家庭料理として人気であり定番、大人も子供も大好きなカレー。
でも、「食べている途中で真っ白な洋服にこぼしてしまった…」なんてことありますよね。
カレーのシミが取れない…。昨日の夜食べて、息子が服に大量にこぼしたカレー…。寝付かせた後にシミ取りしようと思ってたら一緒になって寝てしまって、次の日いくら頑張っても取れなくなってしまった。やはりカレーのシミは直ぐにやらないと駄目ですね pic.twitter.com/z5jkOqBoRt
— りっぷ@野良サバイバー (@ripsyodare) October 3, 2019
気をつけて食べていたのにふとみてみると小さなシミが!ということも。
気分も落ち込んでしまう上に、カレーの汚れはとっても落ちにくくてお気に入りのお洋服がダメになってしまった方も多いのではないでしょうか?
今回は洋服についてしまったカレーの汚れの効果的な落とし方をご紹介します。
また、どうしてカレーは落ちにくいのかや、カレーの汚れ以外にも使える!便利なアイテムなどもご紹介していきます。
目次
そもそもカレー汚れはなぜ落ちにくいの?
カレーのシミが落ちにくい原因の1つとしてシミの種類があります。
大きく分けて2つあり、コーヒーや醤油などの「水溶性」の汚れと口紅やチョコレートといった「油溶性」があります。
ほとんどの汚れがこの2種類に分類されるのですが、実はカレーは違うんです!
「水溶性」と「油溶性」のどちらの性質も持ったいわゆる「混合性」の汚れになってしまいます。そのため、水溶性や油溶性のシミ汚れなどよりも落ちにくく、跡が残りやすいのです。
よくある染み抜きの方法を試してもうまく落ちなかったのはこの混合性であることが原因です。
さらに、カレーにはたくさんの香辛料を使用していますが、その中に「ターメリック」と呼ばれる香辛料が入っています。
レストランやカレー屋さんなどで黄色く染まった”ターメリックライス”をみたことがある人なら想像がつきやすいと思うのですが、このターメリックというのがあのカレーの黄色いシミの原因の1つなんです!
黄色い色素を持ったターメリックが布に染み付いてしまうことが原因で時間がたつほどに落ちにくくなってしまい、何度洗濯しても、染み抜きしても落ちない・・・となってしまうのです。
そういったことから逃れるためにも、基本的には汚してしまったことに気づいた時にはすぐに対処することが必要になります。
カレー汚れの効果的な応急処置!
原因についてわかったところで気になるのはどうすれば綺麗に落ちるのかですよね。
先述した通りカレーの汚れは時間がたつほどに落ちにくくなってしまいますのでできればすぐにシミ抜きしたいところ。
しかし、自宅でならすぐに選択できるところですが外出先で洗濯なんてできませんし困ってしまいますよね。
そこで、外出先でもできる正しい応急処置の方法をご紹介いたします。
忘れないで欲しいのはあくまで”応急処置”であること。完全に消すわけではないので気をつけてくださいね!
外出先でもできる!応急処置
まず初めに外出先でもできる上に誰でもできる応急処置の方法をお教えします。
必要なものも少なくて比較的簡単にできますので覚えていて損はない方法です。
【用意するもの】
✔ ティッシュ
✔ 石鹸
手順
- まず、ティッシュでカレーの固形部分を”つまみ取ります”
ここで大事なのが”拭き取る”ではなく”つまみとる”というところです。
ゴシゴシこすってしまうと汚れが広がってしまったり、洋服の生地が傷んだりといいことがないので優しく汚れをつまみ取りましょう。 - 次に少量の石鹸をシミの部分につけてから水で濡らしたティッシュでつまみます。
この時、濡らしたティッシュに汚れを移すようなイメージでつまんでください。 - 最後に乾いたティッシュで汚れ部分を抑えるようにして水分を取り除きます。
(※2と3の工程を石鹸の泡立ちがなくなるまで数回繰り返しながら落としていきます)
これだけでかなり目立たなくなりますので外出先でも安心できます!お手洗いなどにいった際にできるのもいいですよね。
もちろん帰宅したらすぐに洗濯することも忘れずにしましょう。
それでも落ちない!時間の経ってしまったカレー染みの落とし方
応急処置で綺麗になるならいいですが、そうもいかないのがカレーのシミです。
知らない間についてしまったシミを数日後に発見!なんてこともありますよね。
中性洗剤を使った方法もありますがやっぱり綺麗に落ちない・・・なんて経験ありませんか?
そんな頑固で落ちにくいカレーのシミには「重曹」と「セスキ」が効果的です!
ドラッグストアなどでも簡単に手に入るものですし、普段のお掃除に使われている方も多いのではないでしょうか?そんな重曹とセスキを使った方法をご紹介いたしますので是非行なってみて下さい。
まず初めに重曹を使った方法をご紹介します。
重曹とは炭酸系塩化ナトリウムのことで、天ぷらやケーキなどに使われていたりお掃除で使う人もたくさんいると思います。そんな便利な重曹はシミ抜きにも活躍してくれる便利アイテムです。
カレーの汚れ以外にもワインや醤油のシミ、ワイシャツの黒ずみや黄ばみなんかにも効果がありますので家に1つあるととっても便利ですよ!
①重曹を使った方法
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 塩素系液体漂白剤
✔ キッチンペーパー
✔ 綿棒(または割り箸にコットンを巻きつけたもの)
手順
- 重曹と塩素系漂白剤を1:1の割合でよく混ぜて”シミ抜き液”を作ります。
- シミの下(服の裏)にキッチンペーパーを当てます。
- 綿棒(または割り箸にコットンを巻きつけたもの)に1のシミ抜き液をしっかり含ませてからシミの部分にたっぷりと液をすり込ませるように塗ります。
- ぬるま湯にシミ部分をつけて、指でもみ洗いをします。
この時、すすぎも兼ねてもみ洗いしてください。 - 軽く絞ってから再びシミ抜き液をたっぷりと塗布します。
- あとは洋服の種類に応じた洗濯方法で洗濯すれば重曹を使ったシミ抜きは完了です。
どうでしょうか?ほとんど家にあるものでできるので簡単で楽ですよね!
これでもなかなか落ちない時は洗濯する前にアイロンなどを使って「高温の蒸気」を当てるとシミ抜き効果がグンと上がりますよ。
注意点は塩素系漂白剤を使うので色落ちしないか不安な方は事前に洋服の目立たない場所でチェックしておくといいでしょう。
では続いてセスキを使った方法をご紹介します。
「セスキ」って皆さんはご存知ですか?最近では100円均一ショップなんかでも売られているので重曹と同じくとても簡単に手に入ります。
成分はアルカリ剤となっていてしつこい汚れを落とすのにとっても効果的なんです!色々な方法がありますが、今回は効果的かつ比較的簡単な方法をご紹介します。
②セスキを使った方法
【用意するもの】
✔ セスキ炭酸ソーダ
✔ 水
✔ キッチンペーパーまたは雑巾
手順
- セスキ炭酸ソーダ小さじ1と水500mlを混ぜます。
- 1で作ったセスキ炭酸ソーダ水をキッチンペーパーなどに染み込ませます。
- 染み込ませたキッチンペーパーでシミの部分をトントン叩きます。
- 綺麗なキッチンペーパーを当て汚れを吸い込ませます。
- 2から4を数回切り返します。
- さいごはいつも通り洗濯を行いましょう。
どうでしょうか、材料も工程もとっても簡単ですよね。
ただし、一度の選択では落ちない場合もありますが何度か繰り返すことによって確実にシミは薄くなっていきますので安心してください!
この方法の注意点はカレーのシミにセスキ炭酸ソーダをかけると赤くなるためびっくりする人も多いのですが、これはアルカリ性の性質によって変化しているものなので水洗いをしてアルカリ成分を落とすと黄色に戻ります。
決して黄色いシミが赤色になってしまったわけではないので安心してください!
また、洗濯する際もしっかりとすすぎ洗いを行なってください。
洗剤のアルカリ成分が残ったまま乾燥させてしまうとシミがうまく落ちないことがありますので気をつけてくださいね
③太陽の力を借りて染み抜き!
そのほか効果的なものが、「天日」です。
天気のいい日に洗濯物を干すととても気持ちがいいですよね。
そんな天日干しが実はカレーのシミに効果的なんです!先述したカレーのシミの原因の黄色い色素は紫外線に弱く、太陽の光の力を借りることでシミが薄くなります。
ですので重曹またはセスキの方法を試した後に天日干しをすればさらに効果が上がりますよ!
まとめ
まとめ
✔ カレーのシミは通常のシミとは違う「混合性」である。
✔ 汚してしまったらすぐに応急処置することが大事!
✔ 重曹、セスキは簡単に手に入る上、シミ抜き効果絶大!
✔ 天日干しでさらに効果UP!
いかがでしたでしょうか?
美味しいけどなかなか落ちなくて困ってしまうカレーのシミ汚れ。
どこでも簡単に手に入るものをうまく活用することで綺麗にすることができます
今回はカレーのシミを題材にしましたがこの方法は他のシミ汚れにも効果がありますので、気になるけどなかなか落ちないシミ汚れができてしまった時は是非一度試してみてはいかがでしょうか?