脱衣所や洗面所、台所などに敷いているご家庭も多いはずのバスマットやキッチンマット。
このバスマットやキッチンマットは・・・
- 床が濡れるのを防いだり…
- 油汚れをサッと拭き取れたり…
- 衝撃を吸収してくれたり…
- 寒い冬場は足元の保温効果もあったり…
と様々な活躍をしてくれますよね。
しかし、いざ買い換えようとお引越しの際に剥がすと、「床にベタベタしたものが汚れや埃と共にこびりついていて困った!」という経験をした方も多いはず。
キッチンマットを洗おうとひっぺがしたら、その下が滑り止めのせいかべたべた…拭いてもべたべたが取れない…
— 朔夜 (@k_sakuya0518) July 20, 2013
そこで今回は、マット下の床がベタベタとしてしまった時のべたつき汚れ落とし方をご紹介します。
目次
バスマットやキッチンマット下の床面がベタベタしてしまう原因とは?
バスマットやキッチンマットを敷いていた床がベタベタになってしまう原因は、滑り止め加工の物質が高温高湿な環境下では膨潤し、溶け出してしまうことが挙げられます。
溶け出した物質が床面に移ってしまうことであの嫌なベタベタにつながり、そこに髪の毛や食物のくずや埃などがくっつき、時間が経つとそれらはより頑固なベタベタ汚れと化してしまうのです。
このベタベタ汚れの正体は溶け出したゴムですので、落とすコツとしては・・・
- ゴムを吸着する素材を使用したり…
- 摩擦で剥がしたり、…
- ゴムを融解させて床から剥離させる成分を用いたり…
といった方法が有効になります。
また、溶け出してべたついたゴムに油分などが混ざっている場合には、界面活性剤を使用するのも有効です。
バスマットやキッチンマット下のベタベタや汚れをきれいに落とす方法
上記のように、原因がわかって予防策を取ることができれば問題ないのですが、「もうベタベタしてしまっている!」という方におすすめのベタベタ汚れの落とし方をご提案していきたいと思います。
多くのご自宅にあるものを使用した方法をメリット・デメリット含めてお伝えしますので、ご家庭の状況に合わせてぜひ試してみてください。
①セロテープや布テープを使う方法
文房具として多くのご自宅に一つはあるはずのテープを使ってベタベタを除去することができます。
【用意するもの】
✔ セロテープや布テープ
手順
粘着箇所に貼り付けて、ベタベタを剥がしていきましょう。
ただし、この方法ではマットが大きいサイズの場合、時間がかかってしまうのが難点です。
狭い範囲のベタつきの除去方法としておすすめです。
②マイペットを使用する方法
鏡やガラス、家電などにも使用できるオールマイティな住宅用洗剤です。
畳やフローリングにも使用できる高い汎用性と安価な価格で、使用している方も多いのではないでしょうか。
【用意するもの】
✔ マイペット
✔ 布
手順
- 布にマイペットをスプレーします。
- 布でベタベタ面を綺麗になるまで拭き取りましょう。
ただし床面がフローリングの場合は注意が必要です。
フローリングは過剰な水分で傷みやすい性質があり、さらに床面に直接スプレーするとシミになることもありますので、「必ず布にスプレーして使用するということ」と「床の材質との相性を確認してから行うこと」をおすすめします。
そして、住宅のあらゆるものに使用できる洗剤ですので、手強いベタつきに対する効果は弱く、完全に除去するには至りません。
ですので、ベタベタ汚れが軽い場合に対しておすすめの方法となります。
③お酢を使用する方法
お酢には溶解・浸透・剥離作用があるため、キッチンマットやバスマットの滑り止め加工部分のラテックスを溶かし、剥がすことができます。
【用意するもの】
✔ 布
✔ お酢
手順
- 水1リットルに対してお酢を大さじ2程度混ぜます。
- 混ぜた液を布に染み込ませて拭き取りましょう。
「お酢のツンとした匂いが残ってしまうのでは?」と心配になる方もいらっしゃると思いますが、お酢は乾けば匂いは気にならなくなります。
それでも心配という方は、念のため小さい範囲で試してみてから使用することをおすすめします。
④ハンドクリームやサラダ油を使用する方法
肌の保湿やお料理などに使用するハンドクリームやサラダ油も、含まれている油分がベタベタの原因となる成分を溶かして落としてくれます。
これらはベタベタの除去におすすめできるグッズです。
【用意するもの】
✔ 布
✔ ハンドクリームやサラダ油など油分を含む液体
手順
- ベタベタの部分にハンドクリームやサラダ油を少し垂らします。
- 薄く塗り広げ軽い力でくるくると拭いていきましょう
- 仕上げにしっかりと中性洗剤などを使用して油分を取り除きます。
⑤消しゴムを使用する方法
文字を消す消しゴムは、摩擦を利用することでベタベタを除去することができます。
【用意するもの】
✔ 消しゴム
手順
消しゴムでベタベタの部分をこすりましょう!
こちらの方法は地道に除去していく方法なので、大きなマットには不向きですが、狭い範囲のべたつきであれば手軽にできて良い方法ですね。
ベタベタ汚れを落とす際の注意点
ここまで、ベタベタを落とす方法を5つご紹介しました。
しかし、5つ全てがどの床材にも適応というわけではなく、材質によってはシミになってしまったり変色してしまったりする可能性もあります。
そのため、実施する際は床材の取り扱い説明書でお手入れ方法を確認していただくか、床材メーカーにお問い合わせしていただくようにしてください。
キッチンマット・バスマット下がベタベタになってしまうのを予防するには?
冒頭の方で、マットの下がベタベタになってしまう原因についてご説明しました。
滑り止め部分が溶け出してしまう高温高湿の環境下で、長期間床面と接地してしまうことがベタベタの原因になります。
この予防策としては長期間マットを敷きっぱなしにしないことが大切になります。
具体的には・・・
- バスマットやキッチンマットはこまめに洗濯する
- 設置位置の変更をするようにする
- 毎日の掃除の際にマットを剥がす
などを習慣化することが挙げられます。
また、そもそもマットの素材が洗いにくいものだと長期間敷きっぱなしになる要因になりやすいです。
そのため、マットを洗濯機にも入れやすい小さいサイズに変更したり、綿素材などの柔らかくて軽量なお手入れしやすいものを選んだりするなど、マットの選択基準を見直すのも一つの手ですね。
まとめ
まとめ
✔ バスマットやキッチンマットの下がベタベタになってしまう原因は、高温高湿な環境で長期間敷きっぱなしにしてしまうため。
✔ ベタベタを取り除く方法としては、溶解・剥離作用のあるお酢や、サラダ油を使用する方法、消しゴムやテープで剥がしていく方法がある。
✔ 床の材質によってはシミになったり変色してしまったり、傷んでしまう恐れもあるので、床の材質を確認してから上記の方法を試すほうがベター。
✔ ベタつきの予防策としては長期間敷きっぱなしにせず、こまめな掃除や洗濯、設置位置の変更が必要になる。