寒い季節になると活躍するのが「土鍋」。
ご飯を炊くのもよし、雑炊やおかゆ、煮物だって作れる優れものです。
しかし、ある時気付けば「お鍋の外側に真っ黒な焦げ跡が…!」なんてことありませんか?
土鍋の黒くなった汚れってどうやって落とす?どなたかごぞんじなかた、いらっしゃいませんか?(´;ω;`) pic.twitter.com/Joeq2krIYV
— こしょうしょうしょう (@tantantamuke) December 8, 2018
土鍋の外側にこびりつく焦げはとっても強力で、ちょっとやそっと擦った程度じゃ取りきれません。
今回はそんな非常に取りづらい「土鍋の外側についた焦げの落とし方」をご紹介していきます。頑固な焦げ汚れにお困りの際はぜひ参考にしてみてください。
目次
土鍋外側の焦げつく原因
土鍋って、他の素材で作られている鍋に比べて焦げやすい傾向にあると思いませんか?
何故そんなに焦げやすいのか…その原因は、主に土鍋の素材と使い方にあります。
土鍋は、その名の通り土からできている鍋。通常、土をそのまま固めて作ったのでは割れやすくなってしまうのですが、それを回避するために、土鍋には目に見えない穴を無数に空けて割れにくい構造にしています。
しかし、その構造は一長一短で、割れにくくしたために作った穴のおかげで、土鍋は水分を含みやすい構造に…。
土鍋に食材を入れた際、それら成分や水分が土鍋の穴に入り込むことになりますので、そこに火を点けて煮込めば、同然焦げやすい状況を作ってしまいます。
また、土鍋は鍋料理として食卓で火を点けながら使うことが多いなど、火にかける時間が長くなるのも原因の一つになります。
ついつい強火で長時間グツグツ…なんて経験ありませんか?
土鍋は熱が伝わりやすい鍋です。焦げ防止のためにも、強火だけでなく中火・弱火を上手に火加減を使い分けて調理するのをおすすめします。
土鍋の普段のお手入れ方法
真っ黒な焦げ付きを防ぐには、焦げが軽いうちからお手入れするしかありません。
なるべくこまめに使うたびにお手入れしましょう。
お手入れ方法
1.土鍋を使ったあとは、ぬるま湯に土鍋を浸して一晩おきましょう。
2.ぞうきんやスポンジなどで丹念にこすり落としていきます。
3.キレイな水で洗い流して終了です。
普段のお手入れは上記の通りで問題ありませんが、強くこびり付いてしまった焦げともなると、ぬるま湯に浸したところでなかなか落ちてくれません。
そんな時は次に紹介する方法で落としていきましょう。
強力にこびりついてしまった焦げの落とし方
真っ黒になってしまうと、ちょっとやそっとじゃ落ちなくなります。
金タワシなどで、無理にゴシゴシこすると土鍋を痛める原因となるので行わないようにしましょう。
強力な焦げには取るには以下のような方法があります。
まずは、各方法に入る前にタワシなどで軽く焦げをこすっておいてください。
①重曹ペースト
重曹は、土鍋に限らずフライパンの焦げやガスレンジの焦げ取りなどにも役立ってくれてとっても便利なもの。ホームセンターはもちろん、ドラッグストアや100円ショップなどでも手に入ります。
重曹ペーストの研磨作用で、外側の焦げを綺麗に落とすことができます。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ スポンジや雑巾
手順
- まずは、重曹ペーストを作りましょう。
重曹:水=3:1を基本の目安とし、重曹と水を混ぜてペーストを作ります。
※Point:重曹に水を少しずつ加えながら混ぜまてください(いっぺんに混ぜるとペースト状になりません) - 重曹ペーストを作ったら、あとは、ぞうきんやスポンジに重曹ペーストをつけてゴシゴシこすります。
- さいごに、キレイに水で流して終了です。
※土鍋は、水気は拭き取り、きちんと乾かしてから収納しましょう。
②重曹水に浸す
土鍋よりも大きな容器がある場合は、このような方法で取ることができます。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 大きな容器
✔ スポンジや雑巾
手順
- 土鍋よりも一回りほど大きな容器を用意します。
- ぬるま湯200ccに重曹小さじ2の割合を基本とし、大きな容器の中で重曹水を作りましょう。
- 重曹水の中に土鍋の外側の焦げが浸るようにして入れて、2~3時間ほど放置します。
- 重曹水から土鍋を引き上げ、土鍋の外側をぞうきんやスポンジでこすります。
※ここで焦げが落ちるはずですが、焦げが落ちないようなら、もう数時間ほど重曹水につけておいてみてください。 - 焦げが拭きとれたら、キレイな水で流して終了です。
※保管する際はキレイに拭いて水気を取り、しっかりと乾燥させてからにしましょう。
③キッチンペーパーで湿布状に!
上記のような方法は大きな容器が必要ですが、大きな容器がなくても大丈夫!以下のような方法で、重曹水を活用させることができます。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ キッチンペーパー
✔ スポンジ
手順
- 上記の要領で作った重曹水を用意し、そこにキッチンペーパーを浸します。
- 焦げ部分に重曹水を浸したキッチンペーパーを貼りつけます。
※うまく貼り付かないようなら、上からラップを巻き付けると剥がれにくくなります。 - 数時間放置して後、キッチンペーパーを剥がして、焦げ部分をスポンジ等で磨いて終了です。
もしくは・・・・
【用意するもの】
✔ 油類
✔ タオル
✔ ビニールシート
手順
- 空のスプレー容器に重曹水を入れます(重曹スプレーを作ったことになります)。
- 土鍋の焦げ部分にキッチンペーパーを置き、その上からさきほど作った重曹水スプレーをふきかけます。
- 数時間放置のあと、スポンジなどでこすり落としてください。
④お酢・クエン酸
重曹がなくても大丈夫。重曹と同じ使い方で、お酢やクエン酸も土鍋外側の焦げ落としに使用することができます。
【用意するもの】
✔ クエン酸 or 酢
✔ スポンジや雑巾
手順
- まずは、クエン酸水を作りましょう。
水200ccに対し、クエン酸小さじ2ほどの割合で混ぜましょう。クエン酸がなければ、お酢を代わりに使ってもOKです。 - 焦げ部分にクエン酸水を浸したキッチンペーパーを貼りつけます。
※うまく貼り付かないようなら、上からラップを巻き付けると剥がれにくくなります。 - 数時間放置して後、キッチンペーパーを剥がして、焦げ部分をスポンジ等で磨いて終了です。
取り切れず残ってしまった焦げの落とし方
重曹などを使用しても多少の焦げは残ってしまいます。
気になるようであれば、下記の道具を用いて削ってしまいましょう。
①紙やすり
ちょっと強引なやり方になってしまいますが、ホームセンターなどで売っている普通の「紙やすり」を使用することで、焦げを落とすこともできます。
②スポンジと塩・卵の殻
塩を研磨剤代わりとして、スポンジで磨き焦げを落としていくことができます。
同様に卵の殻を砕いて研磨剤代わりとして使用することもできます。
どちらの方法も削りすぎには注意してください。どんなにキレイにしたいからといっても削り過ぎると土鍋の破損につながります。
土鍋の外側を磨くときの注意事項
土鍋は、土でできているという性質状、比較的ヒビが入り易く割れやすい傾向にあります。
そのため、金タワシなど硬いものでこすってはいけません。
また、薬剤が土鍋に空いている無数の穴から滲みこんでしまうため、クレンザーなど薬剤を使うのもやめましょう。
滲み込んだ薬剤が口の中に入ってしまうことも考えられるので危険です。
まとめ
まとめ
✔ 土鍋の構造や使い方が焦げやすい原因を作っている。
✔ 普段のお手入れは、ぬるま湯に一晩ひたして磨くだけ。
✔ 強力な焦げには、重曹やクエン酸・酢が効く。
✔ 取り切れない焦げには、紙やすりや塩・卵の殻で対処できる。
✔ 土鍋の焦げ落としに、金タワシや薬剤を使ってはいけない。
いかがでしたでしょうか?
外側の焦げは、内側の焦げと違って落としにくい状況にあります。
基本的には、ある程度落とせても新品同様にピカピカな状態とまでは戻せないのが現実。
多少は残ってしまいますが、落ちないからといって無理にゴシゴシと擦ってしまうと割れやすくなる原因となってしまうので気を付けましょう。