畳にお茶をこぼしてしまうと焦りますよね。
畳にどんどん染みこんでいってしまうお茶…。
こぼしたと気が付いたらすぐに対処すればよいですが、どうやって対処すればよいかを知らないと余計被害を拡大させてしまいます。
また、小さなお子様がこぼしてしまった場合など、すぐにシミに気が付かない時もありますよね。
掃除をしていてあとからお茶のシミを見つけた時は絶望的な気持ちになります。
今日は母の三回忌。
やっと、親戚の皆様方が帰って片付けてたら、畳にシミ(ーー;)
お茶のシミって取れへんよな〜?>_< pic.twitter.com/2NzPWilHlz— ま~ (@OKD47) June 4, 2017
そんな時にも焦らず、畳を傷つけずにお茶のシミを抜く方法があるのをご存知ですか?
今回は、そんな畳についたお茶のシミの落とし方をご紹介していきます。
目次
畳についたお茶のシミが落ちにくい理由
畳にお茶のシミがついてしまうとなかなか落ちません。
それは「酵素」のせいです。
このお茶に含まれる酵素がシミを作ります。
そのため、酵素がシミを作り出す前にお茶をふき取る必要があります。
また、畳は水分を含むとそれだけで色が濃くなります。
それはお茶でなく水でも同じです。そのため、乾いていないとシミができたように見えます。
最終的にしっかりとシミが落ちたかどうかは水分がなくなり、しっかりと乾いてからでないと判断できないのもお茶のシミを落とす際の難しい点です。
ではそんな厄介なお茶のシミを落とすにはどんな方法があるのでしょうか?
次でご紹介していきます。
【CHECK!!】
畳についたお茶のシミを落とすにはいくつか方法があります。
その中でも最も重要なポイントは落とすまでの時間です。
畳についたお茶のシミは「ついてすぐに落とす場合」「時間がたってから落とす場合」で処理方法がまったく異なります。
ではそれぞれの方法をチェックしてみましょう。
畳についたお茶のシミを落とす方法【ついてすぐに落とす場合】
畳にお茶をこぼしてしまった場合、理想はシミができる前に拭き取ることです。
今回はそんなこぼしてしまった直後の対応をご紹介します。
大きく分けて、以下の3つの方法があります。
- 水分を付けて落とす方法
- 熱を加えて落とす方法
- 水分を吸い取って落とす方法
ここからは、それぞれの方法について 詳しく説明していきます。
①水分をつけて落とす方法
【用意するもの】
✔ 乾いたタオル、または雑巾などを数枚
✔ 水
手順
- 畳についたお茶を乾いたタオルや雑巾で押し付けるようにして吸い取ります。
- 畳のお茶のシミがついた部分に水を少したらします。
- 先ほどとは別の乾いたタオルやキッチンペーパーで水分を拭き取ります。
- シミが落ちるまで繰り返します。
- 最後に必ず風通しを良くし、乾燥させます。
まずは、最初に畳にこぼしてしまったお茶を吸い取ることが重要になります。
この作業をせずに慌てて水分を加えてしまうと、よりお茶が畳に浸透します。
また、お茶を吸い取らずにいるとお茶が残った状態で作業することになり、効率が悪くなるので注意してください。
②熱を加えて落とす方法
ドライヤーの熱でお茶の酵素を死滅させる方法です。
酵素がなくなるとシミはできません。
【用意するもの】
✔ 乾いたタオル、または雑巾などを数枚
✔ ドライヤー
手順
- 畳についたお茶を乾いたタオルや雑巾で押し付けるようにして吸い取ります。
- 畳についたシミの部分にドライヤーで熱を加えます。
- 最後に必ず風通しを良くし、乾燥させます。
ただしこの方法はドライヤーのコードが届く場所に限られるので注意してください。
また、ドライヤーを近くでかけすぎると畳を傷つける原因になるので程よい距離感でドライヤーを使用するようにしてください。
③粉物で水分を吸い取って落とす方法
こぼしてしまったお茶を食塩や小麦粉に吸い込ませる方法です。
便利な方法ですが、やや後始末が大変なので注意してください。
【用意するもの】
✔ 乾いたタオル、または雑巾などを数枚
✔ 食塩やパウダー、小麦粉など
✔ お湯
✔ 掃除機またはほうき
手順
- 畳についたお茶を乾いたタオルや雑巾で押し付けるようにして吸い取ります。
- 食塩やパウダー、または小麦粉をお茶がこぼれてしまった場所にかけます。
- しばらく放置します。
- 食塩などが水分を吸い取ったら掃除機やほうきで食塩などを処理します。
- お湯で濡らしたタオルや雑巾をよくしぼり、拭き取ります。
- 乾いたタオルや雑巾でお茶をこぼした部分を乾拭きします。
- 最後に必ず風通しを良くし、乾燥させます。
畳についたお茶のシミを落とす方法【時間が経ってから落とす場合】
これまではお茶をこぼしてすぐに対処する方法をご紹介してきました。
しかし、自分がこぼしたのではない場合などすぐに対処できないお茶のシミもあります。
そんな後から見つけたお茶のシミを落とす方法をご紹介します。
方法は大きく分けて、以下の2つあります。
- 弱アルカリ性の洗剤を使う方法
- 塩素系漂白剤を使う方法
ここからは、それぞれの方法について 詳しく説明していきます。
①弱アルカリ性の洗剤を用いて落とす方法
洗剤で汚れを浮かばせて落とす方法です。
こすらずに必ずトントンと叩くようにシミを落としましょう。
【用意するもの】
✔ 弱アルカリ性の洗剤
✔ 乾いたタオル、または雑巾などを数枚
✔ 大さじ
✔ 水
✔ 容器(洗剤を薄めるため)
手順
- 弱アルカリ性の洗剤大さじ1杯を約200ccの水で薄めます。
- タオルや雑巾に薄めた洗剤をしみこませます。
- お茶のシミの上でトントンと叩くようにします。
- 濡らしたタオルや雑巾で叩き、洗剤を落とします。
- 硬く絞ったタオルや雑巾で抑えるように拭きます。
- 最後に必ず風通しを良くし、乾燥させます。
さらにシミが濃く残ってしまっている場合は、さらに強力な塩素系漂白剤を使用する方法もあります。
②塩素系漂白剤を用いて落とす方法
より強力な塩素系漂白剤を用いる方法です。
こすってしまうと畳自体が傷んでしまうので注意してください。
【用意するもの】
✔ キッチンハイターなどの塩素系漂白剤
✔ 乾いたタオル、または雑巾などを数枚
✔ 綿棒
✔ 水
✔ 容器(洗剤を薄めるため)
手順
- キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を水で2倍に薄めます。
- 薄めた漂白剤を綿棒につけます。
- 綿棒を使ってトントンと優しく叩くように畳のお茶のシミにつけます。
- 約10分放置します。
- 硬く絞ったタオルや雑巾で抑えるように拭きます。
- 最後に必ず風通しを良くし、乾燥させます。
畳についたお茶のシミを落とすときの注意点
畳についたお茶のシミを落とす方法をご紹介してきましたが、これらには共通する注意点があります。
注意点
- ゴシゴシこすらないこと
こすってしまうとシミのついていない部分にも水分を付けてしまうことになり、被害を拡大してしまいます。
また、畳が傷む原因にもなるので気を付けて下さい。
- 必ず最後に風通しを良くすること
最後に必ず風通しを良くし、乾燥させることも忘れないようにしましょう。中にしみ込んだ水分を飛ばすことが重要です。
また、弱アルカリ性の洗剤や塩素系漂白剤を用いる場合にも以下の注意が必要です。
注意点
- 必ず目立たない場所で一度試すこと
洗剤や漂白剤を使う場合、必ず一度目立たない場所で少量試してから使用してください。
元々これらを使う場合は時間が経ってしまっている場合なので、焦らず試してから行うことが被害を増やさないためのポイントになります。
- 洗剤を使う場合はゴム手袋を着用のこと
手が荒れるので必ずゴム手袋を着用してください。
- 換気をすること
風通しも良くする意味も含め窓を開けるなど換気をした状態で使用してください。
畳についたお茶のシミを取るにはこぼして2~3分が勝負!
畳についたお茶のシミを落とすとき、重要になるのは時間です。
洗剤や漂白剤を使用せずに落とすことができるのはお茶をこぼしてから約2~3分です。
気が付いたらすぐに処理するようにすることを心がけてください。
また、古い畳は落ちきらない場合が多いので無理はしないでください。
まとめ
まとめ
✔ 畳についたお茶のシミはすぐに落とす場合と時間がたってから落とす場合で処理方法が異なる。
✔ すぐに落とす場合は水分を使う方法と熱を使う方法、水分を吸い取る方法がある。
✔ 時間がたってから落とす場合は弱アルカリ性の洗剤や塩素系漂白剤を使う方法がある。
✔ 畳についたお茶のシミを落とすとき、こすらないことと風通しを良くすることが大切。
✔ 洗剤や漂白剤を使う場合は一度試し、ゴム手袋を着用し換気しながら行うことが大切。
✔ 畳についたお茶のシミを落とすにはこぼして2~3分が勝負。
すぐに落とす場合は洗剤や漂白剤を使わなくてよいので楽ですよね。
もし畳にお茶をこぼしてしまったら、焦らずにすぐに押さえつけて水分を吸い取ることを忘れないでくださいね。