【消毒用エタノールの捨て方】賞味期限切れ&残りものの廃棄方法を紹介!

 

傷口の消毒のため、消毒用エタノールを購入したことがある人もいると思います。

 

しかし、容量の割にちょっとしか使わなかったり、1回きりで使うのをやめてしまったりして「いつ購入したのか分からない」「気づいたら使用期限を過ぎていた!」という人も多いのではないでしょうか?

 

捨てようにも、そのまま流して廃棄しても問題ないのか、いらなくなった消毒用エタノールをどう廃棄したら良いのか分からない人も多いでしょう。

 

 

そこで、今回は消毒用エタノールの正しい捨て方について解説していきます。

 

お困りの際はぜひ参考にしてみてください!

 

消毒用エタノールの中身の捨て方

 

消毒用エタノールはシンナーや塩素系漂白剤などと違って危険物ではないので、それほど慎重になる必要はありません。

 

ですが、間違った方法で捨てるとちょっとした危険もあるので、以下のいずれかの方法で廃棄するようにしてください。

 

①薄めて排水口に捨てる

「ac 写真 排水口」の画像検索結果

 

消毒用エタノールは水にも油にも溶けやすい性質で、毒性もないので排水口に流して捨てて大丈夫です。

 

高い殺菌・消毒効果があるので手の皮脂をとってしまうこともありますが、「消毒用」となっているので、仮に手についてもすぐに洗い流せば問題ありません。

 

ただし引火しやすいので、捨てる場所や条件によっては水で薄めて捨てる必要があるんです。

【用意するもの】

✔ 軍手、もしくはゴム手袋

✔ マスク

手順

  1. 手荒れ防止のため軍手やゴム手袋、念のためマスクをします。(※また、窓を開けたり換気扇をつけるなど換気を十分にし、捨てるところに火気がないことも確認しましょう)
  2. 消毒用エタノールの残量が多い場合は、蛇口から水を流しながら少しずつ流します。(※残りが少しなら予め水で5倍以上に薄めて流しましょう。お風呂で、残り湯を流す際に消毒用エタノールを混ぜて流してしまうのがおすすめです)
  3. 流し終わったら再度水を流して終了です。

 

②トイレに流して捨てる

「ac 写真 トイレ」の画像検索結果

 

薄めるのが面倒だったり、かなり量が残っている、という場合にはトイレに流すのがおすすめです。

 

トイレは一日に何度も使いますし、見えなくても汚れが溜まっていたり、臭いも気になりますよね。

 

消毒用エタノールは殺菌・消毒作用があるので、トイレで処分しつつ除菌もできるので一石二鳥です。

【用意するもの】

✔ 軍手、もしくはゴム手袋

✔ マスク

手順

  1. トイレは狭いので、換気扇をつけたり窓やドアを開け、換気した環境を作ります。
  2. 手荒れ防止のため軍手、もしくはゴム手袋をして、マスクをつけましょう。
  3. 消毒用エタノールがはねないように静かにゆっくりトイレに流し、最後に水を流して終了です。

いずれの場合も目に入ってしまった場合は、慌てずすぐに流水で洗い流してくださいね。

 

消毒用エタノールの容器のゴミ出し方法

「ac 写真 燃えるゴミ」の画像検索結果

 

消毒用エタノールの容器は、「プラスチックか、ガラスか」どちらかのことがほとんどです。

 

そのため、まずは容器の材質を確認してください。その上でお住まいの自治体のルールに従って捨てましょう。

 

容器の処分の仕方

 

(1)表示を確認する

プラスチックかガラスのことがほとんどでしょう。特にプラスチックの場合は、念のため「プラ」と表記があるか確認してください。キャップの材質についても同様に確認しましょう。「プラ」表記があればプラスチックゴミか可燃ゴミ、ガラスなら資源ゴミになります。

 

(2)中を水ですすぐ

素材が確認できたら上の方法で中身を捨て、容器を水で軽くすすぎ洗いしましょう。消毒用エタノールは親水性があるため、軽く洗うだけで成分は簡単に洗い流せます。

 

 

NGな捨て方や注意点

 

消毒用エタノールは上記のように捨てればほぼ問題はありません。

 

「液体だし原液のまま、一気に流しちゃダメなの?」という人もいると思いますが、以下のような注意点があることからおすすめしません。

 

①アルコール臭による体調悪化

消毒用エタノールは有毒ガスを発生するものではないですが、アルコール特有の臭いがします。

 

これが大量になると、人によっては気分が悪くなったり、目やのどが痛くなる可能性があります。

 

特に薄めず原液のまま流すと揮発した蒸気も多くなり、リスクが高まりますので注意が必要です。

 

②引火しやすい

消毒用エタノールは揮発性で引火しやすいのが最も気を付ける点です。

 

アルコール濃度も比較的高めで火がつきやすいため、コンロを使っている最中はもちろん、火の気やガスがあるところでは処分に気を付けてください。

 

特に原液のままコンロに近いシンクに流すと、場合によっては火事を引き起こすことにもなりかねません。

 

消毒用エタノールの再利用方法を紹介!

 

いつ購入したのか分からない消毒用エタノールを体に使うのは、ちょっと勇気がいりますよね。

 

「でもまだたくさん残っているからもったいない…」と考える人は多いかもしれません。

 

そんな時は「アルコール掃除水」として利用できます。

 

シンナーやベンジンほど強力ではありませんが、アルコールの溶解作用で油汚れを落としたり、テープの粘着物などを落とすことが出来ます。

【用意するもの】

✔ 水110ml

✔ 消毒用エタノール90ml

✔ スプレーボトル

✔ 雑巾

手順

  1. スプレーボトルに水と消毒用エタノールを入れて軽く振って混ぜます。(※アルコールで変形しやすいので、スプレーボトルはアルコールを入れても大丈夫なものにしてくださいね)
  2. 直接汚れにスプレーして雑巾で拭くか、雑巾にスプレーして汚れを拭き取っていきましょう。

アルコール掃除水は揮発性があるため、拭き取り後に水拭きが不要で手間が少なく、とても便利です。

 

ただ、コンロや火の気のあるところには直接スプレーしないようにだけ注意してください。

 

コンセントやパソコンなどの機械類も故障の原因になりますので、スプレーを含ませた布で軽く拭くようにしましょう。

 

また、ニスやワックスが塗ってある床や家具などは、アルコールによって塗装が剥げてしまうのでその点も気を付けてくださいね。

 

まとめ

まとめ

 

 消毒用エタノールは5倍以上に薄めてから流すと良い。

 

 トイレに流して捨てると除菌も出来て一石二鳥。

 

 容器を捨てるときは表記を確認して、中をすすいでから捨てる。

 

 消毒用エタノールはアルコール濃度が高く、引火しやすいので原液のまま流さない。

 

 残った消毒用エタノールは掃除に使える。