「たかが1円、されど1円」でおなじみの日本の最安値通貨「1円玉」

 

買い物のとき、レジで渡された釣り銭がピカピカだと、何だかラッキーでツイテいる気がしますよね。

 

「お財布にはピンとしたお札やピカピカの硬貨を入れるように心がければ、幸運が舞い込む」といったジンクスもあるくらい、綺麗なお金はそれだけで気持ちの良いものですよね。

 

今回は、簡単!! 1円玉をきれいにする方法について徹底的に解説していきます!

 

1円玉の素材や特徴について

 

さて、まずは1円玉の特徴を把握したいと思います。

 

「1円アルミニウム貨幣」

 

✔ 素材       アルミニウム

✔ 品位       純アルミニウム

✔ 量目       1g

✔ 直径       20mm

✔ 発行年   昭和30年

(独立行政法人 造幣局HPより抜粋)

 

 

1円玉らしく重さが1グラムというのはなんだか妙に納得ですが、直径は2cmと意外と大きいですね。

 

素材に使われているアルミニウムは錆びにくいことで知られる金属です。住宅のサッシ(窓枠)に使われることからもわかるかと思います。

 

錆びにくい理由は、アルミニウムの「空気にさらされると即座に酸素と結合して、薄い膜を自然形成する」という性質によるものです。

 

この膜は少し壊れても、そこに酸素さえあれば即座に再生される優れモノです。

 

膜によってアルミそのものは保護されるので、結果として錆びにくくなるのですね。

 

また、純度の高いアルミニウムほど膜の精度も優れていて、純アルミニウムで鋳造される1円玉には、この特性が利用されています。

 

もしお手元にあれば、観察してみてください。

 

1円玉は、アルミ箔のようなピカピカ色ではなく、うっすらと白い、白銀色をしています。

 

これが、膜が張っている状態で、ごく一般的な1円玉の状態です。

 

普通に市場流通しているものであれば、多少の汚れはあっても、この白銀色の状態が保たれています。

 

1円玉にできる腐食&白い粉の正体とは?

 

このように、本来錆びにくいはずの1円玉ですが、ふと見てみたり、大掃除で発見したりすると

1.白い粉が付いてしまっている

2.元の厚みより厚くなるほどの、目に見えるサビがついてしまっている

ことがあります。

 

結論から言うと、1の白い粉は落ちます。2のサビは落ちません。

 

①白い粉が付いてしまっている

この白い粉は「白錆」と呼ばれるものです。1円玉の汚れの中で最も多いものでしょう。

 

化学的な側面からいうと、実はこの白錆は、アルミニウムそのもののサビではなく、前述の「膜」のサビです。

 

つまり、アルミニウム=1円玉自体は腐食していない状態ですので、落とすことは可能です。

 

1円玉を守る膜の正体は「酸化アルミニウム」ですが、この膜と空気中の湿気が多く触れ合うことで、膜の上に白色の水和酸化物=白錆が生成されていきます。

 

これが1円玉の白い粉(白錆)の正体です。

 

原因は湿気なので、梅雨時や、あるいは汗っかきの手に多く触れた場合などには発生しやすいかもしれません。

 

②元の厚みより厚くなるほどの、目に見えるサビがついてしまっている

次に2の厚さが変わるようなサビですが、これは、アルミニウム=1円玉自体が腐食してしまった状態です。

 

残念ながら落とすことはできません。

 

後述しますが、銀行へ持ち込むことをおすすめします。

 

2のように1円玉そのものが腐食してしまうのは、アルミニウムを覆う膜が壊れたことによります。そこから腐食が進行してしまいます。

 

膜が壊れる原因には・・・

  • 水の中に長く浸っていた
  • 海水に触れた
  • 酸性やアルカリ性の液体(洗剤など)に触れていた

などがあります。

 

簡単!!1円玉をきれいにする方法

 

 

以上、1円玉の性質とサビの種類や原因についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

1円玉の特徴を理解したうえで考えると、単純な汚れや白錆であれば、落とせることがわかりました。

 

ここからはこの1円玉の白錆を落とす方法をご紹介していきます。

 

下記の方法を日常のお手入れとして、ぜひ試してみてください。

 

  • 中性洗剤で洗い、よく拭きあげる
  • 消しゴムでこする
  • 歯磨き粉で磨く
  • 小さく切って丸めたラップでこする
  • アルミサッシや車のホイール用など、アルミの専用サビ落としを使う
  • 大量に保管しておく場合は、シリカゲルなどの乾燥材と一緒に密閉する

 

そのほか!!1円玉の汚れ落としのおススメグッズ 

◎「ピカールケアー 150g」\380(税込)

ロングセラー商品。チューブ状で少しずつ無駄なく使える研磨剤。

 

 

◎「アサヒペン 金属みがき ピカピカン 70g」\1075(税込)

綿をちぎってこするだけ。

 

 

「もらいサビ」にも注意!

 

1円玉自体の腐食を防ぐために、ひとつ注意しておくべきことがあります。

 

それは「もらいサビ」です。

 

アルミニウムは銅などの他の金属に接していると接触部分に微弱電流が発生します。

 

そこに湿気が加わるとサビの原因になりやすいので、注意が必要です。

 

もし、お財布の中で既にサビがある10円玉と接していたら、1円玉にもサビが移り、腐食が成長していってしまいます。

 

銅が多く含まれる10円玉は錆びやすいので、サビを見つけたらなるべく早めに他の硬貨と分けて洗浄したほうがよいでしょう。

 

1円玉の洗浄は、法律に抵触しないように注意が必要

 

 

お金はとても大切なものです。

 

その取り扱いについては、貨幣損傷等取締法が定められています。

 

前述しましたが、1円玉の汚れには落ちるものと落ちないものがあり、もし落ちないものを無理に落とそうとして薬剤等を使うと化学反応が起きます。

 

溶けて小さくなったり、刻まれた文字が読めなくなったりしてしまいます。

 

そうなると、お金ではなくなってしまう可能性があるだけでなく、法律に抵触し罰せられてしまいます。

 

落ちない汚れは決して自分でどうにかしようとせずに、銀行の窓口へお持ちください。

 

手数料がかかることがありますが、たいていの場合は預金か交換が可能です。

 

硬貨の判断がつきにくい場合は、日銀に送られて判定してもらった後に同様の手続きができます。

 

また、初めから日銀本支店の窓口に直接持ち込めば、判定のあとで交換してもらえます。手数料はかかりません。

 

(参考:日銀HP 「日本銀行が行う損傷現金の引換について」

 

以上が注意点です。

 

お金を綺麗にしようとして、かえってダメにしてしまったり法律に触れたりしては元も子もないので、くれぐれもご注意くださいね。

 

まとめ

 1円玉の白い粉(白錆)は落とせることが多い。ますは洗剤や消しゴム、歯磨き粉など身近なもので磨いてみる。最後に布で拭きあげる。

 洗剤を使う場合は中性洗剤を選ぶ

 それでも落ちない場合は、アルミ専用のサビ落としを使ってみる。ホームセンターで購入でき、住居や車・バイクなどにも兼用可能。

 1円玉の厚みが変わったり表面がでこぼこしたりするほどのサビは、腐食が内部まで進んだ状態。元に戻せないので銀行に預金するか交換してもらうのがよい。

 内部までの腐食を防止するために、1円玉を保管しておく場合は過度の水分や湿気を避ける。大量に保管するときは乾燥材を入れておくとよい。

 10円玉などのサビから移りやすいので、なるべく分けておく。サビがついた場合は布ですぐに拭きとる。