
「服にヨーグルトの汚れがついてしまった!」ということってよくありますよね。
服にヨーグルトこぼしちゃってあれ pic.twitter.com/80NNqsOMe7
— この (@konokonoKNM) June 15, 2013
特に、子どもは頻繁に、ベッタリと服にヨーグルトの汚れをつけてしまいがちです。
大人の私達も、うっかりスーツや黒っぽい服にヨーグルトをつけてしまい、目立つ上に汚れが落ちない!?と、慌ててしまうことがあります。
今回は、『服についたヨーグルトのシミ汚れの落とし方』について、ご紹介します!
目次
ヨーグルトのシミ汚れの種類と落とすためのコツ
ヨーグルトの成分は、生乳・乳製品です。
牛乳などに酵母や乳酸菌を発酵させたものになります。
乳製品に含まれるたんぱく質は、熱を加えることにより固まる性質を持っており、また時間が経って乾燥しても固まります。
ヨーグルトが服についた時は、白いし、一見サラッとしているので、このままにしておいても大丈夫かと思ってしまいますよね。
けれど、時間がたつと、固まった乳製品特有の黄色がかった頑固なシミ汚れとして定着します。
さらに、酸性である乳製品であるヨーグルトの汚れが、服の繊維に化学反応を起こさせ、変色してしまう可能性もあります。
ヨーグルトの特徴をふまえると、ヨーグルトが服についた時は、時間がたって固まり、シミが定着する前に、なるべく早く汚れを落とした方が良いということがわかります。
また、ヨーグルトは水溶性のタンパク質になります。
汚れは水で落とし、タンパク質を落としやすい洗剤で洗うのが、汚れを落とすコツです。
服についたヨーグルトのシミ汚れを落とす方法
それでは、ここでヨーグルトのシミ汚れの落とし方をご紹介していきます。
①中性洗剤を使った方法
まずは、自宅ですぐに洗濯が可能な場合の染み抜きの方法をご紹介します。
【用意するもの】
✔ ティッシュ
✔ 中性洗剤(食器用洗剤、おしゃれ着洗い用洗剤など)
✔ ぬるま湯
✔ いらなくなった歯ブラシ
手順
- ティッシュで服についたヨーグルトを拭き取ります。
- シミの部分に中性洗剤を少量つけます。
- 歯ブラシでトントンと軽く叩きます。
- 服をぬるま湯ですすぎます。
- さいごに通常の洗濯方法で洗濯しましょう。
ここで重要なポイントは、服についたヨーグルトの汚れをゴシゴシとこすって洗わないことです。
ゴシゴシとこすると、服の繊維を傷めるだけでなく、ヨーグルトの汚れが繊維の奥に入り込んでしまいます。
必ず、歯ブラシで優しい力で洗ってください。
そして、すすぎに使うぬるま湯ですが、熱湯を使ってしまうと、ヨーグルトの乳成分が凝固してかえって汚れが定着してしまいます。
ぬるま湯を使い、服についたヨーグルトと洗剤をしっかり落とす作業をしてから、通常の洗濯方法で洗濯してください。
中性洗剤を使ったシミ抜きは、服にヨーグルトがついた時にすぐに作業すると、これだけで簡単に汚れが落ちます。
②固形洗濯用石鹸+洗濯洗剤+酸素系漂白剤を使った方法
ヨーグルトのシミがついて時間が経ってしまうと、シミが固まり黄ばみも出て、とても頑固で落としにくいシミになってしまいます。
ここではヨーグルトのシミがついて時間が経ってしまった時のシミ抜き方法をご紹介します。
固形の洗濯用石鹸、そして酵素が入った洗濯用洗剤でしっかりとヨーグルトのタンパク質のシミを落としてから、酸素系漂白剤を入れてきれいにする方法がおすすめです。
【用意するもの】
✔ 固形洗濯用石鹸
✔ 洗濯用洗剤(酵素が入ったもので、トップ、ハイジア、ナノックスなど)
✔ 酸素系漂白剤
✔ ぬるま湯
✔ 洗面器・バケツなど
手順
- シミのついた部分を水でぬらします。
- シミのついた部分に、固形の洗濯用石鹸をつけます。
- 強くこすりすぎない程度に揉み洗いして、すすぎます。
- ぬるま湯を洗面器に入れ、洗濯用洗剤(酵素が入ったもの)を入れて溶かします。
- 揉み洗いして、シミのついた服を30分~2時間ほどつけます。
- 5に、酸素系漂白剤を入れてつけこみ、30分ほど様子を見て、よくすすぎます。
※洗剤量は、洗面器やバケツに入れたお湯の量により、お使いの洗剤や酸素系漂白剤の分量に従って、溶かしてください。
これでだいぶきれいになります。
ただし、水洗いできる服に限るので、ご注意くださいね。
固形の洗濯用石鹸は、やはり定番のこちらのウタマロ石鹸がおススメです。
③セスキ炭酸ソーダやクエン酸を使った方法
酸素系漂白剤の他に、今、エコ洗剤としてすっかりご家庭に定着したセスキ炭酸ソーダや重曹、クエン酸を使ってヨーグルトの染み抜きをすることもできます。
先ほどご紹介した、中性洗剤を使ってもまだシミが落ちなかった場合にお試しください。
【用意するもの】
✔ セスキ炭酸ソーダまたは重曹
✔ 酸素系漂白剤(液体のもの)
✔ クエン酸
✔ 熱湯
手順
- 服のシミがついている部分に、セスキ炭酸ソーダまたは重曹を振りかけます。
- さらに、液体の酸素系漂白剤をかけます。(粉末しかない場合は、濃いめに溶かしたものをかける)
- 熱湯をシミ部分にかけ、5分ほどそのままにします。
- クエン酸水を作り、シミ抜きをした部分にかけます。
- もしまだシミが残っていたら、もう1度1~4の工程を繰り返します。
- シミが落ちたら、通常の洗濯方法で洗濯します。
セスキ炭酸ソーダをシミ部分にかけてアルカリ性にして汚れを落とし、最後に酸性のクエン酸で中和する方法です。
ここでは熱湯を使って、セスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤の効果を高めます。
クエン酸水を作る時は、お使いのクエン酸の分量に従って作ってください。
外出先で服にヨーグルトがついてしまった場合の応急処置
外出先ですぐにシミ抜きできない場合もあるでしょう。
特に、スーツや黒い服についてしまった時はショックが大きいです。
外出先での場合は、シミの裏側にティッシュペーパーを敷き、少量の水がつけられるようであれば、シミの表側に数滴染み込ませ、また別のティッシュペーパーで表側から軽くトントンと叩きましょう。
シミの外側から内側に叩くと、シミが広がらずに済みます。
水が使えない場合は、シミの裏側、表側をティッシュペーパーで挟むようにして、シミが広がらないようにヨーグルトの水分をしっかり拭き取ります。
帰宅してすぐ、上記の中性洗剤を使った方法でシミ抜きをしてください。
どうしても落ちない場合は、クリーニングに出そう!
服についてしまったヨーグルトのシミ抜き方法をいくつかご紹介しましたが、それでも汚れが落ちないという場合があります。
上記でご紹介した方法は、数回繰り返し、シミ抜きをすることは可能ですが、あまりやりすぎると生地を傷めたりする場合があります。
シミだけでなく、着れなくなってしまった…!ということになったら困りますよね。
どうしても汚れが落ちない場合は、クリーニング店に出して、シミが取れるかどうか相談してください。
まとめ
まとめ
✔ ヨーグルトの成分は、生乳・乳製品。
✔ ヨーグルトにはタンパク質が含まれており、時間が経ったり、熱を加えると固まる性質を持っている。
✔ ヨーグルトは水溶性なので、服についたシミは水+中性洗剤で、優しく叩くようにして洗う。
✔ 外出先などで、ヨーグルトがついた服をすぐに洗えない時は、ティッシュでシミがついた服の表裏を挟み込みようにして水分を取り、シミが広がらないようにする。
✔ 中性洗剤だけでヨーグルトのシミが落ちない場合は、固形洗濯用石鹸+酵素入りの洗濯用洗剤で、タンパク質の汚れをしっかり取る。
✔ セスキ炭酸ソーダとクエン酸を使って、シミ抜きをする方法がある。
✔ ヨーグルトのシミは、ゴシゴシ洗うと余計に繊維に汚れが定着するため、優しい力でシミ抜きをする。