紙に油性マジックペンで字を書いていて、机の上に裏移りしてしまうことがよくあります。
また、子どもが絵や字を書いていて紙の外にはみ出して書いたり、落書きされてしまうことも…。
「この机のペンの跡、ずっとこのままだろうか?」
油性マジックって「消えない」ってイメージあるから、ショックですよね。
でも、大丈夫!その油性マジックペンは消せるんです。
今回は、机(テーブル)についた油性マジックペンを簡単にキレイに消す方法をご紹介します。
目次
油性マジックの成分と消すためのコツ
私達の日常生活で、とても頻繁に使用している油性マジックペン。
耐水性にすぐれているので、名前や大事なことを紙や物に書いたりするのに便利ですよね。
まずは、油性マジックペンの成分についてチェックしていきましょう。
油性マジックペンは、色の素となる顔料または染料の塗料を、油(溶剤)で溶かして作られたペンです。
顔料と染料の違いや特徴についてご紹介します。
<染料>
・油溶性染料と樹脂を溶かしたインキ
・耐水性がある
・紙・プラスチック・金属・ガラス・布・陶器・皮などに書ける
・耐光性に弱い(屋外に長く置くと退色する)
<顔料>
・水にも溶剤にも溶けない
・振るなどして、溶剤の中で均一に混ざった状態で筆記できる
・耐光性に強く、発色が良い
・プラスチック・金属・ガラス・陶器などにも書ける
・速乾性に優れている
染料と顔料、いずれも着色料を溶かしている油は、有機溶剤です。
この有機溶剤は・・・
- アルコール系
- 芳香族系
- 脂肪族系
など様々な種類があります。
いずれも油なので、消すためのコツは、「ペンの成分である油を拭き取ること」にあります。
机(テーブル)についた油性マジックペンの落とし方
机(テーブル)に油性マジックがついてしまった!
とにかく、慌てますよね。手近にあるもので、どうにかきれいにすることはできないかと思ってしまいます。
次は、机(テーブル)についた油性マジックペンの落とし方について、詳しくご紹介します。
①消しゴムで根気よく消す
少しだけだったり、あまり濃く机(テーブル)に移っていない油性マジックの汚れの場合は、消しゴムで消える場合が多いです。
消しゴムは日常的によく使うものなので、家の中で見つけやすいという点でも便利です。
【用意するもの】
✔ 消しゴムのみ
手順
消しゴムで、汚れの部分をこすって落とすだけでOK
けっこう根気よくこすらなければいけないので大変ですが、これだけで落ちてしまうこともあります。
②消毒用アルコールで消す
消毒用アルコールも家庭内に身近にありますね。油性マジックペンの油の成分を浮かせて取ることができます。
【用意するもの】
✔ 消毒用アルコール(台所用消毒用アルコール、手ピカジェルなどでもOK)
✔ タオル(布)またはキッチンペーパー
手順
- タオルまたはキッチンペーパーに消毒用アルコールを染み込ませます。
- 汚れに、トントンと軽く叩くように拭きましょう。
タオルまたはキッチンペーパーに汚れがつかなくなるまで拭いてみてください。
③マーガリンやバターで落とす
これは、身近でありながらもなかなかの裏ワザ!と思われるのですが、マーガリンやバターの油分で油性マジックの油を浮かせるような形で汚れを落とすことができます。
【用意するもの】
✔ マーガリンまたはバター
✔ タオル(布)またはキッチンペーパー
✔ 中性洗剤(台所用洗剤)
手順
- タオル(布)またはキッチンペーパーに、マーガリンやバターをつけ、汚れにこするようにして取ります。
- 汚れが取れたら中性洗剤で、マーガリンやバターの油分を取りましょう。
マーガリンやバターの油分を最後にとらないと、今度は油ジミが残ってしまうので、忘れないようにしたいですね。
④柑橘系の皮で汚れを取る
よく洗剤の成分に使われているオレンジなどの柑橘系の果物。
柑橘系の成分「リモネン」という天然油が油性ペンの汚れ落としに役立ちます。
冬の季節など、ミカンの皮などが手近にある場合は便利ですね。
【用意するもの】
✔ 柑橘系の皮
✔ 不織布の袋(台所の排水溝用袋などでOK)
手順
- 不織布の袋に細かくちぎった柑橘系の皮を入れます。
- 袋を軽くもみましょう。(果皮液を染み込ませるため)
- 汚れ部分をこするようにして落とします。
柑橘系の皮は汚れが驚くほど落ちるのですが、無塗装の白木の素材の机(テーブル)には不向きです。
また、柑橘系の果皮液が皮膚についた状態で日光を浴びるとシミになることがあるので、作業後はよく手を洗ってください。
⑤メラミンスポンジで汚れを落とす
すっかり、お掃除グッズとして私たちの生活に定着しているメラミンスポンジ。
油性ペンの汚れ落としにも役立ちます。
【用意するもの】
✔ メラミンスポンジ
✔ 水
手順
- メラミンンスポンジに水をつけます。
- 汚れを円を描くようにこすって落としましょう。
メラミンスポンジだと、消しゴムほど力を入れず汚れを落とすことができて便利です。
しかし、目には見えませんがメラミンスポンジは表面を削る形で汚れを落とすので、机(テーブル)によっては表面にわずかな傷がつくことがあります。
あまり強くこすりすぎないよう、ご注意ください。
他にも・・・
- 指先を水で少し湿らせ、タバコの灰、または蚊取り線香の灰をつけてこする
- 汚れをワサビで拭く
- クリームクレンザーでこする
- 粉々にしたポテトチップスを汚れにつけてこする
など、色々な方法がありました。
机(テーブル)についた油性マジック(ペン)を落とす際の注意点
テーブルについてしまった油性マジックペンの汚れの落とし方には、様々な方法があるということがわかりました。
除光液でも落とせるというやり方もあるのですが、テーブルの塗装まで傷めたりはがしてしまう恐れがあるので、やめた方が良いでしょう。
また、先ほども触れましたが、落とす方法によってはテーブルを油で汚したり、傷つけてしまう可能性もあります。
落ちないからと言って強い力でこすりすぎないことや、最後は机(テーブル)をきれいに拭いたりすることも大切です。
また、汚れ落としをする私たちも怪我をしないよう、気をつけましょう。
汚してからあまり時間が経つと、どんな方法でも取れない可能性があります。
その場合は、完全には汚れが落ちないけれど、少しでもきれいになれたらうれしい!という気持ちで、気軽に汚れ落としに挑戦してみてください。
まとめ
まとめ
✔ 油性マジックペンの成分は、染料または顔料に油(有機溶剤)を溶かしたもの。
✔ 机(テーブル)についてしまった油性マジックの汚れは、油分のあるもので浮かせるように落とす。
✔ 消しゴム・メラミンスポンジなど、表面についた汚れをこすって落とすやり方もある。
✔ 机(テーブル)を傷めないよう、強い力でこすりすぎないよう注意する。
✔ 柑橘系の皮は油性マジックペンの汚れ落としに便利(無塗装の白木は避ける)。
✔ 汚れ落としした後は手についた柑橘系の成分をよく洗い流す。
✔ 油分のあるもので汚れ落としした後は、机(テーブル)の油分を拭き取る。