日本の食卓に欠かせない調味料と言えば、お醤油です。
どんなご家庭でも必ず常備していると思います。そんな身近なお醤油を大事な服にこぼしてしまったという経験はないでしょうか?
時間が経つと汚れを落とすのがかなり厄介です。普通の洗濯では汚れが落ちない!と悩んでいる方も多いと思います。
そこで今回は、時間の経った醤油の簡単染み抜き方法をご紹介します。
目次
出来る事ならやってほしい応急処置
今回のテーマは、時間が経ってしまった醤油のシミなのですが本題に入る前に是非とも知っておいて欲しいのが応急処置の重要性です。
醤油に限らず、食品をこぼしてしまった際はシミの被害を出来るだけ軽度に抑える為にも応急処置がとても重要なのです。
こぼした!と気づいたら・・・
応急処置方法
1.ティッシュやタオルで固形物がある場合は速やかに取り除く。
2.こぼした部分の裏に当て布をして、濡れたタオルなどで叩くようにして汚れを落とします。
この時、外側から中心に向かって叩く事が大事。中心から外側へと叩いてしまうとシミの範囲が広がってしまいます。
3.絶対にこすらない!
これは、醤油に限らず食品を衣服にこぼした場合における共通の応急処置になりますので是非とも覚えておいて万が一こぼした際は実践してみて下さい。
ついでに、食品汚れの種類についても軽く触れておきます。
食品をこぼした時のシミは大きく2種類に分類できます。それは、こぼした食品によって変わるのですが水溶性の汚れなのか油性の汚れなのか、という事です。
今回取り上げる醤油は水溶性の汚れになります。
それでは、時間が経った醤油のシミを落とす方法をご紹介していきましょう。
時間の経った醤油の染み抜き方法
醤油のシミは水溶性。油性のシミに比べれば、比較的落としやすい分類となるシミと言えるでしょう。
様々な方法がありますのでご覧ください。
①台所用洗剤を使ったシミ抜き
まずは、台所用洗剤を使ったシミ抜き方法です。
【用意する物】
・台所用洗剤(普段食器を洗っている洗剤でOK)
・歯ブラシ(シミの大きさによってはブラシや綿棒など)
汚れ
手順
1.シミの部分へと台所用洗剤を塗布します。
2.台所用洗剤のかかったシミ部分を歯ブラシなどでトントンと叩くようにしてシミを落とします。
綿棒でも代用可能ですので、衣服の素材によって傷みにくい物を選んで叩くようにしましょう。叩く際は「外側から中心へ向かって」叩きましょう。
3.シミ部分を水ですすぎ、シミの残り具合を確認しましょう。
4.落ちていれば洗濯しましょう。
食品汚れに対しては、台所用洗剤が効果を発揮する場合が多いので他の食品が原因で出来たシミ汚れ対策としても覚えておくと良いでしょう。
食器についた汚れはほとんどが食品汚れである事を考えれば当然かもしれません。
軽度のシミはこの方法で落ちる場合もありますが、時間が経った醤油のシミは薄くなる事はあっても、完全に落としきるのは難しいかもしれません。
シミが落ちてなかった場合は次にご紹介する、弱アルカリ性洗濯洗剤を使ったシミ抜きを試してみましょう。
②弱アルカリ性洗濯洗剤を使ったシミ抜き
台所用洗剤を使ったシミ抜き方法をご紹介しましたが、次は弱アルカリ性洗濯洗剤を使ったシミ抜き方法をご紹介します。
なぜ「弱アルカリ性」と指定しているのかと言うと、洗浄力に優れる為。
洗濯洗剤を見ると、中性洗剤と弱アルカリ性洗剤がありますのでご自宅の洗剤がどちらに属しているのかを確認してみましょう。
ちなみに、中性洗剤に比べて洗浄力に優れる弱アルカリ性洗剤ですが衣服へのダメージが大きくなるというデメリットも有していますので、シミがついた衣服が傷みやすい素材であったり、おしゃれ着で痛めたくない場合はこの方法は使わないようにしましょう。
【用意する物】
・弱アルカリ性洗濯洗剤
・歯ブラシ(シミの大きさによってはブラシや綿棒など)
汚れ
手順
1.シミの部分へと弱アルカリ性洗濯洗剤を塗布します。
2.弱アルカリ性洗濯洗剤のかかったシミ部分を歯ブラシなどでトントンと叩くようにしてシミを落とします。
綿棒でも代用可能ですので、衣服の素材によって傷みにくい物を選んで叩くようにしましょう。叩く際は「外側から中心へ向かって」叩きましょう。
3.シミ部分を水ですすぎ、シミの残り具合を確認しましょう。
4.落ちていれば洗濯しましょう。
台所用洗剤と基本的な方法は一緒ですね。しかし、台所用洗剤に比べてシミを落とす効果は高いです。
よほどのシミでなければ、弱アルカリ性洗剤を叩いて染み込ませて軽く揉み洗いする事で落とせます。
それでも落ちない!ひどい醤油のシミには漂白剤を使って対応しましょう。
③漂白剤を使ったシミ抜き
時間が経ったせいで、どうしても醤油のシミが落ちない!そんな頑固な醤油シミには、漂白剤を使用しましょう。
漂白剤は塩素系と酸素系の2種類がありますが、使用するのは酸素系です。
塩素系漂白剤は、漂白力は非常に高いのですが色落ちや衣服痛みを引き起こしますので使わないようにしましょう。
今回は、マグカップを使ったシミ抜き方法をご紹介したいと思います。
【用意する物】
・熱湯
・マグカップ
・酸素系漂白剤
・歯ブラシ
汚れ
手順
1.マグカップに熱湯をカップの6~8割程度注ぎます。
2.マグカップに衣服を被せるように乗せます。
この時、ちょうどシミの部分がマグカップ上部に来るように調整しましょう。ピンと衣服を張る事で作業がし易くなります。
3.シミの周りから歯ブラシを使って漂白剤を塗っていきます。
外側から内側へ塗りこむように意識して塗布しましょう。
4.中央部分も軽く叩くように漂白剤を馴染ませていきます。
5.漂白剤の塗布部分が泡立ち、よく馴染んだら少しの間(10秒程度)待ってからそのまま歯ブラシを使ってマグカップに浸るように衣服を押し込みます。
6.歯ブラシでグルグルと混ぜ込み汚れを落とします。引き上げてシミの落ち具合をチェックしましょう。
火傷には注意。シミが残っているようであれば、お湯を替えるなどしてさらにゆすいでみましょう。
7.シミが落ちたら、通常の洗濯をします。
マグカップを使う事で、シミ部分が蒸気で温められて漂白剤の薬効が高まるだけでなく作業がしやすいのでとてもおすすめできる方法です。
最後に、番外編としてお酢を使ったライフハックをご紹介します。
④酢を使ったシミ抜き
自宅にある物を使った染み取り方法として、酢を使うという方法がありますのでご紹介します。
【用意する物】
・お酢
・スポンジ
・汚れても良い布(キッチンペーパーで代用可能)
汚れ
手順
1.お湯とお酢を混ぜて混合液を作りましょう。(お湯:お酢=2:1程度)
お湯の温度は高い方が効果的ですが、火傷の恐れがありますのでぬるま湯程度から少し熱いけど触っても大丈夫かな?くらいの温度が良いでしょう。
2.シミ部分の裏に汚れても良い布を当て布して、1を含ませたスポンジで叩いていきます。
この時も、外側から中心へと向かって叩く事を忘れないようにしましょう。
3.シミの落ち具合を確認しながら手順2を繰り返し、落ちたら洗濯機でいつも通りに洗いましょう。
お酢を使ったライフハックですね。
お酢に含まれた酢酸による効果でシミが落ちるという原理です。
食品であるお酢を使っているシミ抜き方法ですので、衣服の傷みや臭いが気になる場合は前述した普通の方法でシミ抜きした方がよいかもしれませんね。
まとめ
・食品汚れ共通で、シミ対策は応急処置が大事。
・台所用洗剤は食品汚れによるシミに効果がある。
・弱アルカリ性洗濯洗剤も優秀。衣服のダメージには注意。
・漂白剤は酸素系を選ぶ。
・お酢でも落とす事が出来る。
時間が経った醤油のシミを落とす方法をご紹介しました。
水溶性の食品汚れは比較的落としやすいシミと言えますが、時間が経ってしまうと中々落ちにくいシミへと変わってしまいます。
極力、早めの処置をすることで衣服へのダメージも少なくシミを落とせますので気づいたらすぐにシミ抜きしたいものですね。