【プラスチックに除光液を塗ったら白くなった!】原因は!?落とす方法はある?徹底解説!

「プラスチックについた汚れや落書きを落とそうとして除光液を使ったら、白く濁ってしまった・・・」

「白くなるのは分かってたけど、ついうっかりこぼしてしまった・・・」

そういうことってありますよね。

 

 

 

ツヤツヤだった表面がガサガサなり白く濁ると、とても悲しい気持ちになります。

 

そこで今回は、プラスチックに除光液を塗ると白くなる原因、そして落とす方法はあるのかどうかについて、詳しく解説していきます。

 

プラスチックが除光液で白くなる原因とは?

 

では、まずは原因から見ていきましょう。

 

市販される多くの除光液の中には、「アセトン」が含まれています。

 

アセトンは揮発性有機溶剤で、さまざまな物質を溶かす性質があります。

 

汚れや落書きを溶かして落とすのも、このアセトンのはたらきで、使い方によっては便利なものではありますが、困ったことにプラスチックまで溶かしてしまいます。

 

つまり、除光液で白くなる原因は、溶けたプラスチックは表面が荒れ、その荒れた表面が光を乱反射することで白く見えるためです。

 

白くなったプラスチック、落とす方法はある!?

 

先ほど書いた通り、プラスチック自身が溶けて変質してしまっているため、残念ながら落とす方法はありません。

 

ただし、表面だけが溶けている場合、目立たなくする方法はあります。

 

プラスチックの表面のでこぼこを削って平らにし、光の反射を元の形に戻してあげることで本来の状態に近付けることができるのです。

 

若干削った部分がへこんでしまう可能性はありますので、その点を踏まえて試してみてくださいね。

 

白くなったプラスチックを復活させる方法

①歯磨き粉で磨く方法

「ac 写真 歯磨き粉」の画像検索結果

 

歯磨き粉に含まれる研磨剤を利用し、プラスチックを磨きます。

 

中でも比較的硬度が低めな「水酸化アルミニウム」が含まれているものがオススメです。

 

磨き布は、肌着など使い古した「木綿」が最適です。

 

家にあるものでできるのがメリットですが、専用の研磨剤よりは効果が緩く、時間がかかるのがデメリットです。

 

比較的プラスチックが軽症な場合向けです。

【用意するもの】

✔ 歯磨き粉

✔ 磨き布

✔ 水

✔ 仕上げ拭き用の布

手順

  1. 歯磨き粉を布にとります。※このとき直に付けるのに抵抗がありましたら、一度指などにとってから付けましょう。
  2. 布で白くなった部分を磨きます。
  3. 磨き布の綺麗な部分で時々拭って、研磨できているか確認します。
  4. 白い部分が目立たなくなったら、仕上げ拭き用の布を水で濡らし、歯磨き粉を拭き取ります。※プラスチックが水で洗えるものでしたら、流水でキレイに洗い流しましょう。

 

②コンパウンドで磨く方法

 

コンパウンドとは、ペースト状のクレンザーのようなもので、傷を消すのに使います。

 

様々な素材向けのものがあり、間違ったものを選ぶと無駄に傷をつける原因となってしまいます。

 

プラスチックに適しているのは、車のヘッドライト用コンパウンドや、プラモデル用のコンパウンドです。

 

白い範囲が広いときは車用、それほど広くない場合はプラモデル用がオススメです。

 

荒目、中目、仕上げ目と三種類あり、荒目から順に使っていきましょう。三本セットで販売されているものが便利です。

 

磨き布は上と同様、使い古しの木綿が良いです。

【用意するもの】

✔ コンパウンド荒目

✔ コンパウンド中目

✔ コンパウンド仕上げ目

✔ 磨き布3

✔ 拭き取り用の布3

手順

  1. コンパウンドの荒目を布に少量とり、白い部分を磨きます。
    ※このとき必ず直線状に布を動かしましょう。円を描くように磨いてしまうと、拭きムラや余計なこと傷の原因になります。
  2. 均等に磨けたことを確認し、拭き取り用の布で同じく直線上に拭き取ります。
  3. 次はコンパウンドの中目を新しく磨き布にとり、同じ要領で磨きます。※磨き布が大きい場合は、粗目のコンパウンドが付着していない箇所を使っても大丈夫です。また、拭き取り用の布で拭き取ります。
  4. 最後に仕上げ目のコンパウンドを磨き布にとり、磨きます。
  5. 最後にキレイに拭き取って完成です。

 

③耐水ペーパーで磨く方法

 

耐水ペーパーとは、耐水性に優れた紙ヤスリのことで、ホームセンターで購入できます。

 

プラスチックは熱に弱く、通常の紙ヤスリで擦ってしまうとその摩擦熱でまた変化してしまうおそれがあります。

 

そこで、耐水ペーパーに水を付けて擦るのが適しています。

 

番号が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かいため、小さい→大きい順で使用します。

【用意するもの】

✔ 耐水ペーパー1000

✔ 耐水ペーパー1500

✔ 耐水ペーパー2000

✔ 水

✔ 柔らかな布

手順

  1. 耐水ペーパー1000番を水に濡らし、プラスチックを磨きます。白くなった部分を均等にならすような感覚でおこないましょう。このとき傷が付きますので不安になるかもしれませんが、表面を整えるために必要な作業ですので堪えましょう。
  2. 次に耐水ペーパー1500番を水に濡らし、同じように磨きます。
  3. 最後に耐水ペーパー2000番も水に濡らして同じように磨きます。
  4. 柔らかな布で水気やプラスチックの粉を拭き取ります。

傷がまだ気になるようでしたら、仕上げ用コンパウンドを布に付けて磨き、拭き取りましょう。

 

 

④ピカール(研磨剤)を使う方法

 

ピカールはホームセンターで購入できる金属用の研磨剤ですが、プラスチックにも使用できます。

 

粒子の大きさはコンパウンドでいうところの「仕上げ目」に当たり、状態が軽いものならばこれ一本で改善されます。

 

成分には灯油が含まれますので、臭いが気になる方はマスクを着用したり換気を良くして使いましょう。

【用意するもの】

✔ ピカール

✔ 磨き布

✔ ゴム手袋

✔ 仕上げ拭き用の布

手順

  1. ゴム手袋をはめます。
  2. 磨き布にピカールを少量とります。
  3. 白くなった部分を磨きます。
  4. 仕上げ拭き用の布でピカールを拭き取ります。

耐水ペーパーで磨いたあとの仕上げにもオススメです。

 

ステンレスのシンク磨きや自転車のサビ取りなとにも使えますので、一本あると便利です。

 

 

まとめ

まとめ

 

 除光液はプラスチックを溶かし、白くする性質がある。

 

 除光液が付いて白くなったプラスチックを落とすことはできない。

 

 ただし、表面を削って目立たなくすることはできる。

 

 軽い場合は歯磨き粉やピカールで磨く。

 

 コンパウンドや耐水ペーパーで段階的に削り、表面を平らにするのが有効。

 

いかがでしたでしょうか?

 

「削るのはこわい、緊張する」と言う方は、耐水ペーパーならば番号が大きい方、コンパウンドなら仕上げ目から試してみるのがオススメです。

 

また、周囲に車やプラモデルに詳しい方がいたら相談してみるのもいいですね。

 

少しでもこの記事がお役に立てたら幸いです。