【ツナ缶の油の捨て方】体に悪い!?おすすめの廃棄方法&使い道も紹介!

 

サラダやパスタ、おにぎりにサンドイッチ、また最近では無限ピーマンを作るのに欠かせないのが「ツナ缶」。

 

このツナ缶一つでだいぶ料理の幅が広がりますね。

 

さて、このツナ缶、水煮タイプもありますがオイル漬けを使う場合、油はどうしているでしょうか?

 

 

ツナ缶の油は体に良いので捨てない方が良いという情報も多くある中、逆に実は体にあまり良くないという情報も出ています。

 

ツナ缶の油は果たして体に悪いのでしょうか?また、廃棄はどのようにすればいいのでしょうか?

 

今回は、ツナ缶の油の捨て方(廃棄方法)や使い道についてご紹介していきます。

 

ツナ缶の油は捨てるべき?食べていい?

 

ツナ缶の油は果たして捨てるでき?食べていいのでしょうか?

 

体に良いのか・悪いのかで今後のツナ缶油の使い方が随分変わってきます。

 

それぞれ見ていきましょう。

 

①ツナ缶の油が体に良いと言われている理由

先に、「なぜツナ缶の油は体に良いと言われているのか?」その理由をご紹介します。

 

良いと言われている理由

・ツナ缶の油にはタンパク質やDHA、EPAなどの栄養成分が多く含まれている

・成長に欠かせない植物性の油で必須脂肪酸であるリノール酸が含まれている

 

この根拠を見る限り、タンパク質やDHA、EPAはご存知の通り体に良く積極的に摂取すべき栄養素の為、ツナ缶も油ごと使うべきだと思ってしまいますよね。

 

また、リノール酸も必須脂肪酸でありながら、体内では生成されない物なので食事から摂取するほかありません。

 

ここまで見ると、うまみ成分が沢山含まれている油を捨てずに摂取することで体に良いというのであれば一石二鳥だと思ってしまいます。

 

しかし・・・以下をお読みください・・・。

 

②ツナ缶の油は体に悪い理由

先にツナ缶の油が体に良い理由をご紹介しましたが、続いてはそれに反してツナ缶の油は体に良い物ではないという理由についてご説明します。

 

体に悪い理由①

まず、ツナ缶の油に含まれる栄養素と体に良い理由のひとつ目の「ツナ缶の油にはタンパク質やDHAEPAなどの栄養成分が多く含まれている。」についてです。

実のところ、ツナ缶にはDHA、EPA量はほとんど含まれていません。

それもそのはず、サバやイワシなどの青魚に比べると、ツナ缶の原料であるビンチョウマグロ(ビンナガ)やメバチマグロ、キハダマグロなどはそもそもDHAEPA自体少ないのです。

また、原料を煮るという製造過程でDHAEPAはだいぶ失われているはずなのです。

体に悪い理由②

ツナ缶に使われている油のリノール酸には体に良いどころか体に害をもたらす可能性が高いです。

ツナ缶に使用されている油は、大豆油や綿実油などが多く、他の油の中でもリノール酸が多く含まれています。

油には「オメガ3」「オメガ6」「オメガ9」という3つの種類があり、リノール酸はこのオメガ6に当たる油です。

リノール脂肪酸は先にもご紹介したように必須脂肪酸でありながら、体内では生成できないものである為、食物から摂取する必要があります。

ただし、現代の日本人はこのリノール酸を摂取し過ぎているのです。

この「オメガ6」系であるリノール酸は、アトピー性皮膚炎、喘息、炎症などを促進し、摂り過ぎてはいけない油だと言う事がわかっています。

マヨネーズやカップ麺、お菓子や惣菜などはこのオメガ6系の油が使われおり、現代人にアレルギーに苦しむ人が多いのはこのオメガ6の過剰摂取が要因の一つと考えられます。

このように気掛けて摂取しなくともリノール酸は十分に摂取できているのです。

 

となると、あえてツナ缶の油を摂取しなくても良いのです。

 

言い換えると、ツナ缶の油を摂取することで更なるリノール酸の過剰摂取に拍車をかけることになり、体に悪影響を及ぼす可能性が高まるということです。

 

このことから、やはりツナ缶の油は捨てるべきだと言う事が言えます。

 

ツナ缶の油のおすすめの捨て方

 

手を汚す事なく、できるだけ簡単に洗い物を最小限に油を切って捨てる方法をいくつかご紹介します。

 

※ツナ缶の油は悪臭の原因になりますので、そのまま流しには流さないでくださいね!

 

①キッチンペーパーを使った方法

 

こちらの方法は手を汚すことなく、簡単に油を取って捨てる事ができる裏ワザです。

 

他の事をしている間に油をキッチンペーパーに吸わせると手際よく調理ができますね。

 

ただし、綺麗なキッチンペーパーを使うのはもったいないと感じる方には不向きかもしれません。

 

【用意するもの】

✔ キッチンペーパー

✔ 大き目の器

手順

  1. ツナ缶よりも大きなボール、またはお茶碗を用意します。
  2. 1の器にキッチンペーパーを2~3枚重ねて敷き詰めます。
  3. 2でキッチンペーパーを敷いた器の上にそのままツナ缶の中身を全部乗せるだけ!
    ※しばらく放っておくだけでキッチンペーパーがどんどんツナ缶の油を吸収してくれます
  4. ツナ缶の余分な油がキッチンペーパーに吸収されたら、そのまま中身を料理にそしてキッチンペーパーはゴミへと捨てるだけです。

 

②ツナ缶のプルトップを利用した方法

 

キッチンペーパーを使わず、古新聞や古い布などを使ったエコな処理方法です。

 

【用意するもの】

✔ 容器

✔ 古新聞や不要な布

手順

  1. ツナ缶のプルトップを立てます。
    (浅く開ける程度でOK!完全に空けないで!)
  2. 容器を用意したらそのままツナ缶を裏返しにし、プルトップを支えにする形で油を容器に流し込みます。
  3. 2の状態でしばらく放置してください。
  4. 容器に流れた油はビニール袋に丸め入れた古新聞や不要な布などに染みこませて燃えるゴミに捨てるだけ!

時間がないからすぐに油を切りたいという人は次の方法をお試しください。

 

③一番手っ取り早い方法

こちらは「ツナ缶の油をすぐに切って使いたい」というせっかちさん、あるいは時間がなくて急いでいる方向けのやり方です。

 

とは言っても、大抵の方がこのやり方かもしれませんね。

 

【用意するもの】

✔ 容器

✔ 古新聞や不要な布

手順

  1. ツナ缶の表面を綺麗に拭きます。
  2. ツナ缶を開けたら、蓋で中身をぎゅっと圧縮して油だけを出します。
  3. 油は流しにそのまま捨てるのではなく、古新聞や布に吸わせたり、器に入れたりして処理しましょう。

 

ツナ缶の油の意外な使い道

 

ツナ缶の油を取って、ドレッシングや炒めもの、炊き込みご飯やスープなどに利用していらっしゃる方も多くいらっしゃることかと思います。

 

ツナ缶にはうまみ成分が入っている為、様々な料理の隠し味として活躍します。

 

しかし、残念ながらツナ缶に使われている油はあまり摂取してはいけないとされているリノール酸が沢山含まれている為、料理に使う事はあまりおすすめしません。

 

しかし、そんなツナ缶の油はアウトドアや災害時に大活躍します!

 

①アウトドアに必携!?

 

バーベキューやキャンプなどで火を点ける時、なかなか火が点かないことがありますよね。

 

そんな時はツナ缶の出番です!ツナ缶一つでご飯を炊くことができるんです。

 

【用意するもの】

✔ クッキングシート

手順

  1. ツナ缶のフタを開けて、しばらく数枚のクッキングシートをツナ缶の油に浸します。そこで、油をよく吸収した紙の端に火を点けます。
  2. 火が着いたツナ缶の上に網を設置します。
  3. 2の上にお米と水を入れた鍋を置き、しばらくするとご飯が炊けます。
  4. ご飯が炊けたら、ツナ缶のツナをおかずに炊き立てのご飯が食べられます。

 

②ランプとして活用する方法

 

ツナ缶の油は非常時のランプに変身します。

 

【用意するもの】

✔ 芯

手順

  1. ツナ缶に穴を開け、芯を差し込みます。(芯とは綿の紐が理想ですが、無い場合は、コーヒーのフィルタやティッシュなどをこより状にしても大丈夫です。)
  2. 芯に油がよく浸透するまで待つ。
  3. 火を点ければ、ランプの完成!この後1~2時間程持つようです。※最初は大きく燃える事があるので火傷にご注意ください。

いかがでしたでしょうか?

 

万が一の時に、懐中電灯などの準備がなかった場合、ツナ缶があればランプが作れます。もちろん、火が消えた後のツナは美味しくいただけます。

 

ツナ缶の油は調味料として再利用する以外にも、こんな使い道があるのです。

 

まとめ

まとめ

 

 ツナ缶の油にはタンパク質やDHA、EPAなどの栄養成分が多く含まれているほか、成長に欠かせない必須脂肪酸のリノール酸も含まれている為、体に良いと言われている。

 

 実際、DHA、EPAはほとんど含まれておらず、リノール酸はあまり摂取しない方が良い油である為、ツナ缶の油は体に悪いと言える。

 

 ツナ缶の油はそのまま流しに流さず、キッチンペーパーや古新聞などに染みこませてから処分すると良い。

 

 ツナ缶の油は調味料として利用する以外、アウトドアや災害時のランプなどとしても代用することができる。

 

ツナ缶の油が体に良い物だと思い、あえて他の料理に使うなどしていた方にはちょっとショックな内容だったかもしれませんね。

 

ツナ缶の油は体に良いと謳っているテレビや雑誌は今も尚あります。

 

しかし、実際はツナ缶の油はやはり廃棄した方が良いようです。

 

現代は情報で溢れかえっていますが、誤った情報に振り回されないようにしたいですね。

 

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