工作や修繕、DIYに便利な瞬間接着剤。
すぐくっついて固まるのがメリットですが、場合によってはデメリットにもなります。
キャップをしっかり閉めていなかったり、はみ出してしまった接着剤が垂れてしまうことで、つけたい部分ではないところに接着剤がついてしまうこともあります。
そうなってしまうと困ってしますよね。
誤って付けてしまった瞬間接着剤を無理やり取る方法ないかな🙄
対象はプラスチック。— はねこ🎣 (@hanetumu) May 5, 2019
[急募] プラスチックについてしまった瞬間接着剤を取る方法
— AME KOT (@AmenomiyA) September 12, 2016
すぐ固まってしまうので「剥がせなくてそのまま・・・」という人もいるでしょう。
そこで今回は、『プラスチックについてしまった接着剤の剥がし方』をご紹介していきます。
剥がせず放置している人、どうにかして剥がしたい人はぜひ参考にしてみてください。
目次
プラスチックについた瞬間接着剤の落とし方
「やっぱり瞬間接着剤は落とせないの?」と不安を持つ人もいると思いますが、実はプラスチックについた瞬間接着剤を落とす方法はいくつかあります。
もちろん付着してからどのくらい時間が経っているのか、プラスチックの形状などによっても落としやすさは変わってきますが、諦めずに下記方法を試してみてください。
では早速、瞬間接着剤の落とし方を紹介していきますね。
①専用リムーバーを使う方法
まずはプラスチック専用のリムーバーを使って落とす方法です。
リムーバーにも金属専用や布専用など種類がありますので、必ずプラスチック用のリムーバーを使いましょう。
違う種類のものだと、成分が強すぎたり弱すぎたりしてきれいに剥がせない可能性がありますので注意が必要です。
【用意するもの】
✔ プラスチック専用リムーバー
✔ コットンやスポンジ
✔ ナイフやカッター
✔ ヤスリ
手順
- 落としたい瞬間接着剤をカッターで削ります。
(※ただし、それほど厚みがなければ省いてOK) - 削ったところをさらにヤスリで磨きます。
(※プラスチックまで削らないように注意しましょう) - プラスチック専用リムーバーをコットンやスポンジに染み込ませます。
- 落としたい瞬間接着剤に被せて、しっかり浸透させます。
- リムーバーを拭き取る、もしくは洗い流せば完了です。
- 取りきれなかった接着剤は手順1~4を繰り返します。
②お湯につける方法
次におすすめなのが、お湯につける方法です。
お湯によって瞬間接着剤がゆるんで、そのままの状態よりも取りやすくなります。
必要な道具はヤスリだけですし、ゆるむことでそんなに力を入れずに落とすことができます。
【用意するもの】
✔ 40度以上のお湯
✔ 容器(対象が入る大きさのもの)
✔ ヤスリ
手順
- 40度以上のお湯を用意します。
- 落としたいものを接着剤がきちんと浸かるようにお湯につけます。
- しばらく時間をおいたら取り出してヤスリで削ります。
- 取りきれないところは手順2、3を繰り返しましょう。お湯がぬるくなったら、再度40度以上のものを用意しましょう。
③削り落とす方法
オーソドックスな方法が、サンドペーパーなどで削り落とす方法です。
原始的な方法ですが、確実かつ安全に落とすことができます。
【用意するもの】
✔ 耐水性サンドペーパー
(※目の粗いものと細かいものどちらも用意しましょう)
✔ マスキングテープ
✔ コンパウンド
(※研磨剤のこと。目の粗いものと細かいものがあるのでこちらも2種類用意しましょう)
手順
- まずはじめに、削りたくないところにマスキングテープを貼って保護しておきます。セロハンテープでもOKです。
- サンドペーパーは1000番程度の目の粗いものを使います。接着剤の部分だけを丁寧に削っていきます。
- 触ってみて接着剤がほぼとれたら、2000番以上の目の細かいサンドペーパーで磨いていきます。
- 傷が気になるようならコンパウンドで納得いくまで磨いたら完了です。
作業を行う上での注意点
プラスチックについてしまった瞬間接着剤は上の方法で取ることができますが、ちょっとした注意点もあるので紹介します。
その注意点とは・・・
- リムーバーは必ずプラスチック専用のものを使う
- お湯は熱くしすぎない
- 削るときは少しずつ行う
ここからはそれぞれについて詳しく解説していきます。
①リムーバーは必ずプラスチック専用のものを使う
通常、タイルや金属などについてしまった瞬間接着剤は、アセトンなどの薬剤を含む除光液やはがし液で落とすことができます。
しかし、プラスチックに薬剤を使うと、表面が曇ったり溶けたりしてしまいます。
そのため、必ず専用のリムーバーを準備しましょう。
②お湯は熱くしすぎない
「お湯は熱い方が効きそう!」と思ってしまいそうですが、グツグツ沸騰した熱湯だとプラスチックが変形する可能性があるので注意が必要です。
そのため、50~60度位を目安にすると良いでしょう。
③削るときは少しずつ行う
サンドペーパーを使う場合はゴシゴシせず少しずつ削っていきます。
目の粗いものだと数回でかなり削れてしまうので、うっかり地のプラスチックも削ってしまうことがあります。
傷がついてしまうともったいないので、様子を見ながら削ってくださいね。
瞬間接着剤をつけすぎて白くなるのを防ぐ方法
プラスチックに瞬間接着剤でくっつけたときに、接合部やはみ出したところが白くなることもありますよね。
折角きれいにつけても、はみ出た部分があるとちょっと不格好ですよね。
そもそも白くなってしまうのは、「湿気が多い」「固まるまで時間がかかる」といった理由があります。
以上の理由から、これを防ぐには次の対策をとると良いでしょう。
対策
- 湿度の低い場所で使う
- 少な目に出して使う
- つけたらドライヤーや扇風機で風を当てる
「くっつかないかも」という不安感から多目に出してしまう人もいるも思いますが、たくさんつけるとその分はみ出てしまいます。
余分に塗らないように、初めは少な目に塗るのがおすすめです。
上記の対策をとっても、どうしても白くなってしまう場合は・・・
- 低白化、無白化タイプの接着剤を使う
- 乾いた布やブラシで擦り取る
- はがし液を少量つけて拭き取る
- サンドペーパーで削り取る
の方法を試すと良いでしょう。
いずるにせよ「削って磨く」が一番確実な方法と言えます。
瞬間接着剤の保存方法
最後に瞬間接着剤の保存方法について紹介します。
使おうと思ったときに固まって出てこない!なんてことがないように、きちんと保存する必要があります。
じつは瞬間接着剤は高温多湿に弱く、未開封でもこの条件下だと固まりやすくなってしまいます。
よく冷蔵庫に入れていると長持ちする、と聞くので冷蔵庫に入れている人も多いと思いますが、以下のように保存すると良いみたいですよ。
【未開封の保存】
湿気が少なく、光の当たらない冷暗所に保存します。冷蔵庫がおすすめ。
【使いかけの保存】
(1)使用後はノズルについた接着剤をよく拭き取ります。
(2)キャップをきちんと閉めて、冷蔵庫に保存しましょう。乾燥剤と一緒に密閉袋にいれるとなお◎また、1年~1年半を目処に使いきります。
ちなみに冷蔵庫から出して使うと前にも一工夫あります。
使うときは…
(1)冷蔵庫から出し、室温に戻します。
(2)容器のまわりに水滴がついていたら拭き取ってから開封。
このように水滴を拭き取るのがポイント。水分が入り込んで接着剤と混ざると、固まってしまうので気を付けてくださいね!
まとめ
まとめ
✔ プラスチックについた瞬間接着剤を落とすには「削って磨く」が一番。
✔ プラスチックは熱や薬剤に弱いので、落とす際には注意が必要。
✔ 削るときは様子を見ながら削る。
✔ 瞬間接着剤は湿気の少ない風通しの良いところで使う。
✔ 接着剤が白くなるのが嫌なら、無白化タイプがおすすめ。
✔ 瞬間接着剤は未開封でも冷蔵庫で保存する。