【手についた硝酸銀の落とし方】簡単!!キレイに取るおすすめの方法を紹介!

 

銀メッキや医薬品などに使われる硝酸銀は法律で指定される劇物の中の1つです。

 

そんな硝酸銀は銀鏡反応など理科の実験に使われることも多くあります。

 

そのため、素手で作業を行ったばかりに硝酸銀が手に付着して取れなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか

 

 

そこで今回は、手についた硝酸銀の落とし方をご紹介します。

 

お困りの際はぜひ参考にしてみてください。

 

硝酸銀とは?

(硝酸銀 出典:Wikipedia

 

硝酸銀とは純銀を硝酸に溶かしたもので、銀メッキや医薬品の製造に多く使われます。

 

そんな硝酸塩は日本の法律では劇物の1つに認定される有毒な物質でもあります。

 

硝酸銀が肌に付着したまま放置した場合、皮膚が腐食し抉れて傷が残るということもあります。

 

硝酸銀は一度手に付着すると触れた箇所が黒くなってしまいます。

 

これは手についた硝酸銀が酸化して黒くなるとともに、汗の塩分と反応して銀粒子となり皮膚の細部に入り込むからです。

 

そして、この黒い部分は1度手を洗うと消えますが、数日経つとまた皮膚が黒く変色し斑点が出る場合があります。

 

これは、硝酸銀と皮膚が反応して皮膚が腐食し、反応した皮膚中の成分がさらに皮膚の成分と反応して変色するからです。

 

しかし、すぐに手を洗えばこの反応は止まります。

 

そのため、黒い斑点が出ても新陳代謝とともに消えていくので心配はありません。

 

手についた硝酸銀の落とし方

 

硝酸銀は少量なら皮膚への影響はあまりありませんが、多量に付着した場合皮膚の発赤や痛み、熱傷、水疱などができる場合があります。

 

そのため、手に付着した場合は速やかに応急処置が必要になります。

 

また、硝酸銀には液体や粉末がありますが、応急処置の方法は同じです。

 

①硝酸銀が手についた時の応急処置

「ac 写真 手を洗う」の画像検索結果

 

硝酸銀が手についた場合は、応急処置として直ちに手を洗うことが推奨されています。

【用意するもの】

✔ 手洗い用石鹸など

手順

  1. 硝酸銀が手についた直後は顔や服などを触らないようにして、すぐに手洗いに向かう。
  2. 大量の流水で手をすすぐ。
  3. 手洗い用石鹸でよく手を洗う。
  4. 流水で手をすすぐ。
  5. 手に発赤や痛みなどがある場合は医師に連絡、相談をして必要であれば病院へ受診する。

硝酸銀は有毒物質なので、異常を感じた場合はすぐに医師に連絡をして助けを求めましょう。

 

また、硝酸銀は服に付着すると酸化した銀はなかなか取れず黒いシミになりますので、手に硝酸銀が付着したらなるべくほかの場所を触るのは避けましょう。

 

特に異常が見られない場合は特別な処置は必要なく、手洗いだけで十分です。

 

②手についた硝酸銀は簡単には落とせない!

(硝酸銀により黒変した皮膚 出典:Wikipedia

 

上記にも記述した通り、手についた硝酸銀をすぐに洗い落としても数日すると皮膚が黒く変色する場合があり、これは皮膚の組織そのものが変色しているのですぐに落とすことはできません。

 

強硬手段としては軽石やブラシで黒い部分を擦って皮膚を剥がすという方法もありますが、無理矢理皮膚を剥がすので痛いのはもちろんのこと、お肌にも良くありません。

 

そのため、硝酸銀が手に付着した後皮膚が黒くなったら、お肌のターンオーバーで自然と目立たなくなるまで待つしかありません。

 

③皮膚の代謝を促進する方法

「ac 写真 キレイな手」の画像検索結果

 

硝酸銀が手についたことで起こる皮膚の変色は、健康に被害はないものの見栄えが悪いのも事実です。

 

なるべく早く消したいと思う方も多いでしょう。

 

そんな場合には即効性はありませんが、皮膚の代謝を少しでも早めるという方法もあります。

 

肌のターンオーバーは28日ごとに新しい皮膚ができて古い角質がなくなるのが理想的と言われています。

 

つまり、皮膚が新しく生まれ変わるには最低でも28日前後かかるということです。

 

このターンオーバーを強制的に起こす方法としてピーリングというものがあります。

 

女性の美容法としても有名ですが、このピーリングは薬剤を肌に塗ることで肌表面にある古い角質を強制的に剥がして肌のターンオーバーを促進するというものです。

 

市販品でもできるので試してみてはいかがでしょうか?

【用意するもの】

✔ ボディ用ピーリングジェル

・手洗い用石鹸など

手順

  1. 乾いた手にピーリングジェルを取り、変色した皮膚の部分になじませます。
  2. 古い角質が取れてきたら、流水で手を洗い流します。
  3. 手洗い用石鹸で手を洗います。

ピーリングジェルの中には手足専用のものもあるのでそちらを使うと効果的です。

 

ピーリングは古い角質を溶かして剥がすため、刺激が強い場合が多いですので肌に発赤などの異常がある場合は使用しないようにしましょう。

 

また、変色部分が消えないからといって短時間に何回もピーリングを行なったり、強くこすると皮膚を傷つけるので注意が必要です。

 

この方法はあくまで肌の新陳代謝を促進するだけですので、変色の度合いや新陳代謝のペースなどにより効果には個人差があります。

 

必ずしもすぐに硝酸銀による皮膚の変色が消えるというわけではないですので、根気強く待ちましょう。

 

手についた硝酸銀を落とす時の注意点

 

手についた硝酸銀を落とす時や硝酸銀を扱う時にはいくつか注意点があります。

 

注意点

 

  • 早めに対応する

硝酸銀は手に付着しても最初は異常が感じられない場合がほとんどです。

 

しかし、硝酸銀が手に付着すると放置している間にもどんどん皮膚の腐食は進みます。

 

付着したまま放置すると結果的に傷跡が残ってしまうこともあるので、なるべく早く対応しましょう。

 

  • 硝酸銀が手に付着したらなるべく他のものを触らないようにする

人間は無意識に身の回りのものや自分の身体を触ってしまいがちです。

 

そのため、手に硝酸銀が付着した場合は意識して他のものを触らないようにしましょう。特に目など擦らないように注意しましょう。

 

硝酸銀が目に入った場合発赤や痛みだけでなく最悪の場合失明してしまうこともあります。そのため、細心の注意が必要です。

 

もし、目に入った場合には15分以上注意深く目を洗い、病院へ受診しましょう。

 

  • 硝酸銀を扱う時は白衣、マスク、手袋、ゴーグルを忘れずに

硝酸銀は皮膚や目の影響だけでなく、粉末の場合吸い込んでしまうとチアノーゼや痙攣、意識の喪失などの症状を引き起こすこともあります。

 

服に付着するとほとんどの場合洗っても取れません。

 

硝酸銀を扱うことで現れる様々なトラブルを防ぐためにも、実験などで硝酸銀を使う場合は白衣やマスク、手袋、ゴーグルを忘れずに着用しましょう。

 

また、作業後に手袋を外す時は、外す前に一度手袋をはめたまま手洗いをし、手袋を外してからもう一度手洗いをすると手に硝酸銀が付着する心配がありません。

 

以上のように、硝酸銀は危険な物質ですので取り扱いには十分注意しましょう。

 

まとめ

まとめ

 

硝酸銀は有害物質なので取扱注意。

 

 手に付着した場合皮膚が黒く変色することがある。

 

 皮膚の変色は簡単には取れない。

 

 皮膚の変色は新陳代謝で肌が新しくなるのを待つしかない。

 

 肌のターンオーバーを促進するにはピーリングが有効。

 

 硝酸銀が手についたら早めに対応することが大切。

 

 硝酸銀が手についたら他のものを触らないように注意する。

 

 トラブルを防ぐためにも硝酸銀を扱う時は白衣、マスク、手袋、ゴーグルをすることが大切。