みなさんは絆創膏やサージカルテープなどのベタベタしたテープ跡が、皮膚に残ることはないでしょうか?
この注射後のサージカルテープの跡はどうやって洗ったらとれるんだ… pic.twitter.com/ztbD7O0Qdx
— ぽち@治った! (@po_cha_2525) March 13, 2018
お風呂で洗ってもなかなか取れないし、時間が経つと黒くなるし、困りますよね。
せっかくケガが治っても、ベタベタ汚れを取ろうとして、皮膚が荒れたり、傷ができることがあります。
スポーツをする人は、テーピングのベタベタ汚れが気になってしまいますよね。
そこで今回は、『皮膚についたテープ跡の落とし方』についてご紹介します。
皮膚にテープ跡がついてしまった際は、ぜひ参考にしてみてください。
テープ跡を落とす際のポイント
絆創膏や、サージカルテープ、テーピングなどに使われている粘着部分は、一般的な糊(のり)になります。
皮膚についた糊汚れはしつこく頑固な汚れではありませんので、汚れの特徴さえ知っていれば、家にあるもので簡単に落とすことができます。
テープに使われている粘着部分の特徴は、以下の通りです。
粘着部分の特徴
- 温めたり、冷やしたり、温度が変化すると粘着が弱まる
- 皮膚が荒れていると、粘着が強くなりやすい
- 水分や新陳代謝ではがれやすい
- アセトンで溶ける
- オイルで粘着力が弱まる
- 長期間つけっぱなしにすると、皮膚に浸透することがある
上記から、皮膚についたテープ跡を取るには、「お湯につける」「アセトンを使う」「オイルを使う」、いずれかの方法が有効です。
皮膚についたテープ跡の落とし方
①お湯でふやかす方法
お風呂につかりながらできるので、一番お手軽な方法です。
皮膚に優しいですが、効果は薄いので、ベタベタ汚れが少しの場合に試してください。
【用意するもの】
✔ 体温くらいのお湯
手順
- テープ跡のついた部分をお湯につけます。
- 30分以上つけた後、力を入れずに粘着汚れを取っていきます。
毎日お風呂にはいっていれば、そのうちベタベタ汚れは自然とはがれるものです。
早く取ってしまいたい人は、別の方法を試しましょう。
②除光液(アセトン)で溶かす方法
接着剤の多くは、アセトンで溶かすことができます。
アセトンは除光液に含まれているので、100均でも購入できます。必ず、アセトン入りの除光液を選んでくださいね。
また、糊汚れにはアセトンの含まれている量が多いほど、効果が高いですが、アセトンは有害物質になりますので、換気を十分にして、気をつけて使いましょう。
【用意するもの】
✔ 除光液(アセトン入り)
手順
- 除光液をコットンなどでテープ跡に染み込ませます。
- 十分に染み込ませたら、端から少しずつ、テープ跡をはがしていきます。
- ベタベタ汚れが取れたら、ぬるま湯で皮膚を洗いましょう。
※アセトンは体に害のある成分ですので、顔には絶対に使用しないでください。
③オイル類をつける方法
オイルをテープ跡に染み込ませると、ベタベタ汚れを覆ってくれるので、取れやすくなります。
オイルの種類は家にあるものでOKです。
- サラダ油
- オリーブオイル
- 美容オイル
- ベビーオイル
- クレンジングオイル
洗い流しのしやすさを考えると、クレンジングオイルがベストです。
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル
手順
- オイルをテープ跡に染み込ませます。(ラップでパックをすると効果的)
- こすらないように気をつけながら、ベタベタ汚れを端からとっていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
※皮膚に優しい取り方ですが、オイルも種類によって合わない人がいるので、パッチテストを忘れないでください。
④アルコールを染み込ませる方法
ここでのアルコールは市販の消毒用エタノールを使いましょう。
テーピングしていた部分は、普段よりも皮膚が敏感になっていますので、アレルギー反応が出やすくなっています。
心配な人はパッチテストをするか、別の方法を試してみましょう。
【用意するもの】
✔ 消毒用アルコール
手順
- テープ跡にコットンなどで消毒用アルコールを染み込ませます。(ラップでパックをすると効果的)
- こすらないように気をつけながら、ベタベタ汚れを端からとっていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
※アルコール消毒で赤くなりやすい人は使用を避けてください。
※アルコールの臭いが苦手な人は、換気を忘れないようにしましょう。
⑤保湿クリームを塗る方法
市販の保湿クリームには油分が含まれているので、オイルを塗った時と同じ効果があります。
いろいろ種類があるので、迷ったらワセリンがおすすめです。
【用意するもの】
✔ 保湿クリーム
手順
- テープ跡に保湿クリームを塗り、十分に染み込ませます。
- こすらないように気をつけながら、ベタベタ汚れを端からとっていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
保湿クリームはテープ跡が取れた後も、習慣的につけることをおすすめします。
皮膚の保湿力が上がって、テープ跡がつきにくくなります。
⑥氷で冷やす方法
冷すことも、ベタベタ汚れに効果的です。
コツは、ベタベタ汚れのところだけを冷やすことです。
【用意するもの】
✔ 氷(または保冷剤)
手順
- テープ跡に氷を当てて冷やしていきます。
- ベタベタ汚れが冷えてきたら、端から少しずつ取っていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
ベタベタ汚れを取る効果は余り高くないですが、顔にも使える安全な方法です。
ただ、長時間冷やし過ぎると皮膚によくないですので、様子を見ながら行いましょう。
⑦化粧水をつける方法
市販の化粧水にも油分が含まれているものがあります。
成分を確認して、油分が入っているものを使いましょう。
成分の中に浸透しやすくする成分が含まれていますので、使いやすいですし、顔にも使えるのでおすすめの方法です。
【用意するもの】
✔ 化粧水
手順
- テープ跡に化粧水をしみこませる(ラップでパックをすると効果的)
- こすらないように気をつけながら、ベタベタ汚れを端からとっていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
注意点は、テープ跡がついているときは皮膚が弱っているということです。
いつも使っている化粧水でも、パッチテストを行ってから、作業を始めてください。
⑧医療用の粘着剤除去剤を使う方法
病院では、専用の粘着剤除去剤がおいてあることがあります。
一般人でもネットで1000円くらいから購入できます。
注意点としては、必ず、医療用の粘着剤除去剤を使うことです。
類似品として、接着剤はがし液がありますが、人に使うようにできていませんので、間違えないように気をつけてくださいね。
【用意するもの】
✔ 医療用の粘着剤除去剤
手順
- テープ跡に医療用の粘着剤除去剤をつけます。
- こすらないように気をつけながら、ベタベタ汚れを端からとっていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
専用品ですので効果はもちろん高いです。
しかし、成分を見てみると天然オイルが使われているものが多くあります。
自宅にクレンジングオイルなど、使えるオイルがある場合は、まずはオイルを試してみてもいいかもしれません。
⑨オレンジオイル入りの洗剤をつける
オレンジオイルもテープ跡に効果があります。
オレンジオイルと他のオイルとの違いは、リモネンという成分が含まれていることです。
リモネンには、粘着部分を溶かす効果がありますので、テープのベタベタ汚れをキレイに落とすことができます。
皮膚に優しいところも良いポイントです。
【用意するもの】
✔ オレンジオイル入りの洗剤
手順
- テープ跡にオレンジオイル入りの洗剤を染み込ませます。
- こすらないように気をつけながら、ベタベタ汚れを端からとっていきます。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
オレンジオイル単体で探すより、オレンジオイル入りの洗剤を探す方が簡単です。
オレンジオイルの含有量が多いほど効果が高いので、成分を確認して選びましょう。
⑩ネイルカラーリムーバー(拭き取りタイプ)を使う
こちらは除光液とは違い、アセトンが含まれていないものを使った方法になります。
成分表にオレンジオイルや酢酸エチルと書かれていたり、レントナーリムーバーとかいてあるものを選んでください。
オレンジオイルも酢酸エチルも、ベタベタ汚れを取るのに効果があります。
除光液よりも皮膚に優しく、持ち運びがしやすいことがポイントで、スポーツをする人にはおすすめの方法です。
【用意するもの】
✔ ネイルカラーリムーバー(拭き取りタイプ)
✔ ティッシュ
✔ ぬるま湯
手順
- テープ跡にネイルカラーリムーバーをのせ、こすらないように染み込ませます。
- 十分に染み込ませたら、ゆっくりと端から押していきます
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
広範囲のベタベタ汚れにはあまり使えませんが、手足など細かいところにはおすすめです。
皮膚についたテープ跡を落とす際の注意点
①強く&長時間こすらない
テープ跡のベタベタ汚れは、見栄えが良くないので、つい早く取ろうとしてこすってしまいがちです。
しかし、テープ跡が残るのは、皮膚がダメージを受けている証拠です。
無理にこすって取ろうとすると、皮膚の表面に傷や、赤み、水膨れなどができますので十分注意しましょう。
上記で紹介したお肌に優しい効果的な方法で取っていきましょう。
②パッチテストをする
テープ跡が残っている皮膚は、ダメージを受けている状態ですので、いつもよりも敏感になっています。
テープ跡を取るための何かを使用する前に、パッチテストをしてから行っていましょう。
③ベンジンは皮膚に刺激が強すぎる
接着剤を取る方法の一つに、ベンジンを使うことがあります。
こちらの薬剤は非常に強力ですので、ベタベタ汚れをすぐに取ることができますが、人体には刺激が強すぎるデメリットもあります。
一刻も早く、ベタベタ汚れを取りたい気持ちはわかりますが、ベンジンは使用しないようにしましょう。
④落とした後はしっかり保湿する
テープ跡の汚れを落とした後は、しっかり保湿するようにしましょう。
皮膚がダメージを受けている状態ですので、少しの刺激でも皮膚炎になりやすいです。
低刺激の保湿クリームをたっぷり目に塗って、皮膚を保護するようにしましょう。
まとめ
まとめ
✔ テープの粘着部分は一般的なのりで、お湯やアセトン、オイルを使うことで取れやすくなる。
✔ アルコールを染み込ませて取ることができる。
✔ 保湿クリームを染み込ませて取ることができる。
✔ 氷で冷やして取ることができる。
✔ 化粧水を染み込ませて取ることができる。
✔ 医療用の粘着剤除去剤を使って取ることができる。
✔ オレンジオイルを染み込ませて取ることができる。
✔ ネイルカラーリムーバー(アセトンフリー)を染み込ませて取ることができる。
✔ ベタベタ汚れを取るのにこすったり、ベンジンを使うのは厳禁。
✔ 皮膚に問題が起こらないかパッチテストを必ず行う。
✔ 取った後はもちろん、日頃から皮膚を保湿する習慣が必要。