つい、うっかりメガネを踏んでしまったことはないでしょうか?
小さな子どもがいれば、メガネを折られてしまうこともありますよね。
少し折れたくらいなら瞬間接着剤で直してしまう人もいると思いまが、うっかりレンズやツルに瞬間接着剤がついてしまうこともあります。
ワイ「メガネのフレーム割れた」
親「貸して、瞬間接着剤で治す」
ワイ「あい」
親「あっやべ」
ワイ「?」
親「接着剤レンズ零した」
ワイ「」
※なおこれからバイト pic.twitter.com/dHsj7A8dJT— 404notfound (@404sakura) August 7, 2019
他にも工作中に、瞬間接着剤がメガネについてしまうこともあるでしょう。
メガネは生活に欠かせないものなので、重大な問題です。
そこで今回は、『メガネについた瞬間接着剤の落とし方』についてご紹介していきます。
メガネに瞬間接着剤がついてお困りの際は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
瞬間接着剤の成分や汚れを落とす際のポイント
瞬間接着剤の主成分は、有機化合物のシアノアクリレートです。
よく見かける瞬間接着剤といえば、アロンアルファやセメダインが有名ですよね。
瞬間接着剤と名前がついているものは、主成分は同じシアノアクリレートで、メーカーによって、硬化剤やその他の成分の分量が変わってきます。
この主成分であるシアノアクリレートの性質は以下の通りです。
シアノアクリレートの性質
- 少量の水分で固まる
- 冷たいと固まりにくく、温風をあてると固まりやすい
- 40~60度のお湯につけると、はがれやすい
- 接着面が白くなる現象が起こる(白化現象)
- プラスチックを溶かすことがある
- アセトンではがれやすい
- ガラス面には、くっつきにくい
- 布につくと発熱する
上記から、瞬間接着剤を取るには「40~60度のお湯につけて取る」「アセトンを使って取る」いずれかの方法が有効です。
そのほか、カッターやヘラなどを使った方法もありますが、無理に取ろうとするとメガネを傷つけたり、変形させてしまうこともあります。
瞬間接着剤を取るときは、瞬間接着剤の性質を利用し、無理な力は加えずに丁寧に取り除いてください。
メガネについた瞬間接着剤の落とし方
①メガネ屋さんに直してもらう
瞬間接着剤の中には、プラスチックを溶かしてしまう成分があります。
もし、プラスチックレンズに瞬間接着剤がついた場合は、レンズが溶けかけている可能性があります。
専門のメガネ屋さんで見てもらうことが、一番安全で確実な方法です。
注意点としては、ご自身でメガネの修理を瞬間接着剤で行ってしまうと、保証期間内であっても修理費・交換費がかかる場合があります。
心配な場合は、事前に店舗に確認してみると良いですね。
ちなみに、メーカーが違っていてもメガネのメンテナンスや修理をしてくれる店舗もあります。
引っ越しされたり、メガネを買ったお店が遠い場合、お近くのメガネ屋さんで相談してみるのがおすすめです。
②市販の瞬間接着剤はがし液を使用する
瞬間接着剤は衣類についたり、皮膚につくと危険なものもあります。
安全に・きれいに取るのなら、市販の瞬間接着剤のはがし液がベストです。
「はがし液」はたくさんの種類がありますが、必ず瞬間接着剤専用のものを使ってくださいね。
【用意するもの】
✔ 市販の瞬間接着剤はがし液
✔ ぬるま湯
✔ タオル
✔ メガネ拭き
手順
- 市販の瞬間接着剤はがし液の説明書に沿って、作業を行いましょう。
- 瞬間接着剤を取った後、メガネを30度以下のぬるま湯につけて軽く洗います。
- タオルで水分を、そっと吸収させます。
- さいごにメガネ拭きで拭きましょう。
気をつけたいのが、瞬間接着剤を取った後のメガネの洗浄方法です。
メガネのツルや、フレームを、瞬間接着剤で直している場合、40度以上のお湯につけていけません。
せっかく直した部分の瞬間接着剤も取れてしまいます。
また、プラスチックのフレームの場合は、40度以上のお湯で変形してしまいますので、30度以下のぬるま湯で丁寧に洗い流してください。
③除光液を使って溶かす
マニキュアをもっている人しか当てはまりませんが、除光液でも瞬間接着剤を取ることができます。
除光液に含まれる「アセトン」が、瞬間接着剤を溶かす性質をもっています。
実は、瞬間接着剤専用のはがし液にも、アセトンが含まれています。
アセトンフリーの除光液も売れていますので、必ずアセトン含有の除光液を用いましょう。
【用意するもの】
✔ 除光液(アセトン入り)
✔ ぬるま湯
✔ タオル
✔ メガネ拭き
手順
- 瞬間接着剤がついたところに、除光液をつけます。
- 瞬間接着剤が溶けてきたら、布でふき取ります。
- メガネを30度以下のぬるま湯で洗います。
- タオルで水分を、そっと吸収させます。
- さいごにメガネ拭きで拭きましょう。
アセトンが多くふくまれている除光液で行うと、瞬間接着剤が溶けやすくなります。
しかし、多量のアセトンは有害です。
ネットではアセトン100%の溶液も販売していますが、十分に換気ができる場所がない場合、とても危険です。
市販の除光液を使うときも、換気に気をつけて使用してください。
④オレンジオイル入りの洗剤で溶かす
瞬間接着剤の主成分であるシアノアクリレートは、オレンジオイルで溶かすことができます。
油汚れに強い洗剤には、オレンジオイルが含まれていることがありますので、洗剤の成分を確認してから使ってくださいね。
洗剤によっては、つけ置きの時間がかかるので、他の方法より時間がかかる方法になります。
【用意するもの】
✔ オレンジオイル入りの洗剤
✔ ぬるま湯
✔ タオル
✔ メガネ拭き
手順
- 瞬間接着剤がついたところに、オレンジオイル入りの洗剤をつけます。
- 瞬間接着剤が溶けるまでつけ置き、布でふき取ります。
- メガネを30度以下のぬるま湯で洗います。
- タオルで水分をそっと吸収させます。
- さいごにメガネ拭きで拭きましょう。
オレンジオイル入りの洗剤を使うので、人体にもメガネにも優しい取り方です。
小さい子どもがいる場合や、アセトンの臭いが苦手な人におすすめの方法です。
瞬間接着剤を落とす際の注意点
①こすったり、削ったりしない
メガネに瞬間接着剤がついてしまうと、あわててしまいますよね。
しかし、こすったり・削ったりすると、瞬間接着剤を広げてしまったり、メガネを傷つけてしまいます。
プラスチックレンズに瞬間接着剤がついてしまった場合は、特に慎重にならないといけません。
落ち着いて瞬間接着剤がついた場所を確認し、ご自身でとれるかどうか、判断してください。
難しい場合は、メガネ屋さんにもっていきましょう。
②作業後はお手入れをしよう
瞬間接着剤を取った後は、30度以下のぬるま湯で、メガネを全体的に洗いましょう。
しかし、40度以上のお湯にメガネをつけるのは厳禁です。
高温のお湯にメガネをつけるとフレームが変形してしまいます。
また、フレームを瞬間接着剤で直している場合は、40度以上のお湯で瞬間接着剤がはがれてしまうことがありますので、気をつけてください。
まとめ
まとめ
✔ 瞬間接着剤の主成分はシアノアクリレートで、40~60度のお湯につけたり、アセトンを使うことで取れやすくなる。
✔ プラスチックレンズについたときは、メガネ屋さんにもっていくのがベスト。
✔ 瞬間接着剤専用のはがし液で取ることができる。
✔ 除光液で瞬間接着剤を溶かして取ることができる。
✔ オレンジオイル入りの洗剤で瞬間接着剤を溶かして取ることができる。
✔ 瞬間接着剤を取るために、こすったり、削ったりするのは厳禁。
✔ 作業後には全体的なお手入れが必要。