ここ最近はヘアカラーや白髪染めなどの商品も充実しており、美容院へ行かなくても自宅で簡単にヘアカラーすることができますよね。
そんな便利なヘアカラーですが、「こぼしてしまったり、液が垂れてしまったりしてお部屋を汚してしまった」なんて経験はありませんか?
友達ん家で友達の毛染め手伝って失敗してしまった…。
ごめんよカーペット。 pic.twitter.com/36A8GqU5Ts— 萩原 信彦 (@kakkokawaii) June 9, 2014
ヘアカラーがカーペットに…(;_;) pic.twitter.com/5AJMXEfx1E
— mint-katsudon (@chocolate7mint7) February 17, 2017
ヘアカラーは髪を染めるものなので、一度付着してしまうとなかなか色が落ちません。
ヘアカラーの汚れは目立ちますし、カーペットに付着してしまうと汚れを落とすのはとても大変です。
そこで今回は、『カーペットについたヘアカラーの落とし方』についてご紹介していきます。参考にしてみてくださいね。
目次
ヘアカラー(毛染め液)汚れの特徴と落とす際のコツ
ヘアカラーには「1剤」と「2剤」があり、それを合わせることで綺麗に髪の毛を染めることができます。
【1剤】
主成分は酸化染料とアルカリ剤でできています。アルカリ剤はアンモニアが含まれ、髪の毛のキューティクルを開くことで色の成分を染み込ませやすくします。
【2剤】
主成分は酸化剤で過酸化水素が使用されています。酸化染料を参加させることで髪の毛を発色させます。
このようにカラー剤には色を付着するだけではなく、脱色してから色を染み込ませるという働きがあるため、一度付いてしまったカラー剤は簡単に落とすことができないのです。
髪の毛への作用と同じように、カーペットに付着してしまった場合にも同様の働き(脱色→色染)をします。
そのため、ヘアカラーを落とすには、脱色してしまう前に早めの処置をすることが大切になってきます。
カーペットについたヘアカラー(毛染め液)の落とし方
①洗濯洗剤を使用する
ヘアカラーが付着したばかりの場合、水洗いや洗濯洗剤で落とすことが可能な場合もあります。
ヘアカラー剤が浸透してしまう前に早めに対処すれば落ちるでしょう。
【用意するもの】
✔ 洗濯洗剤
✔ 歯ブラシ
手順
- ヘアカラー剤が付着したら、汚れを広げないように拭き取りましょう。
- 洗剤を塗布し、歯ブラシでたたくように汚れを取ります。
- 洗えるカーペットであれば通常通り洗濯しましょう。
②酸素系漂白剤を使用する
酸素系漂白剤を使用して落とすこともできます。
ただ、柄や色物のカーペットでは変色する可能性がありますので、ご注意ください
【用意するもの】
✔ 酸素系漂白剤
✔ 布巾
✔ 歯ブラシ
✔ 水
手順
- 取れる汚れはあらかじめ拭き取っておきます。
- 汚れの部分に酸素系漂白剤を塗布します。
- 歯ブラシで軽くたたきながら汚れを浮かせていきます。
- 浮いた汚れを濡れ布巾で拭き取っていきましょう。
③塩素系漂白剤を使用する
白地のものであれば、脱色効果のある塩素系漂白剤の使用も効果的です。
効果が強いので生地を傷めてしまったり、色物や柄物の場合は変色させてしまったりすることも考えられるので使用するのには注意が必要です。
塩素系漂白剤を使用する場合には換気を十分に行ってから使用するようにしましょう。
【用意するもの】
✔ 塩素系漂白剤
✔ 歯ブラシ
✔ 布巾
✔ ゴム手袋
✔ マスク
✔ 洗濯洗剤
手順
- 取れる汚れはあらかじめ拭き取っておきます。
- 汚れの部分に塩素系漂白剤を塗布します。
- 歯ブラシで軽くたたきながら汚れを浮かせていきます。
- 浮いた汚れを濡れ布巾で拭き取っていきます。
- さいごに、通常通り洗濯洗剤で選択しましょう。
④ヘアカラークリーナを使用する
最近はネットでヘアカラー専用の洗浄剤も販売されています。
ヘアカラーの成分専用の洗浄剤なので、安心してキレイに落とすことができます。
ただ、メーカーにより使用方法や使用できるものに違いがありますので、注意書きや使用方法をご確認のうえご使用ください。
⑤クリーニング専門店へ依頼をする
ヘアカラーは脱色してから、色素を染み込ませるので一度カーペットに付着してしまうと綺麗に取り除くのは困難です。
安価なカーペットや買い替え時期が近い物の場合、ご自宅で洗浄することもおすすめしますが、高価なカーペットの場合は生地を傷めてしまったり、汚れをさらに広げてしまったりする恐れもあるので、クリーニング専門店へ依頼することをおすすめします。
汚れを落とす際の注意点
①一度付着してしまったヘアカラーは除去するのが難しい!
ヘアカラーは、脱色してから色を染み込ませるので一度付着してしまった汚れは落とすのが困難です。
特に、衣服やカーペットなど布や毛などの製品には、髪の毛と同様に脱色、カラーリングしてしまう効果があるので付着しないようにすることが一番大切です。
ヘアカラーをする際には、汚したくない場所には近づかないこと、カーペットや絨毯でカラーリングする際には新聞紙やビニールを敷いて汚さない工夫をすることが大切です。
②汚れてしまったらすぐに処理をする!
ヘアカラーが付着してしまった際には、一刻も早く処理することが大切です。
脱色してしまうと汚れが非常に取れにくくなりますので、汚れたらすぐに除去することが大切です。
ヘアカラーをよくご家庭でされるという方は、ヘアカラー専用のクリーナーや効果的な洗剤を常備しておくことをお勧めします。
③洗剤を使用する際には要注意!
強力なカラーリング効果のあるヘアカラーなので、その汚れを落とすのには強力な洗剤が必要です。
特に塩素系漂白剤の場合は、付着したり吸い込んだりすると人体へも影響を与えてしまうので、使用する際には換気を行い、マスクや手袋を着用のうえ取り扱うようにしましょう。
また、色物や柄物の場合、変色や脱色してしまうことも考えられるので目立たないところで試したうえで使用することをおすすめします。
デリケートな生地の場合、損傷させてしまうこともありますので、使用を避けるようにしましょう。
④高価なものや大切なカーペットはクリーニング専門店へ!
ご自宅でも汚れてしまったカーペットを洗浄することは可能ですが、色を広げてしまったり、生地を傷めてしまったりする原因にもなります。
そのため、大切なものの場合はご自宅で無理に洗浄せず、クリーニング専門店へ依頼することをおすすめします。
その場合、ヘアカラーは取れにくい汚れなので染み抜きをしっかりと行っているような店舗を探すと良いでしょう。
まとめ
まとめ
✔ヘアカラーはキューティクルを開き、色を浸透させやすくして髪の毛の色を染めるので、一度付着してしまうと汚れはなかなか取れない。
✔ ヘアカラーが付着してしまった際には、染色の化学反応が起こる前に早めに処理をすることが大切。時間が経った汚れは取るのが困難である。
✔ カーペットに付着したヘアカラーを洗浄するのには酸素系や塩素系の漂白剤が効果的であるが、カーペットを変色させてしまったり、傷めてしまったりする可能性があるので注意が必要である。
✔ 塩素系漂白剤を使用する場合には人体への影響も大きいので取り扱いには十分に注意し、換気を行ったうえでマスク、手袋を着用して作業する。
✔ 大切なカーペットの場合はご自宅での洗浄は避け、染み抜きを専門にしているクリーニング店へ依頼することをおすすめする。