
一年中使えてどんなファッションにもマッチしやすく、老若男女が履く機会の多いファッションアイテムといえば「デニム」。
普段着としても使いやすいので、「料理中や食事中にうっかり料理や調味料をこぼして染みを作ってしまった・・・!」という経験をした方も多いでしょう。
カレーうどんなう
黒い生地が汁のハネ防止エプロンんで、デニムについてるのがカレーうどんのシミ pic.twitter.com/LWBLNEJfQt
— 赤パーカー👍 (@akapa_official) September 1, 2019
当落TLの中ですが、私は白デニムにカレーのシミがついて泣いてます(;_;) pic.twitter.com/hs6Nu5tb3j
— かあーりん (@kahrin_611) March 3, 2015
そこで今回は、『デニムについたカレーの染みの取り方』、そしてデニム生地の注意点について解説していきたいと思います。
目次
染みは時間が経過するごとに落とすのが困難に!
染みの落とし方をお伝えする前に、染みの特徴について解説していきたいと思います。
服についた染みは、原因が何であれ、時間が経過するごとに繊維を傷めていってしまうので、できるだけ早めの対処が必要です。
染み汚れと時間経過の関係
- 染みがついた直後
まだ生地表面に汚れが付着した状態ですので、自力で落としやすい状態です。
- 染みがついて1週間〜10日
生地の繊維にまで汚れが入り込み、染みとして固定された状態です。
自宅では対処が難しく、クリーニング店などで専用の薬剤などを使用して取り除いていく段階です。
- 染みがついて1ヶ月以上
ここまでくると通常のクリーニング店でも落とすのが難しい状態です。
繊維自体が傷み出しているので、染みに対しては漂白剤を塗るなどして色素を中和させるような対処しかできなくなります。
- 1ヶ月以上経過した染み
この状態では完全に落とすことはほぼ不可能で、染みの上に色を塗る色補正しかできない段階です。
このように、染みは時間が経過するごとに落とすことが困難になりますので、できるかぎり早めに対処することが大切です。
カレーの染みは「水溶性の汚れ」!
染みの種類によって落とし方も変わってきます。
まずは染みの種類を知っておきましょう!
染みの種類
- 水溶性汚れ
果汁やスープ、コーヒーなどの飲食物の汚れで、カレーのシミはこちらに該当します。
この糖やタンパク質の汚れを放置してしまうと、虫に食われやすくなってしまうので、しっかりと落とすことが必要です。
人の汗もこちらに含まれますが、汗汚れは蓄積すると衣類が硬くなってきてしまいます。
- 油性汚れ
動物性や植物性の油脂や鉱物性の油分などが含まれ、人の皮脂や自動車の排気ガス、ファンデーション、油性インク、クレヨンなどが該当します。
- 不溶性汚れ
砂や埃、鉄粉などで、空気中のチリなどの成分に含まれているもの由来の汚れです。
- 特殊汚れ
食品のデンプンや血液汚れ、カビなどが含まれます。
上記の通り、カレーのシミは「水溶性」ですので、基本的には水を用いることで染みを落とすことができるでしょう。
デニムについたカレーの染みの取り方
食事中や料理中につきやすい水溶性の染み。
お気に入りのデニムにカレーをこぼしてしまったりすると、つい水で洗って生地をこすってしまいがちですが、それはNG!
その対処はかえって染みを広げてしまっているのです。
そうならないためにも、慌てずかつ速やかに以下の方法をお試しくださいね!
①酸素系漂白剤と洗濯用洗剤を使用する方法
デニムについてしまったカレーの染みを落とす際は、酸素系漂白剤と洗濯用洗剤を使った方法がおすすめです。
カレーの染みが落ちる要因としては・・・
- 洗剤と漂白剤で水分と油分の汚れがしっかりと落とせている
- カレーに含まれるターメリックに入っているクルクミンという黄色い色素は紫外線に当たると薄くなる
という点が考えられます。
そのため、カレーの染みに対してはしっかりと陽の光に当てるというのも大切なポイントです。
【用意するもの】
✔ 濡らしたティッシュ
✔ 乾いたティッシュ
✔ 酸素系漂白剤
✔ 洗濯用洗剤
手順
- 濡らしたティッシュで染みをつまみとります。
- 乾いたティッシュで水分を吸い取ります。
- 液体の酸素系漂白剤を直接塗ります。
- 洗濯用洗剤で洗います。
- さいごに天日干しをします。
そして、外出先での応急処置であれば、【手順2】までを行なっておくと帰宅してからの染み抜きの作業が楽になります。
②中性洗剤とセスキ炭酸ソーダとクエン酸を使用する方法
こちらは、①の方法で落ちきらなかった染みに対して使える方法です。
ご自宅の幅広い汚れ落としに活躍するセスキ炭酸ソーダとクエン酸を使用します。
一つ持っていると家中を綺麗にできるので、持っていないという方はこの機会に用意していただくと良いですよ!
【用意するもの】
✔ 食器用洗剤などの中性洗剤
✔ 酸素系漂白剤
✔ セスキ炭酸ソーダ
✔ クエン酸
✔ 歯ブラシ
手順
- 中性洗剤を染みの部分に直接塗り、歯ブラシの背面を使ってよくなじませます。
- 40度程度のお湯で洗い流します。
- ①・②の手順を染みの落ち具合に変化がなくなるまで繰り返します。
- 染みが残っていたら、セスキ炭酸ソーダと酸素系漂白剤をふりかけ、さらに40度程度のお湯をかけて10分ほど置くクエン酸水を染み部分にかけます。
- 通常通りに洗濯し、天日に干しましょう。
この方法では中性洗剤でできるだけ染みを落とし、残った染みはアルカリ性のセスキ炭酸ソーダと酸素系漂白剤で強力に油性の汚れを落としていきます。
そして衣類を傷めないように、最後に酸性のクエン酸で中和していくのです。
ぜひ頑固な染みに対してお試しくださいね。
③シミ取り剤を使用する方法
「時間をかけて染み落としをしたくない!」という方
「自宅に洗剤類は置いていない!」という方
には、専用のシミ取り剤を使用するのが最もてっとり早い方法です。
最近はコンパクトサイズのシミ取り剤も市販されていますので、一つ持っていると外出先でもすぐにシミ取りができるので安心ですね。
染みは、時間が経過すると取れにくくなるということは、汚れてからすぐ対処すれば、比較的落としやすいということでもあります。
デニムについたカレーの染みを落とす際の注意点
先ほどはカレーの染みの落とし方について解説しました。
ただ、汚れ落としの際に気になるのが生地の伸び縮みや傷み・色落ちに関してですが、デニムはもともと作業着として生まれたほど丈夫なのが特徴の生地ですので、そう簡単に生地が傷んだりすることはありません。
しかし、注意した方がいい点としては、新しいデニムや濃いカラーリングのデニムでは色落ちをしやすいという特徴が挙げられます。
強い洗剤や漂白剤を使用すると色が抜けてしまう恐れがありますので、汚れ落としの際は洗濯用の洗剤と、比較的優しく漂白してくれる酸素系の漂白剤を使用するようにしてくださいね。
また、心配であればまずは小さな範囲で洗剤をためしてみることをおすすめします。
また、高額であったり大切なデニムであったりすれば自宅で無理に対処しようとせず、専門のクリーニング店に持ち込んでいただくというのもおすすめです。
いずれの方法でも、できるだけ早く対処するのが綺麗に染みを落とす鍵となります。
まとめ
まとめ
✔ 染みは時間が経過するごとに落とすのが困難になるので、できるだけ早く対処することが大切。
✔ 染みには水溶性、油溶性、不溶性、血液などの特殊な染みなどの種類がある。
✔ カレーの染みは水溶性のもので、洗濯用洗剤と酸素系漂白剤を使用して落とし、洗った後はしっかりと天日干しにすることが大切。
✔ 酸素系漂白剤にセスキ炭酸ソーダを加えるとより強力な力で染み取りができる。
✔ デニムの汚れ落としをする際は色落ちに注意し、強すぎる洗剤や漂白剤は使用しないようにするのがおすすめ。