【使わないムース缶・スプレー缶の捨て方】簡単・安全な処分方法を紹介!

 

使わないムース缶やスプレー缶って、どのように処分すればいいのでしょうか?

 

「中身を出せなくなった…」「もう使えない(使わない)!」などの理由で、中身が残ったままのムース缶やスプレー缶ってよくあります。

 

捨て方が知りたくても、自治体のゴミ分別表では「中身が空であること」を前提にした捨て方ばかりで、中身が残っていた場合の捨て方は載っていませんよね。

 

 

そこで今回は、使わなくなったムース缶・スプレー缶の簡単で安全な処分方法についてご紹介していきます。お困りの際はぜひ参考にしてみてください。

 

ムース缶・スプレー缶の基本な捨て方

 

ゴミの捨て方は各自治体によって異なりますが、基本となる捨て方が共通してあります。

 

スプレー缶やムース缶は「中身を空」にすることが基本。

 

その後はキャップと本体を分別し・・・

 

・本体は缶として「資源ゴミ」
・キャップはプラスチックであれば「不燃ゴミ」

 

として出します。

 

缶詰の缶などと違って、このようなスプレー缶・ムース缶の中にはガスが入っていますので、出来る限り中身は出し切るようにします。

 

 

ガスが残ったままにしておくと、爆発・炎上する恐れが…大きな怪我だけでな命を落とす危険性にも繋がるので取り扱いには十分な注意が必要です。

 

ただ、基本はあくまでも基本。数ある自治体の中には「ガスが残ったまま」でも回収してくれるところがあります。

 

どのような方法があるにしても、まずは自分が住んでいる自治体のやり方に従って捨てないと回収してくれないので注意してください。

 

中身の入ったスプレー缶の処分方法

 

新品・中途半端に残っている…どちらの場合でも、全て中身は出し切るようにしましょう。

 

中身を出し切るための方法には、主に以下のようなものがあります。

 

  • 空気中にスプレーを噴射する(シューという噴射音が聞こえなくなるまで噴射すること)
  • ガス抜き付きスプレー缶の仕組みを使う

 

最近では、スプレー缶にガス抜きの仕組みが付いているものが多くあるのをご存知でしょうか?

 

安全で便利な仕組みなので、付いているならその仕組みを使ってガス抜きをしましょう。

 

 

そのほか、ガス抜きの仕組みには・・・

 

☑ 10円玉を使う

☑ スプレー缶のキャップを使う

☑ 爪楊枝を使う

☑ ノズルを使う

 

というように、商品によっていろいろなものがありますので、各商品の説明欄を必ず確認してから使ってください。

 

中身を出し切る際は、必ず風通しし良く火気のない場所で行うこと。また、人に向かって放出しないよう人気のない場所で行うようにしましょう。

 

空気中に放出できないスプレー缶・ムース缶を確認しよう

 

スプレー缶には、空気中に放出「できるもの」と「できないもの」があります。

 

【空気中に放出できるもの】

・デオドラントスプレー

・ヘアケアスプレー など

【空気中に放出できないもの】

・塗料(スプレータイプ)

・殺虫剤(毒性が強いもの)

・LPガス(カセットボンベ) など

 

放出できるものであっても、その中身が多量であると空気中に放出できませんので、注意してください。

 

ムース缶に至っては、中身が泡状になっているものなので、もともと空気中に放出するようなものではありません。決して、中身をその辺に放置しないようにしましょう。

 

空気中に放出「できるもの」「できないもの」を把握し、できないものは適切に処分します。

 

空気中に放出できないスプレー缶の中身の処分方法

 

殺虫剤や塗料スプレーなど、空気中に放出できない場合は、以下のような方法で中身を出し切ります。

 

【用意するもの】

✔ ゴム手袋

✔ マスク

✔ ビニール袋(レジ袋)

✔ ボロ布(トイレットペーパーや新聞紙など)

手順

  1. ゴム手袋やマスクを着用します。
    ※吸い込んだり、薬剤が手についたりしないようにするため
  2. ビニール袋を広げて、その中にボロ布などを細かく引き裂き敷き詰めます。
    トイレットペーパーの場合は、引き裂かずにロールのままでも大丈夫です
  3. 袋の中にスプレーを噴射、引き裂いたボロ布などに吸わせ、中身を出し切ります。
    シューという音がなくなるまで出します
  4. スプレー後はすぐにビニール袋を閉じず、口を開けたまましばらく放置(数時間ほど)しておきます。
    スプレー後は袋の中にガスが溜まっている可能性があるので、放置してガスを抜きます
  5. 数時間放置後、口を縛り、燃えるゴミとして廃棄します。
    ※この作業中は、必ず火気のない屋外で行ってください

 

中身の入ったムース缶の捨て方

 

 

 

ムース缶の場合は、モコモコとした泡状の中身が出てきます。

 

どのようなタイプのものであっても、スプレー缶のように空気中に噴射することができませんので、適切に処理して廃棄しましょう。

 

基本的には、気中に噴射できないスプレー缶の場合と同じ処理方法になりますが、ムース缶の場合は、手やその周辺が汚れてベタベタになりやすいため、比較的汚れず取り扱いしやすい方法をご紹介します。

 

【用意するもの】

✔ ゴム手袋

✔ マスク

✔ 牛乳パック

✔ ビニール袋

✔ ボロ布(トイレットペーパー・新聞紙など)

手順

  1. ゴム手袋やマスクを着用します。
    ※吸い込んだり、薬剤が手についたりしないようにするため
  2. ビニール袋を広げ、その中に牛乳パックを入れます。
    ムースの量にもよりますが、できれば牛乳パックは2~3個用意しましょう
  3. 牛乳パックの中にボロ布などを敷き詰めます。
  4. 敷き詰めたボロ布などに向けてムースを吸わせるように放出します。
  5. 放出後、ガスを抜きます。
  6. 同時に泡状のムースが液体に変わっていき、吹き付けたボロ布等に吸収されるので、数時間放置しましょう。
  7. 放置後は、ビニール袋の口を縛って可燃ゴミとして処理します。

牛乳パックを使わなくてもいいですが、牛乳パックを使うことでビニール袋にムースが付かず、スムーズにビニール袋の口を縛ることができます。

 

損傷により中身が出せないスプレー缶・ムース缶は無理に開けない

 

噴射口が詰まっていたり、ガスだけが先に抜けていて中身が取り出せなないなど…様々な理由で中身が取り出せない場合もありますよね。

 

このような場合は、「穴を開けて取り出す」という方法もありますが、缶に穴を開けてはいけないという自治体もあるので簡単には開けることができない場合があります。

 

そもそも、穴を開けると溜まったガスが一気に噴出して爆発する恐れがあるので危険です。

 

LPガス(カセットボンベ)に至っては、穴を開けてしまうとそれこそ爆発して危険なので開けないようにしてください。

 

危険と思うものについては、無理に中身を出さないようにすることが重要です。

 

そのままゴミ置き場に持っていきたいところではありますが、ゴミ置き場、またはゴミ収集車やゴミ処理場で爆発する可能性も高いので、無理に持っていかないようにしましょう。

 

中身を出すことのできないものに関しては、専門の業者、市役所やメーカーなどに相談してから適切に処理することとし、無理にゴミ出しは避けてください。

 

まとめ

まとめ

 

 スプレー缶・ムース缶は、中身は空にしてから捨てることが基本。

 

 空気中に放出するか、ガス抜きの仕組みを使って中身を空にすること。

 

 空気中に放出できないスプレー缶もあるので注意しよう。

 

 空気中に放出できない中身はボロ布等に吸わせてから廃棄する。

 

 ムース缶の中身を処分するときは牛乳パックを使うと便利。

 

 損傷により中身が取り出せないものに関しては市役所などに相談しよう。

 

ゴミ置き場やゴミ収集車が炎上したり、ゴミ処理場で爆発が起こるなどといった事故も珍しくないので、このようなスプレー缶やムース缶の中身の処理は、適切に行わないと大きな事故に繋がります。

 

自分のみならず、他人をも巻き込む可能性があるので十分に気を付けて取り扱いましょう。

 

買ったらものは「できるだけ使い切る」「友達にあげる」など、買ったものの責任として適切に処理してくださいね。

 

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