。
そのため、非常に粘着性が高く、へばりつくとなかなか剥がれないのです。
非常に厄介ですが、主成分である酢酸ビニル樹脂には、それと同時に以下のような性質があります。
✔ 熱を与えられると柔らかくなり、冷やされると固まる。
✔ 油や有機溶剤に溶けやすい
これらを利用することで、簡単にガムを剥がすことができます。
コンクリートにへばりついたガムの取り方
それでは、詳しく見ていきましょう。
①氷を使って取る方法
ガムの冷えると固まる性質を利用し、手軽に氷を使って落とすことができます。
【用意するもの】
✔ 氷
✔ ビニール袋
✔ ヘラ(マイナスドライバーでも代用可)
手順
- まずはヘラでガムを擦り、落とせるだけ落としておきます。
- ビニール袋に氷を入れ、ガムの上にのせます。
- そのまま2〜3分おき、ヘラで擦っていきます。
- 落ちが悪いようでしたら、また冷やし、擦るを繰り返します。
※氷とビニール袋は、保冷剤でも代用できます。
②コールドスプレーを使う方法
ガムはスポーツなどに使うコールドスプレーでも取ることができます。
氷で冷やして取るのと同じ要領ですが、冷やす時間が短縮できるというメリットがあります。
精密機器の掃除に使うエアーダスターでも代用できます。
【用意するもの】
✔ コールドスプレー(またはエアーダスター)
✔ ヘラ
手順
- ガムにコールドスプレーを数秒吹き付け凍らせます。
- ガムをヘラで剥がしていきましょう。
③油を使う方法
上述したように、ガムは油で溶かすことができます。
サラダ油やオリーブ油、ハンドクリームなど、油なら何でもOKです。
【用意するもの】
✔ 油
✔ ヘラ
✔ キッチンペーパー
✔ 中性洗剤(台所用品)
✔ 雑巾2枚
✔ 水
手順
- キッチンペーパーに少量の油を含ませます。
- 1をガムにのせ、軽く擦るようになじませます。
- ガムをヘラで剥がします。
※このときまだ硬くて剥がれないようでしたら、1〜2を繰り返します - 雑巾を水に濡らし、中性洗剤を含ませ、残った油を拭き取ります。
- もう一枚の雑巾でコンクリートの水拭きをして仕上げましょう。
④オレンジオイル洗剤を使う方法
オレンジオイル洗剤は、オレンジの皮から取れるD-リモネンを配合した強力な洗剤です。
主に換気扇などのひどい油汚れなどに使われますが、D-リモネンを主成分としたガムクリーナーがあるほどガムにも有効です。
【用意するもの】
✔ オレンジオイル系洗剤
✔ ヘラ
✔ 雑巾
✔ 水
手順
- ガムにオレンジオイル系洗剤をかけます。
- 4〜5分おき、ヘラで擦っていきます。このとき落ちが悪い様でしたら、さらに時間をおきましょう。
- 雑巾にたっぷり水を含ませます。
- コンクリートに残った洗剤やガムのかすを拭き取りましょう。
⑤ベンジンやシンナー、ラッカー液を使う方法
ベンジンなどの有機溶剤も、酢酸ビニル樹脂を溶かすことができます。
【用意するもの】
✔ ベンジン(もしくはシンナーやラッカー液)
✔ ヘラ
✔ キッチンペーパー
✔ 濡れ雑巾
手順
- キッチンペーパーにベンジンを含ませます。
- 1でガムを軽く擦りなじませます。
- 様子を見ながらヘラで擦ります。このときまだガムが固いようなら、1〜2を繰り返します。
- 最後に濡れ雑巾で、ガムのかすを拭き取りましょう。
※引火性がありますので、火気には十分注意しておこなってください。
⑥エタノール(アルコール)を使う方法
エタノール(アルコール)も有機溶剤ですので、ガムを溶かすことができます。
飲料のアルコールでも代用可能ですが、ビールなどアルコール度数が低いものでは効果は薄いです。
ウィスキーなどアルコール度数30〜40%程のものを使いましょう。
【用意するもの】
✔ エタノール(アルコール飲料)
✔ ヘラ
✔ 濡れ雑巾
手順
- ガムにエタノールをかけます。
- 5分ほどおいたあと、ヘラで擦ります。このときまだガムが固いようでしたら、もう少し時間をおきましょう。
- 最後に濡れ雑巾で、ガムのかすを拭き取りましょう。
⑦除光液を使う方法
除光液に含まれる「アセトン」も、ガムを溶かすはたらきがあります。[/marker]
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ ヘラ
✔ 濡らして絞った雑巾
手順
- ガムに除光液をかけます。
- そのまま5分ほどおき、ヘラで擦ります。
※まだガムが固いようでしたら、もう少し時間をおきましょう。足りないようでしたら除光液を追加します3.最後に濡らして絞った雑巾で、ガムのかすを拭き取りましょう。
⑧専用のガムクリーナーを使う
広範囲に渡って取りたい場合や数が多い場合、どうしても取れない場合は専用のガムクリーナーを使うのもオススメです。
【用意するもの】
✔ ガムクリーナー
✔ ヘラ
✔ 濡れ雑巾
手順
- ガムにガムクリーナーを吹き付けます。
- ヘラで擦り、取っていきます。取れないようでしたらさらにクリーナーを吹き付け再び擦ります。
- 最後に濡れ雑巾でガムのかすを拭き取ります。
基本的な使い方は上記の通りですが、色々な商品が出ていますので使用上の注意を確認の上使ってくださいね。
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凸凹した面についたガムを取る際の工夫
平らなコンクリートについたガムはまだ比較的取りやすいですが、凸凹した面についたガムは細かく入り込んで取りにくい場合があります。
その際は以下の方法をお試しください。
- ガムを冷やして取る場合は、氷ではなく必ずコールドスプレーを使う
- 油や溶剤を使う場合は、細い水彩筆やヘラ、古歯ブラシなどで隙間まで塗り込む
- ヘラではなくワイヤーブラシで擦る
また、長くへばりついていたガムは取っても跡が残っている場合があります。
その際は、中性洗剤と雑巾で拭いた後水拭きして落としましょう。
まとめ
まとめ
✔ ガムは氷やコールドスプレーで冷やして固めて取ることができる。
✔ オレンジオイル洗剤も有効。
✔ 油やベンジンなどの有機溶剤、除光液、アルコールで溶かして取ることもできる。
✔ 凸凹面に入り込んだガムはワイヤーブラシで擦り取る。
いかがでしたでしょうか?
へばりついているガムを見つけると憂鬱になりますが、意外と身近なもので落とすことができるのです。
スッキリ取れたらストレス発散にもなりそうですね。ぜひ試してみてください!