趣味のガーデニングを楽しんでいるときやお子様が公園で遊んでいるとき、いつの間にか服に樹液がついてしまった!という経験はありませんか?
何度も洗濯しても汚れが落ちなくて困ってしまったという方も多いと思います。
数日以内に使うんだけどどうしても薔薇の樹液のシミが落ちないよぉお。゚(゚´ω`゚)゚。
こまったぁ。゚(゚´ω`゚)゚。 pic.twitter.com/KSB9tfsFN3— NAO next▶市民おどり受付 (@TOSHIEnoTORIKO) September 30, 2018
クリーニングに持っていくほどではないかなというとき、簡単に自宅でシミ抜きできると嬉しいですよね。
そこで、今回は自宅で簡単にできる!服についた樹液のシミ抜き方法をご紹介していきます。
目次
樹液ってどんな成分なの?
樹液とは、文字の通り時樹木から出る液体のことで、油脂と糖分の多粘性物質です。
①屋外の樹木の樹液
屋外の樹木で樹液を出すものは、ナラやクヌギなどのブナ科のものやウルシ、マツなど多くのものがあり、中には樹液に触るとかぶれてしまうものもあります。
そのため、庭木のお手入れを行う際には注意する必要があります。
②室内の樹木の樹液
室内で栽培する観葉植物も種類によって、樹液を出すものがあります。
ホームセンターでもよく販売されている、ゴムノキやベンジャミン、ガジュマルなどの「ゴムの木」と呼ばれるクワ科・フィカス属に分類される種類のものは、葉や幹に傷がついたり、剪定で枝を切ったりした際に、乳白色のベタベタした液を出します。
これは、服はもちろん、床や壁に付いてしまうとなかなか取ることが難しくなります。
上記のとおり、屋外にも室内にも、汚れの原因となる樹木があることが分かったと思います。
いずれも大半が油脂と糖分の多粘性物質であるため、落としづらい汚れであると言えるでしょう。
早めの処置が有効!樹液汚れを落とすコツ
樹液のシミ抜きの方法は、油性のボールペンの汚れなどに近いです。
しかし、先述したように樹液は油脂と糖分の多粘性物質であり、それも種類によって油脂の多いものだったり糖分の多いものだったりするので、油汚れと同じ方法できれいにシミ抜きができないものもあるかと思います。
また、衣服に付着した樹液のシミは、時間がたてばたつほど固まってしまい、繊維の奥まで染み込んでしまうため、汚れが落ちにくくなってしまいます。
そのため、樹液が付いてしまったというときには、なるべく早くシミ抜きを行うということが、樹液汚れを落とす最も重要なコツとなります。
服についた樹液のシミ抜き方法
汚れを落とすコツがわかったところで、気になるのはきれいにシミを抜く方法です。
それでは、家にあるもので簡単にできる方法を中心にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①消毒用アルコールを使用する方法
除菌や消毒のために、ご家庭においてあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もし、ご家庭に無いようであれば、ドラッグストアやホームセンターで購入できるので、試してみてくださいね。
【用意するもの】
✔ 消毒用アルコール
✔ コットン
✔ タオル
✔ キッチンペーパー
手順
- タオルの上に、シミのついた衣類を汚れている面をタオルに当てて置きます。(※タオルを当てる際、そのタオルの上にキッチンペーパーを敷くと、タオルへ汚れが移りづらくなります)
- コットンにアルコールを含ませ、ぽんぽんと叩いて樹液をタオルに染み込ませます。
- 汚れが落ちたら、そのまま普通に洗濯をしましょう。
※消毒用アルコールはベンジンでも代用できます。
②酸素系漂白剤を使用する方法
酸素系漂白剤には、粉末タイプのものと液体タイプのものがありますが、粉末タイプの方が漂白力が高く、除菌効果も強力です。
しかし、毛や絹などのデリケートな素材には使うことができないので、シミ抜きを行う衣服の素材によって使い分けるよう注意してください。
【用意するもの】
✔ 酸素系漂白剤
✔ 40℃以上のお湯
手順
- 40℃以上のお湯に酸素系漂白剤を溶かします。
- シミのついた衣服を漬け置きします。
- 汚れが落ちたら、そのまま普通に洗濯をしましょう。
普段のお洗濯の際にも、酸素系漂白剤を使用することがあるのではないかと思います。
漬け置きするだけなので、簡単にできるのもいいですよね。
③熱湯で洗う方法
これまでにご紹介してきた方法の中で、最も簡単な方法です。
この方法を試される場合は、熱湯を使いますので、火傷には十分ご注意ください。
【用意するもの】
✔ 衣服の入る大きさの鍋のみ
手順
- 鍋でお湯を沸かします。
- その中に汚れた衣服を入れ、グツグツと煮込みましょう。
レーヨンやシルクなど、熱湯洗いに向かない素材もあるので、事前によく確認してからお試しください。
樹液のシミを防ぐ方法
いくつかシミ抜きの方法をご紹介しましたが、できることなら衣服が汚れることがないと嬉しいですよね。
しかし、衣服が汚れないようにと気にしながらガーデニングなどの作業を行うことや、元気いっぱいに遊ぶお子様に、遊ぶことを制限してしまうのは難しいことだと思います。
なすので、お気に入りの衣服が汚れてしまったなどということのないように、あらかじめ汚れても良い衣服を着て作業をしたり、遊んだりすることが一番の予防法となります。
作業をする際には、エプロンを着用するのも良いですね。
また、室内などで樹木のお手入れをされる場合は、衣服だけではなく床の汚れにも注意して新聞紙などを敷いて作業すると良いかもしれません。
汚れることを気にせず、楽しく過ごすことができると嬉しいですね。
やっぱり自分でシミ抜きするのは不安だという場合
今回、3つのシミ抜きの方法をご紹介しましたが、お気に入りの服だから自分でシミ抜きをして失敗してしまったらどうしようというときには、クリーニング店へ持ち込みましょう。
ただし、クリーニング店によっては、シミ抜きが得意なところ不得意なところがあるので、事前に調べてから持ち込むことをおすすめします。
また、先述したように、樹液のシミは時間がたてばたつほど落ちにくくなってしまいますので、早めに持ち込むようにしましょう。
そして、一番重要なことは、クリーニング店に持ち込む前に樹液を落とそうとして、汚れ部分をゴシゴシとこすらないことです。
こすってしまうと、ますます汚れが繊維の奥まで染み込んでしまい、落とすことがむずかしくなってしまうので十分注意しましょう。
まとめ
まとめ
✔ 樹液には種類があり、その種類によってシミの取れやすいものと取れにくいものがある。
✔ 衣服に付いた樹液のシミは、時間がたてばたつほど固まってしまう。
✔ 消毒用アルコールを使うことでシミを落とすことができる。
✔ 酸素系漂白剤入りのお湯に漬け置きするとシミが落ちる。
✔ 熱湯で洗うことでシミが落ちる。
✔ 樹液のシミを防ぐためには、あらかじめ汚れても良い衣服を着用する。もしくはエプロンを着用する。