アイロンをかけていると「あれ?」と思う瞬間ありませんか?
アイロンをかけた洗濯物に茶色いシミが!!こんな経験をされた方、多くいらっしゃるのではないでしょうか?
せっかくアイロンをかけたのに、洗濯からやり直し・・・。ましてや大切な洋服だったら、がっかり度は倍増ですよね。
水を変えてもまた茶色い水が出てきて洋服のしみがまた増えたり、本当にうんざりします。
今回はそんな経験をされた方必見!スチームアイロンから茶色い水が出てきた際の原因と掃除方法を徹底的に解説していきます。
目次
スチームアイロンの茶色い水の原因とは?
①水道水の不純物
スチームアイロンを使用する際に「水」を入れますよね。
水が原因になんてなるの?と思いがちですが、水道水にはカルキなどの「不純物」が含まれています。
無色なのでつい忘れがちですが、スチーム機能により水分は蒸気になり不純物はスチーム吹き出し口の穴に蓄積されます。
例えば、加湿器など数か月使用し掃除をするために開けると中にびっしりと固まった汚れが蓄積されていることがあります。
スチームアイロンも加湿器と同様で、小さな穴に不純物の汚れが少しずつ蓄積されていきます。
この溜まった汚れがスチームの熱で水と一緒に排出され「茶色い汚れ」となって現れます。
②アイロン内や穴に残った水が錆びた
スチーム機能を使用し、水をそのままにしていませんか?
また、水をすべて捨てていたとしても噴射口の穴の中に水滴が残っている場合があります。
この水を放置しておくことにより、少しずつサビが発生し、使用した際に水と混ざって排出されることにより「茶色い水」となって現れます。
③洗濯物の細かい繊維や洗濯のりなどが焦げたもの
あまり気にされたことはないかと思いますが、目に見えないほどの細かい繊維がスチームの穴に溜まっている場合があります。
また、洗濯糊を使用した場合なども、スチームアイロンの噴射口に残ってしまうことがあり、これらが焦げ付き、スチーム機能により水と一緒に排出され茶色い汚れとなることが考えられます。
「スチームアイロンからの茶色い水」といっても、汚れの原因は様々ですね。原因が判明したところで、茶色い水が出てきた際の掃除方法をご紹介します。
スチームアイロンにこびりついた汚れの掃除方法
水道水の不純物が固まった汚れなどは、拭き掃除だけでは簡単に取り除けない場合があります。
取り除けないからと無理な力を入れて行う、逆に諦めてそのまま放置しておくと、スチーム部が目詰まりを起こし故障の原因に繋がりますので、気を付けましょう。
このような固まった汚れを取る際には、「クエン酸」を使った方法がおすすめです。
先にも述べたとおり、特に固く取れづらい「水道水の不純物の汚れ」は主に「カルキ」です。
カルキは水道水に含まれる「カルシウム分」が固まったもので「アルカリ性」。このアルカリ性を酸性のクエン酸で中和させることにより、簡単に落とすことが出来ます。
具体的な方法をご紹介します。
【用意する物】
・粉末クエン酸(100円ショップなどでも販売されています)
・水200㏄
・バケツ
・雑巾
・綿棒
汚れ
手順
1.バケツに200㏄の水を入れます。
2.粉末クエン酸を大さじ2~3杯入れ良く混ぜます。
3.雑巾をできたクエン酸水の中に浸し、良く絞ります。
4.アイロンのかけ面を雑巾で拭きます。
5.全体を拭き終わったら、スチーム噴射口に雑巾を当て、雑巾の上から綿棒を押し入れスチーム噴射口の中を掃除しましょう。
この方法で固まった汚れが綺麗に取れます。
また、噴射口にこびりついた汚れは少しの時間雑巾をあて、ふやかすようにするとより汚れが取れやすくなります。
湯冷ましで汚れの沈着を防げる
繊維や洗濯糊が固まった汚れは意外と拭き掃除のみで取れることが多いのですが、水道水の不純物からなる「固まった汚れ」はなかなか取れづらいので、かなり手間に感じてしまうと思います。
そこで、自宅にあるものでできる予防策としてタンク内に入れる水を「湯冷まし」に変えて入れることもお勧めです。
スチームアイロンをかける前に、タンク内に入れる水をあらかじめ一度沸騰させ冷ましておきます。
この「湯冷まし」を使用することにより、そのままの水道水を使用するよりも不純物の主な成分であるカルキを飛ばすことができるのでスチームアイロンの噴射口に溜まる汚れを格段に少なくすることが出来ます。
①湯冷ましの代わりに『精製水』を使用するのもおすすめ!
この「湯冷まし」を作るのが手間で面倒という方には、ドラッグストアなどで販売されている「精製水」をタンク内に入れ使用することも手軽にできるのでお勧めです。
「精製水」は不純物が取り除かれた純粋な水なので、スチームアイロンの吹き出し口に「カルキ」が出るということはありません。
しかし、ご利用のアイロンによっては精製水が使用できない場合もありますので確認してから使用してください。
②昔ながらの霧吹きも良し
湯冷ましも精製水も面倒!!という方には「霧吹き」の使用をお勧めします。
スチーム機能がないアイロンの場合は霧吹きで水をかけてからアイロンをかけていましたよね。
タンクからの水を使用しないので、スチーム噴射口に頑固な汚れが溜まる確率をぐんと下げることが出来ます。
スチームアイロンの日頃のお手入れ方法
✔ 使用後は固く絞った布でかけ面を掃除する。
スチームアイロンを使用した後は、アイロンのかけ面を固く絞った布でふき取ります。軽い汚れであればその時に簡単に取れます。
普段から使用後に拭き掃除をすることで、汚れが固まり取れにくくなることを防ぎます。
✔ スチームのタンクに水を入れっぱなしにしない。また、スチームの噴射口に水が残っていないか、再度スチームをして水分を飛ばす。
スチーム機能を使用した場合はタンクの水を捨てた後にもう一度空の状態でスチームを噴射してください。このことにより噴射口に残った水を完全に吹き飛ばすことができ、噴射口が錆びることを防ぐことが出来ます。
✔ 洗濯糊を使用する場合は「当て布」をしてアイロンをかける。
洗濯糊などの焦げ付き汚れ防止には当て布をしてアイロンをかけることでスチームの噴射口に汚れが溜まるのを防ぐことが出来るのでお勧めです。
まとめ
・スチームアイロンから出てくる茶色い水の原因は水道水の不純物や柔軟剤などの焦げた汚れやスチームアイロン内に残った水が錆びたもの。
・使用後は固く絞った布でかけ面を水拭きする。
・洗濯糊を使用した場合は「当て布」をしてアイロンをかける。
・固くこびりついた汚れはクエン酸での拭き掃除がおすすめ。
・スチーム機能使用後は、タンク内の水は必ず捨てて再度水分をとばす。
・使用する水を「精製水」や「湯冷まし」に変えて使用する。
・どうしても気になる場合はタンク内からの水をスチームにするのではなく霧吹きを使う。
いかがでしたでしょうか?
一口に「茶色い汚れ」といっても様々な原因がありましたね。
まさかスチーム機能を使う際に入れる「水」にも原因があったなんて、少しびっくりされたのではないでしょうか?
また、スチーム噴射口の錆や繊維の焦げ付きなども、普段なかなか気に掛けることがないので汚れの原因がそこにあったとは思いもしませんでした。
日頃から使用後にはかけ面を拭くことにより、汚れが取れづらくなるのを予防することが出来ますし、万が一固まった汚れがあった場合でも簡単に落とせる方法があるので、アイロン中の茶色い汚れに悩まされている方にはぜひ試していただけたらと思います。
今回ご紹介した「クエン酸」での掃除は、スチームアイロンの掃除だけではなく、ガラスに付いた水垢やキッチンのシンクにできる白い汚れにも効果があります。
クエン酸があると水回りの掃除が楽に落とすことが出来るので、自宅に常備しておいてもよさそうですね。