【服についたワセリンの落とし方】簡単!!取れないベタつきを取る方法を紹介

 

アトピー性皮膚炎や乾燥肌の方、また、お子さんがいらっしゃる方の中には肌を保湿するために、ローションやワセリンなどの保湿剤を使っているという方も多いのではないでしょうか?

 

肌に塗るものなので、これらが衣類についてしまうこともありますよね。

 

 

 

中でも、ワセリンが衣類についてしまうと洗濯してもなかなか汚れが落ちないので、困ってしまった経験のある方もいらっしゃると思います。

 

わざわざクリーニングに持っていくのも面倒…というときに、自宅で簡単にワセリンのベタつきを取ることができると嬉しいですよね。

 

そこで、今回は自宅で簡単にできる『服についたワセリンの落とし方』をご紹介します。

 

ワセリン汚れの特徴と落とす際のコツ

 

ワセリンとは、石油を精製して作られるもので、精製する際の純度によって色が違います。

 

純度の低いものは黄色っぽい色を、純度の高いものは白色をしており、白色ワセリンと呼ばれます。

 

先述したように、ワセリンは油脂、つまり油であるため、通常の洗濯では汚れが落ちにくいです。

 

そのため、ワセリン汚れを落とす際にはあるコツがあります。

 

それでは、ワセリンの融点である36℃~60℃のお湯を使うことです。

 

ワセリンが溶ける温度に注目すれば、比較的簡単に落とすことができるでしょう。

 

服についたワセリンの落とし方

 

汚れを落とすコツがわかったところで、気になるのはきれいに汚れを落とす方法です。

 

ここからは、家にあるもので簡単にできる方法を中心にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

①熱めのお湯で汚れを浮かせて落とす

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ワセリンの融点である36℃~60℃のお湯で洗濯すると良いのですが、熱すぎると洗濯機によっては、壊れてしまうものもあるため注意してください。

 

漬け置き洗いであれば、洗濯機よりも高い温度で洗うことが可能です。

【用意するもの】

✔ 40℃~60℃のお湯

✔ 衣類の入る容器

手順

  1. 衣類の入る大きさの容器にお湯と洗剤をよく溶かします。
  2. 衣類を容器に入れ、そのまま数十分漬けておきます。
  3. さいごにもみ洗いするか、そのまま他の洗濯物と一緒にしましょう。

 

煮洗いする

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洗剤の洗浄力は水温が60℃を超えると急激に高くなるため、グツグツと煮込むと効果的です。

 

しかし、衣類が傷んでしまうこともあるので、注意しましょう。

 

また、レーヨンやシルクなど、熱湯洗いに向かない素材もあるので、事前によく確認してからお試しください。

【用意するもの】

✔ ステンレスかホーローの衣服の入る大きさの鍋

✔ 洗剤

✔ 水

手順

  1. 鍋に水を入れ、さらに洗剤も入れます。
  2. その中に汚れた衣服を入れ、鍋を火にかけます。
  3. 沸騰直前になったら火を止め、水ですすぎましょう。

 

セスキ炭酸ソーダを使用して漬け置き洗いをする

「ac 写真 セスキ炭酸ソーダ」の画像検索結果

 

セスキ炭酸ソーダは過炭酸ナトリウムでも代用することができます。

 

過炭酸ナトリウムは、漂白剤として普段使いすることができます。

【用意するもの】

✔ 40℃~50℃のお湯

✔ セスキ炭酸ソーダ(お湯10ℓごとに大さじ1杯程度)

✔ 衣類の入る大きさの容器

手順

  1. 衣類入る大きさの容器に40℃~50℃のお湯を入れます。
  2. お湯にセスキ炭酸ソーダを溶かします。
  3. 10分~60分漬け置きし、さいごに洗濯機で洗いましょう。

この方法も、レーヨンやシルクなど熱湯洗いに向かない素材もあるので、事前によく確認してからお試しください。

 

洗濯石鹼を使用する

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「添剤」入りの粉石鹸を使った方法です。

 

 

添剤とは、アルカリ助剤としての炭酸塩のことを言い、石鹸の働きを助けるために加えられるものです。

 

洗濯する水をアルカリ性に保つのを助けるため、洗濯ものの汚れが落ちやすくなります。

【用意するもの】

✔ 添剤入り粉せっけん

手順

  1. 表示通りの粉石鹸を用意します。
  2. 普段通り洗濯を行いましょう。

粉石鹸のほかにも、ワセリンの汚れを落とすための専用の洗剤もあるので、お試しください。

 

服についたワセリンを落とす際の注意点

①ほかの洗濯物と混ぜて洗わない

ワセリンの汚れが落ちにくいのは、通常の洗剤では分解されないことが主な原因であり、融点以上の温度で溶けますが、分解するわけではありません。

 

そのため、ワセリンの付いた衣類を洗濯機で洗うと、溶けたワセリンが他の衣類に染み込んでしまったり、洗濯機自体に付着してしまったりして、汚れが広がってしまう恐れがあります。

 

かならず洗濯物は分けて洗濯するようにしましょう。

 

②ワセリンのついた服は洗濯機に入れない

先述したように、ワセリンが付いた衣類を洗濯機で洗うと、溶けたワセリンが洗濯槽の中で広がり、排水管にもワセリンが付着し、固まってしまいます。

 

そして、汚れが付いたまま洗濯機を使い続けてしまうと、洗濯の効果が下がるとともに洗濯機の故障にもつながります。

 

そのため、ワセリンの付いた衣類は、あらかじめ手洗いや漬け置き洗いをしておくことをお勧めします。

 

ワセリンの汚れを防ぐ方法

 

いくつかワセリンの汚れを落とす方法をご紹介しましたが、できることなら衣類が汚れることがないと嬉しいですよね。

 

しかし、アトピー性皮膚炎の方やお子さんは乾燥を防止するために、たっぷりとワセリンを塗ることも多いと思います。

 

肌に塗るため、どうしても肌着や下着にワセリンが付着してしまうとは思いますが、衣類に付着する量が増えれば増えるほど、洗濯で汚れを落とすことが難しくなります。

 

そのため、少しでも汚れを減らすには、薄く伸ばして塗ることが最も効果的と言えます。

 

また、ワセリンを塗った際には、手袋やTシャツ、包帯、枕カバーなどを使用することもおすすめです。

 

使い捨て用として、これらを準備しておくと良いかもしれませんね。

 

どうしても汚れが落ちない場合は「クリーニングへ」!

 

今回、4つのシミ抜きの方法をご紹介してきました。

 

しかし、なかなか汚れが落ちない場合や、漬け置き洗いが難しい衣類の場合は、クリーニングに出すことをお勧めします。

 

特に、ドライクリーニングでは油性の溶剤を使用するため、ワセリンを落とすことができます。

 

衣類にワセリンが付着してしまったことを伝えて、クリーニングをお願いするようにしましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 ワセリンは石油から生成される油脂。

 

 ワセリンの融点は36℃~60℃。

 

 熱湯で洗うとワセリン汚れがより落としやすい。

 

 セスキ炭酸ソーダまたは過炭酸ナトリウムを使用すると、ワセリン汚れを落とすことができる。

 

 添剤入りの粉せっけんを使うと、ワセリン汚れを落とすことができる。また、ワセリン汚れ専用の洗剤もある。

 

 ワセリン汚れの付いた衣類は、他の洗濯物と混ぜて洗わない。

 

 ワセリン汚れの付いた衣類は、洗濯機に入れる前に、漬け置き洗いなどを行う。

 

 ワセリンを塗るときには薄く伸ばして塗り、衣類への付着量を減らす。

 

 どうしてもワセリン汚れが落ちない場合は、油性の溶剤を使用するドライクリーニングを利用する。