DIYの基本ともいえるニス塗りの作業。
木材の艶を出し綺麗に仕上げるためには欠かせませんよね。
しかし、間違って塗ってしまった場合、どのように剥がしていいのかわからないという人は多いと思います。
そこで今回は、木材に塗ったニスの剥がし方をご紹介します。
ぜひ上手なニスの剥がし方を覚えて、自分好みのインテリア作りにチャレンジしてみましょう!
目次
水性ニスを落とす際のポイント
油性のニスは木材に浸透していないため、上部分を剥がせば取り除けますが、水性のニスは木材に浸透してしまうため、削り取る必要があります。
水性のニスを落とす際のポイントは…
- ニスを塗っている部分が一部分であったり、細かい部分の場合→カンナやサンドペーパーで削る
- ニスを塗っている部分が広範囲の場合→剥離剤を使う
サンドペーパーは目の粗いものから先に使って表面を削り取り、最後に目の細かいもので表面を整えてあげるとキレイに仕上がります。
木材に塗った水性ニスの落とし方
ニスには水性のものと油性のものがありますが、剥がし方はどちらも同じです。
ニスを剥がすには
- カンナで削る
- サンドペーパーで削る
- 剥離剤かニス専用の薄め液を使う
- 業者に依頼する
以上の4通りの方法があります。
①カンナで削る方法
カンナは初心者には難しいアイテムですので、できればベルトサンダーを使いましょう。
ベルトサンダーは金属製のものにも利用でき、表面を削って滑らかにすることができる研磨機のことです。
サンドペーパーなどで削り取る方法は、広範囲になると手間も時間もかかって大変ですが、ベルトサンダーは電動ですので、範囲が広くても短時間でキレイに仕上げられます。
【用意するもの】
✔ ベルトサンダー
✔ 布、またはふきんなど
手順
- まず試運転をして、正しく動くかどうかを確認しましょう。
- 木材を作業台の上など安定した場所に置き、しっかり固定しましょう。
- ベルトサンダーは、内部のベルトが前から後ろへと動くので、引きずられないよう意識しながら前へと動かしていきます。
- ニスの部分がキレイに剥がれたら、布、またはふきんで水拭きをし、よく乾燥させましょう。
ベルトサンダーで木材を削ると、細かい木屑が飛び散りますので、作業中はマスクを着用しましょう。
また、ベルトサンダーを横に動かすと、故障の原因になったり木材が傷つく恐れがありますので注意しましょう。
ベルトサンダーは、慣れないうちは扱うのが難しいかもしれませんが、上から体重をかけるようにすると操作しやすくなります。
DIYが趣味の方や、これからDIYにチャレンジしようという方は、ひとつ持っておくと便利ですよ。
②サンドペーパーで削る方法
少し時間がかかりますが、あまり費用をかけたくないという方はサンドペーパーを使ってニスを削り取りましょう。
【用意するもの】
✔ サンドペーパー
✔ 布、またはふきんなど
手順
- まず、サンドペーパーを適当な大きさにカットします。
- 木材を安定した場所に置き、サンドペーパーを木材の断面に対して平行になるように当てます。
- 表面が凸凹にならないよう注意しながらサンドペーパーで削り取っていきましょう。
- 最後に布、またはふきんで水拭きをしてよく乾燥させたら完了です。
始めに目の荒いサンドペーパーでニスのついた部分を削ってから、次に目の細かいサンドペーパーを使って整えると、表面がなめらかになり仕上がりが美しくなります。
③剥離剤やニス専用の薄め液を使う方法
ニスが付いた部分が広範囲の場合は、剥離剤やニス専用の薄め液を使った方が良いでしょう。
【用意するもの】
✔ 剥離剤、またはニス専用の薄め液
✔ 刷毛
✔ スクレイパー、またはヘラなど
✔ 布、またはふきん
手順
- まず、ニスを削り取りたい木材を安定した場所に置き、刷毛で剥離剤を塗布します。
- 塗り終わったら、そのまま少し時間をおきましょう。
- しばらくするとニスが付いた部分がふやけて浮き上がってきますので、スクレイパー、またはヘラを使ってハシから剥がし取りましょう。
- サンドペーパーを使って表面を整えます。
- 最後に布かふきんで水拭きをして、良く乾燥させたら完了です。
剥離剤やニス専用の薄め液はホームセンターなどで購入可能です。
剥離剤などはベンジンやシンナーが含まれているものもありますので、かならず窓を開け、しっかりと換気しながら作業しましょう。
④業者に依頼する
大きな木材は専門の業者に依頼した方が無難です。
大きな木材の場合は個人で作業を行うのが難しいため、費用がかかってもプロの力を借りた方が良いでしょう。
一口に剥離材質といってもたくさんの種類があるため、材質が何かわからないと選べないことがあります。
業者にお願いすれば、材質に合わせた薬剤を使ってキレイに仕上げてもらえます。
作業を行う上での注意点
ニスを剥がすときは次のことに注意しましょう。
①汚れても良い服を用意する
ニスは一度乾燥してしまうと簡単に落とすことができません。
万が一手についてしまったときは、専門のリムーバーを使う必要があります。
薬剤を使って落とすことになりますので、肌の弱い方やアレルギーをお持ちの方は利用できない場合があるため、あらかじめゴム手袋を用意しておきましょう。
服の場合は削り取るわけにいきませんので、汚れても良い服を着て作業しましょう。
②木材にあった剥離剤を選ぶ
剥離剤やリムーバーは、どの材質の木に使用するかによって種類が分かれています。
種類の違う剥離剤を使用すると素材を傷つける恐れがありますので、新たに購入する場合は間違えないよう注意しましょう。
③換気する
ニスを落とす際に剥離剤を用いるときは、まず説明書を良く読み、屋外で作業をするか窓を開けるなど良く換気しましょう。
剥離剤にはベンジンやシンナーが含まれているものもあり、ニオイで具合が悪くなったり呼吸器に悪影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。
④剥離剤をいきなり塗布しない
剥離剤の中には使用すると木材の色が変色したり、素材を傷める可能性のあるものもあります。
そのため、いきなり広範囲に使用するのではなく、まず目立たない場所に塗ってみて様子を見てから作業に入りましょう。
まとめ
まとめ
✔ 木材についたニスを落としたいときは、カンナやベルトサンダーで削る。
✔ 木材についたニスを落としたいときは、サンドペーパーで削る。
✔ 木材についたニスを落としたいときは、剥離剤や専用の薄め液を塗って剥がし取る。
✔ 剥離剤を使用した後に目の細かいサンドペーパーで磨くとキレイに仕上がる。
✔ 木材についたニスを落とすときは、汚れても良い服に着替える。
✔ 剥離剤にはベンジンが含まれているものもあるためマスクを着用する。
✔ 木材についたニスを落とすときは、万が一手にニスが付いても良いようにゴム手袋を着用する。
✔ 木材についたニスを落とすときは、窓を開けるなどして良く換気する。
✔ 大きな木材の場合は専門の業者に依頼する。
いかがでしたでしょうか?
今回は木材についたニスの落とし方について紹介しました。DIYは一見簡単そうに見えて必要になるアイテムも多く、意外と根気のいる作業です。
しかし、苦労した分、完成したときの喜びはひとしおで、購入した家具よりも愛着が湧くこと間違いありません。
まずはニスの落とし方から覚え、市販の家具をリメイクすることから始めてみましょう。
その際には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。