
育てやすくガーデニングでも人気の「ワイヤープランツ」。
まん丸な葉が可愛らしいですよね。
しかし、丈夫ゆえに「地植えしたら増えすぎてしまった…」「伸びすぎて困っている…」という声も少なくありません。
ワイヤープランツも盛大に伸び放題🌿🌿🌿 pic.twitter.com/DzTdfNUXPU
— めろんぱん∞ (@sumi_cchi_Uw) June 8, 2019
ワイヤープランツ伸びすぎ😱#BTS pic.twitter.com/jGPLKHwBiv
— •ө• (@candy_jsrjjvj) May 19, 2016
そこで今回は、『ワイヤープランツを枯らす方法』をご紹介していきます。
ワイヤープランツが増えすぎてお困りの際は、ぜひ今回ご紹介する方法を参考にしてみてください。
目次
ワイヤープランツの特徴とは?
枯らすためにはワイヤープランツの弱点を知るのが必要ですよね。
そこで、まずはワイヤープランツの特徴を下記にまとめましたので、確認していきましょう。
ワイヤープランツの特徴
- ワイヤープランツはタデ科の常緑植物で、ツルのような茎に丸い葉がつく。
- 生育が旺盛なため、地植えをするとどんどん広がりあたり一面を覆い尽くす。
- 地上の葉が枯れても根が残っていたら復活する。
- 耐陰性があり、半日陰や室内でも育成可能だが、日照不足が続くと枯れてしまうことも。
- 夏場など強い直射日光や高温には弱い。葉が薄く葉焼けしやすい。
- 茎に対し葉が大きく広がっているため、「蒸散」作用が活発。水やりを怠ると水切れで枯れることもある。
- 水のやりすぎも枯れる原因に。土の中の酸素が減り根が呼吸できなくなる。
- 寒さに強く-5℃〜0℃、寒冷地では-15℃でも冬越できるが、凍結に弱く、霜に当たったり寒風で乾燥すると枯れる原因となる。
上記の情報から、ワイヤープランツの弱点は・・・
- 日光不足
- 夏場の強い直射日光
- 水不足
- 過剰な水やり
- 霜、寒風(乾燥)
- 高温多湿
ということになります。
これらの弱点を利用することで、ワイヤーブランツを枯らすことができます。
ワイヤープランツを枯らす方法【おすすめ5選】
ワイヤープランツは根が残っているとそこから復活するため、根っこから引き抜いてしまうのが一番です。
しかし、根張りが頑丈でなかなか引き抜くことはできません。
根っこが引き抜くことが難しい場合は、以下の方法を試してみましょう。
①除草剤を使う方法
周囲に他の植物が植わっていない場合、除草剤を撒いて一気に枯らしてしまうのが最も効果的です。
『サンフーロン』など、葉から根に浸透するタイプの除草剤が良いでしょう。
花壇など、周囲に枯らしたくない植物がある場合、以下のようにおこないます。
【用意するもの】
✔ 除草剤
✔ ビニール
✔ 空の植木鉢
手順
- 枯らしたくない植物を一旦抜き、植木鉢へと避難させます。
- 抜けない植物にビニールを掛け、除草剤がかからないよう養生します。
- ワイヤープランツにのみかかるようにして、除草剤を噴霧します。
※不安な場合は除草剤を刷毛や歯ブラシに塗り、葉っぱに直接塗ると安心です。
▼おすすめ除草剤「サンフーロン」
②定期的に地上部を全て切り落とす
地上に伸びてきた茎や葉を全て切り落とします。
根が残っていると復活するとはいえ、葉を落としてしまうと光合成ができず、定期的に続けることで徐々に根も弱っていきます。
少し時間がかかりますが、周囲の植物にダメージを与えず枯らすことができます。
【用意するもの】
✔ 剪定バサミ
手順
週に一度、地上に生えているワイヤープランツの茎や葉を全て切り落としましょう。
③透明なマルチングシートをかける
高温多湿に弱い性質を利用し、透明なマルチング シートでワイヤープランツを覆いましょう。
こうすることで、直射日光を通しつつ、地面の温度を60度まで上がるため、ワイヤープランツの根が枯れます。
(※そうして雑草を枯らす方法を『太陽熱マルチ殺草』といいます)
この方法は、葉や茎を切ったあとにおこなうとより効果的です。夏場は特にオススメの方法です。
【用意するもの】
✔ 透明マルチングシート
✔ シート押さえや固定用のピン
手順
- マルチングシートを気になる箇所に被せ、シート押さえやピンで固定します。
- 一ヶ月ほどそのままにしておきます。
- 剥がして様子を見ます。
黒いマルチングシートには日光を遮り雑草の育成を抑える作用がありますので、透明のものが手に入らない&黒ならば手元にあるという場合は代用しましょう。
④ワイヤープランツの根を切り込む
網を張ったように地中を巡る厄介な根っこですが、思い切って細かく切って弱らせてしまうという方法もあります。
雨の後など、土が柔らかなときにおこなうのが良いでしょう。
【用意するもの】
✔ スコップ
✔ 枝切り鋏など刃先の長い鋏
手順
- スコップで土を起こします。
- 土ごと切るようにして、鋏で根をできるだけ細かく切っていきます。
⑤熱湯をかける
草木は熱湯をかけることで枯死します。
ただし、ワイヤープランツのように根の強い植物に使う場合は、地中に行き渡る大量のお湯が必要です。
そのため、基本的には一般家庭では不向きな方法ですが、ワイヤープランツがコンクリートの隙間や、インターロッキング(レンガ造り)の隙間から生えている場合は、狭く細い隙間に注げるため効果が期待できるでしょう。
【用意するもの】
✔ ヤカン
✔ 熱湯
手順
コンクリートやインターロッキングの隙間に生えているワイヤープランツに注ぎましょう。
※熱湯を注ぐ際は、くれぐれも火傷にはご注意ください。
こちらも注意!増えすぎてしまう植物たち
植物の生命力の強さは羨ましいですが、管理をするとなると大変ですよね。
最後に、そんなワイヤープランツと同様、発見したら要注意!繁殖力の強い植物をご紹介したいと思います。
①ミント
ミントも繁殖力が旺盛で、地下茎と溢れ種により増殖します。
ほんの1センチほどの根や、ちぎれた葉っぱからも繁殖するという強さです。
放っておくと庭全体を覆い、他の植物を全滅させるその様は「ミントテロ」と呼ばれています。
②ドクダミ
雑草としても有名ですが、昔から薬草として重宝されてきました。
ミント同様の強烈な繁殖力に加え、抜く際には独特の臭いを放ちます。
自然に生えてきた方はできるだけ早い除草を、植えようと思っている方は強い覚悟を持って植えてください。
③アイビー
アイビーもワイヤープランツ同様グランドカバーとして人気ですが、周囲に広がって伸びていくため、他の植物の育成を妨げます。
④ツルニチニチソウ
ツルが伸び、伸びた先から根が出て、切っても切っても繁殖を続けます。
愛らしい花を咲かせますが、やはり「増えすぎて手が付けられなくなった」との声が多い植物です。
繁殖力の強い植物を地植えする際は、あらかじめ鉢に植えたものを地面に植えたり、広がりすぎないよう間に仕切りをするなど工夫が必要です。
まとめ
まとめ
✔ ワイヤープランツの根絶は非常に難しい。
✔ 除草剤で一気に枯らすのが確実な方法である。
✔ 地上部を定期的に刈り取ることで根を弱らせることができる。
✔ 太陽熱マルチ殺草をおこなう方法もおすすめ。
✔ 土を起こし、根を切り刻むことで徐々に弱らせ枯らすこともできる。
いかがでしたでしょうか?
気に入って植えたはずなのに、ガーデニングってなかなか難しいですよね。
ですが、その難しさが、やり甲斐や楽しさに磨きをかけているのかもしれません。
生き物が相手だと根気強く挑んでいってくださいね!