いろいろな素材に使用できるのでとても便利な「油性マジックペン」。
しかし・・・
- ちょっと片付け忘れたマジックを使って子どもが落書きしてしまった…
- 油性ペンを使用していたら下にうつってしまった…
というのはよくある話です。
朝食を食べようとリビングに行くと、テーブルに落書きが…
しかも油性マジック。。。
6歳の娘はどこにでもお絵描きしてしまう…
まあ、かわいいから許すけど😘 pic.twitter.com/oQrIEaYiMc
— ダウンパパ@3人育児奮闘中! (@cocokuruka1) December 31, 2018
もう30年近く前の落書き…兄が書いたものですが。木にマジックで書いたのって消せますか? pic.twitter.com/NFAfZc6X
— 鈴香 ~THE ALFEE真の45周年♪~ (@Confidence1113) January 21, 2013
マジックがついた跡は、とても目立ちますよね。
便利な反面、油性マジックはそもそも消えないように作られているので、誤って書いてしまったものを消すのはとても困難です。
それが机や家具、床、柱などの木材についてしまった場合、マジックのインクがしっかり染みついてなかなか除去しにくい印象です。
そこで今回は、『木材についた油性マジックペンを消す方法』についてご紹介していきます。
お困りの際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
油性マジックペンの特徴と落とす際のコツ
油性マジックペンは、速乾性があるインクで、水にも溶けないことから、紙や金属・ガラス・布・プラスチック・革製品・木材など、様々な材質に使用されています。
この油性マジックの主成分は以下の4つです。
油性マジックの主成分
- 着色剤(染料・顔料)
- 有機溶剤
- 定着剤
- 樹脂
油性マジックに使用されている定着剤には、着色したものをはがれにくくするような効果があり、有機溶剤には耐水性に優れた性質があるので一度書いてしまったものを消すのがとても困難です。
※木材の奥まで染み込んだ油性マジックの場合、完全な除去は困難です。その点は念頭に置いておきましょう。
油性マジックの色を落とすコツとしては、有機溶剤を除去できるような溶剤や洗剤を使用するのが効果的です。
しかし、塗料がコーティングしてあるようなものには不向きなものもありますので注意が必要です。
また、インクで汚れてしまった場合には、インクが浸透しないうちに早めに除去することも大切です。
木材についた油性マジックペンを消す方法
ここからは、机や家具、床、柱などの木材に付着した油性マジックを除去する方法について紹介していきます。
①消しゴムやメラミンスポンジを使用する方法
コーティングしてあるような木材の場合、消しゴムで消したり、濡らしたメラミンスポンジでこすったりすることで消すことができる可能性があります。
ただし、メラミンスポンジには研磨作用があるので塗料が付いてあるようなものの場合は塗料が一緒に落ちてしまう場合もありますので気を付けましょう。
②柑橘類の皮を使用する方法
柑橘類の皮にはリモネンという油を溶かす成分が含まれています。
油性マジックにも効果的です。
柑橘類の香りが残ったり、色素沈着したりする場合がありますので気を付けましょう。
小さなお子さんがいて、溶剤や洗浄剤を使用するのが不安という方にはおすすめの方法です。
【用意するもの】
✔ 柑橘類の皮
✔ 濡れ布巾
手順
- 柑橘類の皮を用意し、皮の外側をインクでこすります。
- 濡れ布巾で拭き取りましょう。
③クレンジングオイルを使用する方法
クレンジングオイルも油分を落とす効果があるので効果的です。
塗料を剥がしてしまうこともありますので、目立たないところで試してからの使用をおすすめします。
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル
✔ スポンジ
✔ 布巾
手順
- クレンジングオイルをインク付着部部分に塗布します。
- スポンジでこすり、濡れ布巾で拭き取りましょう。
④消毒用エタノールを使用する方法
アルコール系の溶剤にエタノールは効果的です。
消毒用エタノールは薬局でも手に入りやすい溶液です。
塗料剥げにはご注意ください。
【用意するもの】
✔ 消毒用エタノール
✔ コットン
✔ 布巾
手順
- 消毒用エタノールをコットンに染み込ませます。
- インクの付着した部分をこすります。
- さいごに濡れ布巾で拭き取ります。
⑤市販の落書き消し溶液を使用する
落書き専用の汚れ落としがホームセンターやネットで手に入れることができます。
メーカーにより、使用できる製品や使用方法が異なりますので注意書きや使用方法をよくご確認のうえ使用するようにしましょう。
⑥タバコの灰や線香の灰を使用する方法
灰には研磨作用があります。
タバコや線香がご家庭にある場合は、試してみるのも良いかもしれません。
しかし、色素や香りが残ることがあるのでご注意ください。
また、研磨されるので塗料やコーティングが剥げないか確認してから使用しましょう。
【用意するもの】
✔ タバコや線香の灰
✔ 布巾
手順
- 灰を布巾に塗布します。
- インクの部分を灰を塗布した布巾でこすります。
- さいごに布巾の綺麗な部分で水拭きします。
⑦ヤスリ掛け、カンナで削る方法
コーティングされていない木材の場合、すぐにインクが染み込んでしまいます。
一度染み込んでしまったインクは除去が難しく、汚れが残ってしまいがちです。
そんな場合は、カンナやヤスリを削る方法が一番効果的です。
削れてしまいますが、汚れを落とすことが可能です。
作業をする上での注意点
①油性インクは一度付着すると除去が困難!
油性インクは消えないように作られたインクなため、汚れを完全に除去するのは困難です。
特に木材の場合は浸透しやすく、取れにくいので、油性ペンの扱いには注意しましょう。
もし付着してしまった場合には、浸透・乾燥する前に早めに対処することをおすすめします。
②研磨剤や洗浄溶液の使用には要注意!
木製製品には、何も加工されてない純粋な木材とコーティングや塗料が塗布されているものがあります。
研磨剤や溶液によっては、その塗料やコーティングまで除去してしまうものもありますので、注意して使用するようにしましょう。
使用する際には目立たない部分で試してから使用することをお勧めします。
③除光液、シンナー、ベンジンの使用は避ける!
よく、油性ペンのインク汚れを落とすのに除光液やシンナー、ベンジンが使用されます。
製品によってはそれが効果的な場合もありますが、コーティングされている木材の場合、その塗料まで落としてしまう可能性があります。
表面加工された木材の場合、使用は避けたほうが良いでしょう。
まとめ
まとめ
✔ 油性マジックには有機溶剤、定着剤などが含まれており、一度付着してしまうと取れにくい。特に木材には染み込みやすく、除去が困難であることを念頭に置く。
✔ 木材製品にはコーティングや加工がしてあるものや、加工されていない木材もあるので、製品に合わせた汚れの落とし方をするのが大切である。
✔ コーティングされた木材にメラニンスポンジは効果的であるが、研磨作用があるのでコーティングも剥がしてしまうことがあるので使用には注意が必要。
✔ 消毒用エタノールや柑橘類などの油性成分を溶解する溶液は効果的であるが、塗料を剥がしてしまう可能性もあり注意が必要である。
✔ 塗料を落とす可能性の高い、ベンジン・シンナー・除光液などは使用を避けたほうが良い。
✔ コーティングされていない木材は、インクが浸透しやすく除去が困難であるので、削れてしまうが、ヤスリやカンナで削る方法が効果的である。