
洋服についた粘着テープがきれいに剥がれずに困ったという経験はありませんか?
知らない間にテープやシールが洋服に貼りついていて、剥がしたけどベタベタした粘着成分が残ってしまうことってありますよね。
ナキワラのとき服に貼ってたガムテープの跡が取れん👾 pic.twitter.com/l9N4K3jdex
— s h o k o (@phdr_09170309) May 12, 2017
今回のデクのコス用に作ってた雄英高校の体操服、洗濯するためにスマヌスマヌ言いながらガムテープ剥がした。ガッツリのりの跡残った。 #ANILAVI pic.twitter.com/JaU3DfUX0v
— OROZI (@OROZI_BREAD) June 25, 2017
白い洋服だと汚れも目立ち汚く見えるため、お気に入りの服の場合はとにかくショックです。また、粘着物質をそのまま放っておくとゴミや埃がくっついてしまい、さらに汚くなってしまいます。
そこで今回は、『服についた粘着剤の取り方』をご紹介していきます。
洋服にテープやシールがくっつき処置にお困りの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
テープの粘着剤の特徴と落とす際のコツ
粘着テープには、粘弾性物質という天然ゴムや松の樹液から作られた成分が使用されています。
テープは基本、以下の3層構造になっています。
- 剥離剤
- 接着剤
- 粘着剤
テープを剥がしたのに洋服にベタベタが残っている場合はテープ表面だけが剥がれ、接着剤と粘着剤が残っていることになります。
剥がれないテープを放置しておくと、粘着剤の粘度が増加してさらにベタベタになったり、ゴミや埃が粘着部分にくっついたりして、ますます取れにくくなってしまいます。
テープやシールが洋服に貼りついてしまった際には、早めに対処するのがきれいに剥がす一番のコツです。
服についた粘着剤の取り方
①中性洗剤を使用する
軽度の粘着テープ残りであれば洗剤で落とすこともできます。
洗剤に含まれる界面活性剤が粘着面に隙間を作ってくれ、粘着剤をキレイに取り除くことができます。
洋服を傷める心配もないのでまず試してみると良いでしょう。
【用意するもの】
✔ 中性洗剤
✔ お湯
手順
- 粘着物が残っている部分に中性洗剤を塗布します。
- もみ洗いをしてお湯でよくすすぎます。
(※粘着剤は熱に弱いので洗い流す際にはお湯を使用するのが効果的です)
②アイロンを使用する
粘着剤は熱に弱いため、アイロンで熱を加えることでやわらかくなり除去しやすくなります。
【用意するもの】
✔ アイロン
✔ あて布
手順
- アイロンを低温に設定します。
- 粘着テープの付着している部分にあて布をし、低温のアイロンをあてます。あて布は綿100%のものを使用すると良いでしょう。
- 高温を使用すると粘着テープが生地に溶け込んだり、生地を傷めたりしてしまうことがあるので低温で様子をみながらアイロンをあてるようにしましょう。
- 粘着物を少しずつ剥がしていきます。
③ドライヤーを使用する
アイロンと同様、ドライヤーで熱を加えることで粘着剤が剥がれやすくなります。
手軽な方法なのでぜひお試しください。
また、粘着物質には粘着物質が効果的なので布ガムテープを併用すると除去しやすいでしょう。
【用意するもの】
✔ ドライヤー
✔ 布ガムテープ
手順
- 粘着テープの付着している部分にドライヤーをすこしずつ当ててあたためていきます。
- 布ガムテープを適度な長さにカットし、粘着部分にゴミを取るようにたたきながら当てて、粘着剤を少しずつ剥がしていきます。※布ガムテープの粘着効果がなくなったら、新しいものを使用しましょう。
- この作業を繰り返します。
※作業中はやけどに注意しましょう。
④除光液を使用する
除光液でも粘着物質を溶かす効果があります。
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ コットン
手順
- 粘着部位に除光液を塗布します。
- コットンで少しずつ剥がしていきます。
⑥お酢・アルコールを使用する
お酢やアルコールでも粘着剤は剥がれます。
生地を傷めないか確かめてから使用することをおすすめします。
【用意するもの】
✔ お酢やアルコール
✔ コットン
手順
- 粘着部位にお酢またはアルコールを塗布します。
- コットンで少しずつ剥がしていきます。
※お酢を使用する際には臭いが残ることもありますので使用量や放置時間にも気を付けましょう。
⑦市販のシール剥がし剤やクリーナーを使用する
市販されているシール剥がし剤も使用できます。
洋服の種類にもよりますので洋服の目立たないところで試してからご使用ください。
【用意するもの】
✔ シール剥がしクリーナー
✔ 不要な布やコットン
手順
- 粘着物質付着部位にシール剥がし剤を塗布します。
- 不要な布やコットンで少しずつ剥がしていきます。
⑧ハンドクリームを使用する
身近なものを使用した方法に少し意外ではありますが、ハンドクリームを使用するという方法があります。
粘着物質に浸透し剥がしてくれます。
【用意するもの】
✔ ハンドクリーム
✔ 不要な布やコットン
手順
- 粘着物質付着部位にハンドクリームを塗布します。
- 不要な布やコットンで少しずつ剥がしていきます。
⑨クリーニングに出す
大切なお洋服や、自宅で試したけど取れなかった場合にはクリーニング専門店に出して除去してもらうことをおすすめします。
服についた粘着剤を取る際の注意点
①テープが付着しているのを見つけたらすぐに処置を!
洋服に粘着テープが付着した際には、早めの処理が大切です。
粘着物質をそのまま放置しておくとゴミや埃が付着してさらに粘度も増し取れにくくなってしまいます。
汚れに気づいたら、速やかに上記で紹介したいずれかの方法を行いましょう。
②洋服の生地を傷めないように要注意!
洋服とひとくくりにいっても・・・
- 熱に弱いもの
- 変色しやすいもの
- 使用してはいけない洗剤があるもの
- 自宅で洗濯不可なもの
- 縮みやすいもの
などの様々な種類の生地の特徴があります。
まずは、洋服のタグをよく確認してから処理を行うようにしましょう。
除光液やその他の薬品を使用する際には、目立たない部分で一度試してから使用することをおすすめします。
③テープは無理に剥がさないで!
洋服にテープが付着しているのを見つけた場合、早めの処理が必要ですが、焦って剥がさないようにしましょう。
無理にテープを剥がすことで生地が破れてしまったり、テープの粘着物質も生地に残りやすくなったりします。
慌てずにゆっくり剥がすようにしましょう。
いろいろな方法を試しても除去できない場合は無理をせず、クリーニング専門店に依頼することをおすすめします。
処置を続けることで、生地の同じ場所に負担がかかり洋服を傷めてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
まとめ
まとめ
✔ 洋服に粘着物が付着した場合はなるべく早く処置をする。慌てて剥がすと生地を傷めたり、粘着剤が残りやすくなったりするので要注意。
✔ 生地を傷めたり変色させたりしてしまわないように洋服のタグをよく確認してから処置を行う。薬剤や洗剤を使用する際は生地の目立たない場所で試してから処置を行う。
✔ テープの粘着剤は熱に弱いのでドライヤーやアイロンを使用すると効果的である。ただし、生地によっては熱に弱いものもあるので注意が必要である。粘着剤には粘着剤で剥がすのが効果的であり、布テープで上からたたくと粘着物質が除去できる。
✔ 中性洗剤に含まれる界面活性剤が粘着質を浮き上がらせる効果があるので効果的である。除光液やアルコール、お酢も粘着物質を剥がす効果があるので効果的。お酢は臭い残りに気を付ける。
✔ 大切な洋服やデリケートな生地の洋服の場合は無理に自宅で処理をせず、クリーニング専門店に依頼するのがおすすめ。