布団よりも干すのが大変なマットレス。
大きなものになれば女性の力で持ち上げるのも大変なものもあります。
そんなマットレスに黒い点々が……カビを見つけたら広がる前に除去したい。
丸洗いもできないし、つけ置きして洗うことも難しい・・・・。
今回は、完全に取ることは難しくても、より簡単で効果的なマットレスのカビ取り方法をご紹介いたします。
目次
マットレス裏面の黒い点々はカビ。健康への影響
少量のときにはちょっとした汚れかなと思い見逃すこともありますが、布団やマットレスに現れる黒くて細かい点々は、実はカビです。
表面にカビが見えてきたときには、繊維の中には思ったよりもカビが広がっていることが多いです。
少量でも見つけたら、すぐに対処しましょう。
カビ菌は空気中に無数に存在しています。カビは湿度の高い場所を好み、居心地の良い場所を見つけると根をおろし繁殖します。
特に黒カビは繁殖力が高く、マットレス以外にも、家の中でよく見かける種類カビです。
一度繁殖すると、湿度が下がっても死滅することはなくしぶとく居座ります。
黒カビのいる布団に毎日横たわって寝ることは、アレルギーや喘息、鼻炎などの発症リスクをあげていると言えるでしょう。
マットレスのカビ取り方法
黒カビは繁殖力の強いカビですが、アルコールに弱く耐熱性も比較的低いです。
マットレス内部まで繁殖してしまうと対処が大変になるので、できるだけ早く対処するようにしましょう。
①アルコールを使った殺菌
黒カビはアルコールに弱いです。
アルコールの一種、消毒用エタノールを使用した殺菌がご家庭でできる殺菌方法で一番よい方法です。
オキシドールでも良いと耳にしますが、成分としてはエタノールの方が好ましいです。
注意してほしいのは、黒い点々はこの作業では落ちません。
あくまでカビ菌を死滅させるための作業です。
黒い点々の落とし方は、後ほど説明します。
【用意する物】
- 消毒用エタノール
- いらない布
汚れ
手順
1.消毒用エタノールをカビの生えている部分につけます。
※触った時に湿っているのがわかるくらいつけましょう。
2.1時間放置します。
3.ぬるま湯に付けた布で、優しくたたくようにカビを拭き取ります。
4.しっかり乾燥させます。
※天日干しか陰干しかマットレスの素材によって選択しましょう。動かせないマットレスは、ドライヤーでもOK。
②黒い点々(カビ)をキレイに消す方法
黒い点々は、実は一度ついてしまうと取り除くのがとても大変です。
強い漂白剤でないと消すことができません。長期間放置してしまうと、漂白剤でも消えない可能性もあります。
この黒い点々を消すために使うのが塩素系の漂白剤です。
通常マットレスには塩素系の漂白剤を使うことは好ましくなく、洗濯表示でもそのように表示しているものが多いです。
この理由は、生地そのものを傷める可能性があることと、肌にあまり良いとは言えない成分であることです。
また、色や柄は抜けてしまうことも考慮してください。
これらのことを理解した上で、カビの黒い点々を消すための対処法を試してくださいね。
【用意する物】
- キッチン泡ハイター(キッチンハイターでも可)
- マスク(着用)
- ゴム手袋(着用)
汚れ
手順
1.キッチン泡ハイターをカビの部分にたっぷりつけます。
2.10分に一度くらい確認し、黒い点々が落ちるまで放置します。
3.ぬるま湯に付けた布で、優しくたたくようにカビを拭き取ります。
※ハイターが残らないよう繰り返し拭き取ってください。しっかり拭き取っていくとハイターの臭いも軽減されていきます。
4.乾いたタオルで少し叩き、拭き取りの仕上げをします。
5.しっかり乾燥させます。
※天日干しか陰干しかマットレスの素材によって選択するようにしましょう。動かせないマットレスは、ドライヤーでもOK。
③カビソフト除去スプレーもおすすめ
他の方法よりは少し高くつきますが、カビソフト除去スプレーを使うと作業が楽です。
このスプレーならば、薬剤を拭き取る工程がありません。
ですので、吹きかけてきれいになったら乾かすという簡単な手順で、カビの殺菌も黒い点々を消すこともできます。
マットレス以外の場所のカビ取りにも使うことができるので、大掃除で一気にカビ取りをしたいときなどはおすすめです。
日頃のカビ防止対策
マットレスのカビの原因は、高い湿度にあります。
もちろんカビ取りは不可能ではないですが、見た目はカビが取れたように見えても繊維の仲間で入り込んだカビまで完全に取り除くのはとても難しいことです。
マットレス自体に湿気をため込まないように、日頃からカビ防止のための対策をすることが大切です。
さて、一つ質問です。
起きたあと、掛け布団はどこに置いていますか?
ベッドで寝ている方は・・・起きた後に掛け布団をきれいに広げてベッドの上にそのまま置いていませんか??
布団で寝ている方は・・・起きた後に掛け布団をきれいに畳んで敷き布団の上に置いていませんか?
マットレスに湿度をためないためには、起きている時間はできるだけマットレスの上にものを置かないようにしましょう。
掛け布団をベッドの背にかける、ソファーの背にかけておく、枕は壁に立てかけるなど。
ちょっとしたケアも継続することで大きな効果があります。
布団に風をあてる
乾燥している時期は窓を開けておいても良いですが、留守中はためらわれます。
そんな時に意外に活躍するのが扇風機。単純な方法ですが、扇風機で風をあてるのです。
シーツや敷き布団はそのまま乗せたままでもひとまずOK。
環境にもよりますが、30分から1時間当て続けることで十分に効果があります。
エアコンの除湿機能を使っても良いです。
平日、出勤前にタイマーにして出かけるのも良いですね。
マットレスの下にモノを敷く
①除湿マット
安価なものも多く、ワンシーズンで使い捨てすることもできるでしょう。
除湿マットを敷けば何もお手入れしなくて良いわけではないですが、冬は結露の防止にもなり効果が高い方法と言えます。
②新聞紙
新聞紙に湿気を吸い取ってもらうことができます。
ただし、朝起きたらすぐに布団の下から出すようにしましょう。しかし、ずっと敷いておくと逆効果です。
新聞紙は使い捨てできることが最大のメリットですね。ベッドの人には難しいので、布団派の人向けです。
③バスタオル
こちらも布団派の人向け。
バスタオルに湿気を吸い取ってもらいます。
新聞紙と同じように、毎日取り換えるようにしましょう。
④すのこ
ベッド派も布団派も実践できます。
ベッドはすでにすのこ状になっているものも多いでしょう。
床やベッド板に直接マットレスを敷くとその接地面に風が全く通らず、湿気をため込みやすくなります。冬は結露することもあるでしょう。
すのこを敷くことで、風の通り道を作ってあげる方法です。
ベッド派のものは特に多く商品化されていて、中には布団を載せたまま二つ折りなどにでき、室内干しを楽にできる優れものもあります。
マットレス自体をきれいにする
毎日は難しいとしても1~2か月に一度実践すると良いです。
①マットレスを立てかける
特にベッド派の人は大変かもしれませんが、シーツなどもはがして、マットレス自体を風にさらすようにしましょう。
天日干しが難しくても、いつもシーツや敷き布団をかぶっているマットレスを裸にして、立てかけ、湿気を逃がしてあげましょう。
②マットレスに掃除機をかける
直接寝ていないマットレスにも、皮脂等の汚れが浸透することもありますし、ダニも増えます。
マットレスの表面に掃除機をかけることで繊維の中まで掃除することができます。
カビ対策に合わせて、ダニ対策まで一緒にしてしまいましょう。
まとめ
・繁殖力の強い黒カビ対策は、見つけたら速やかにしましょう。
・黒カビはアルコールに弱いため、殺菌には消毒用エタノールを使いましょう。
・黒い点々を落としたい場合は、キッチン泡ハイターがおすすめ。
・マットレスに風をあてるなどの簡単な対策は継続してチャレンジ。
・2か月に一度はマットレスのクリーニングもしましょう。