【食器の自然乾燥or拭く】どっちが良い!?洗った後の雑菌・衛生面の点から解説!

 

皆さんは、食器を洗った後は自然乾燥させますか?それとも、布巾などで拭いてから片付けますか?

 

 

 

中には食洗機をお使いの方もいらっしゃると思いますが・・・

 

今回は「食器を自然乾燥させるか?あるいは布巾で拭くか?」という2通りの方法について雑菌や衛生面の点からどっちが最適かについて徹底解説していきます。

 

食器の自然乾燥と拭き上げ、どっちが良い?

 

皆さん、今の食器の片付け方法はそれぞれ理由があって選ばれているのだと思います。

 

中には、なんとなく、自然乾燥よりも布巾で拭いてから片付けた方が衛生的だと思っていらっしゃる方も多いと思います。

 

しかし、結論から言いますと、食器は布巾で拭くよりも、自然乾燥の方が衛生的です!

 

ちょっとびっくりですよね!では、気になるその理由を詳しくご説明しますね。

 

①布巾には雑菌がいっぱい

 

衝撃の見出しですが、これは大袈裟ではなく本当にそうなのです。

 

私も以前は同じ事をしていたのですが、一度使った生乾きの布巾を乾かし、1日に何度も使っていました。

 

しかし、それは危険です!一度使って乾かしても、その布巾は雑菌で溢れています。

 

細菌は、気温30~38℃、90%以上の湿度、そして適度な栄養(汚れ)があると繁殖すると言われています。

 

特に梅雨の時期や夏場であれば、たったの数時間で一枚の布巾に約数百~数千、下手したら兆を超える数の菌が爆発的に増殖することがあると言うから恐ろしいですね。

 

例えば、濡れたままにしていた雑巾から嫌な臭いがしたことはありませんか?実はそれが菌が繁殖している証拠なのです。

 

あの嫌な臭いはいわゆる『生乾き臭』と言われるものなのですが、あれは菌の体臭です。

 

驚くことに、人間も人それぞれ体臭があるように、生き物である菌も代謝をしている為、体臭を発するそうです。

 

そして、人が密集した時にこもって臭いが強くなるように、菌も沢山集まる事で体臭、ならぬ『菌臭』がします。

 

そして、これが生乾き臭の原因です。

 

こんな菌だらけの布巾で食器を拭いてしまうと、せっかく洗って綺麗になったのにわざわざ菌を付けているのと同じ行為になってしまいますね。

 

②自然乾燥がおすすめの理由

 

さて、使っては乾かしてを繰り返し、同じ布巾を使って食器を拭いた場合、繁殖した菌をわざわざ付けて片付けているのと同じだという事は既にご紹介しましたね。

 

そこで、私がおすすめしたいのが自然乾燥です。

 

しかし、洗った食器を自然乾燥させた場合も下記のような不安の声がよく挙がります。

・濡れたままで乾燥させている間に雑菌が繁殖しそう・・・

・自然乾燥させている間にホコリや空気中の雑菌が付きそう・・・

 

確かに、一見、濡れたままの状態で自然乾燥(放置)している方が衛生的にはあまり良くないと感じる方も多いと思います。(私もそうでした。)

 

しかし、自然乾燥する場合は、雑菌が増殖してしまう前に乾いてしまうと言われています。

 

また、ホコリに関し言えば、実際に食器に落ちてくるホコリは数個~数十個程度のようです。

 

ということで、食器の自然乾燥と布巾で拭くのはどちらが良いか(衛生的)?という問いに対しては、「自然乾燥の方が良い(衛生的)」と言えます。

 

食器を自然乾燥させたくない方は

 

衛生的には自然乾燥させた方が良いとご紹介しましたが、それでもやはり半数以上の主婦が自然乾燥ではなく、布巾で拭き上げてから食器棚にしまっているそうです。

 

その理由は様々ですが、水切りカゴに入れっぱなしにしている事で、キッチンがごちゃごちゃして見えてイライラしたり、そもそもキッチンが狭くカゴを置く場所がないという方も多いようです。

 

では、なるべくサッと拭いてから片付けたい方に是非試していただきたいことをご紹介します。

 

①一度使った布巾はしっかり除菌して乾かしてから使う

一度食器を拭いた布巾を乾かして次に食器を洗う際に使おうと思っても、乾かしている間に菌はどんどん増殖していきます。

 

洗うのが大変かも知れませんが、一度使った布巾は除菌して完全に乾かしてから使うようにしましょう。

 

その為、食器を拭く布巾は少なくとも2枚あると便利でしょう。

 

②布巾の代わりにキッチンペーパーを使う

 

食器を拭く度に布巾を洗って干すのは少々面倒に感じる方もいるでしょう。

 

そういう方はキッチンペーパーを使うと衛生的です。ただ、これまで布巾を使っていた方がキッチンペーパーを使おうと思うと、もったいない気がしますね。

 

しかし、最近は厚手でよく水分を吸収するタイプのキッチンペーパーもあるので、そのようなタイプの物を使うと、一回の食器拭きで何枚もキッチンペーパーを使う必要がないのでおすすめです。

 

③お湯で食器を洗う

 

お湯で食器を洗うと、食器についた水滴がすぐに蒸発し、普通に冷たいお水で洗うよりも断然早く乾きます。

 

その為、一度温度が高めのお湯ですすいだ食器を一度水切りカゴに立て掛けておき、水を切りながら順番に食器を拭いて片付けると、布巾やキッチンペーパーはビショビショになりません。

 

また、乾きも断然早いので時短になります。

 

洗った食器が臭う原因

 

次は、食器を洗って自然乾燥したにも関わらず臭ってしまう原因についてです。

 

考えられる原因は、ずばり食器に付いた雑菌が原因です。

 

でも、洗ったはずなのに、どうして・・・とお思いでしょう。

 

これは単純に食器の洗い方が不十分で食べ物や油などが残ってしまう場合に、それを餌として菌が繁殖してしまうからだと考えられます。

 

また、丁寧に洗ったつもりでもスポンジが古ければスポンジ自体に菌がウヨウヨ潜んでいる可能性もあります。

 

綺麗なスポンジで、洗い残しがないよう丁寧に食器を洗い、洗剤はしっかり洗い流すことを心掛けましょう。

 

浸け置き洗いは要注意!

 

2011年、衛生微生物研究センターが発表したこの研究結果には驚愕です。

 

食後すぐに食器は洗わず、水に浸けていらっしゃる方は多いと思います。

 

水に浸すことでお茶碗に付いたお米やこげつきなどがふやけて簡単に落ちるので効率的にも衛生的にも良いように思ってしまいますよね。

 

しかし、タイトルの通り、漬け置き洗いは要注意なのです!

 

と言うのも、衛生微生物研究センターの研究によると、食器を水に浸け置きすること約10時間、水の中の雑菌数は約7万倍に増殖することが判明したからです。

 

ここまで増えてしまった細菌は、この後、どんなに丁寧に洗剤で洗って乾かしたとしても食器には多くの細菌が残ってしまいます。

 

すると、食中毒のリスクも高まってしまうわけです。つまり、漬け置き洗いはせずに、できれば食後すぐに食器は洗った方が良いということですね。

 

まとめ

まとめ

 

 食器は布巾で拭くよりも、自然乾燥の方が衛生的である。

 

 濡れたままの布巾を放置していると細菌が増殖してしまう為、一度食器を拭いた布巾は再度使わないようにした方が良い。

 

 生乾きのあの嫌な臭いは菌が増殖した事による臭いである。

 

 自然乾燥させる場合もある程度の細菌はついてしまう可能性はあるが、増殖する前には乾いてしまうので衛生的。

 

 どうしても自然乾燥せずに早く食器棚に片付けてしまいたい時は、布巾の代わりにキッチンペーパーを使ったり、早く水滴が蒸発するように温度が高めのお湯で洗うのがおすすめ。

 

 漬け置き洗いは食器を水に浸している間に菌が爆発的に増殖し、食中毒のリスクまで高まってしまう為、避けた方が良い。

 

食器は布巾で拭くよりも、自然乾燥が良いだなんて、ちょっとびっくりですよね。

 

しかも細菌にも体臭があるだなんて、これまた驚きです。とは言え、細菌は目に見えない物で実感が湧かないため、ついついいつもの方法に戻ってしまう事がないように気を付けたいですね。