【畳についたうんちの掃除方法】簡単!!頑固な汚れの落とし方&臭い除去法を紹介!

 

小さなお子さんがいるお家やペットを飼っているお家では、きっとほとんどの方が経験しているであろうトイレ問題。

 

うんちをしたオムツを交換する時、いくらこちらが気を付けていても、動きたい盛りの赤ちゃんはお構いなしに動き回ります。

 

その結果、床にうんちが付いた!なんて悲しいことに…。

 

同じく、犬や猫などのペットも、時に予想外な行動を起こします。

 

いつもちゃんとペットシーツの上でするのになんで?なんてこともあります。

 

うんちで汚れた床がフローリングならまだしも、畳だったら大惨事です。

 

 

お手入れが難しそうな畳についたうんち、どう処理をしようか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、畳についたうんちの掃除方法をご紹介します。

 

雑菌の繁殖・悪臭の原因に!うんち汚れは速やかに対処しよう

 

うんちの中には腸内細菌が含まれていますが、その腸内細菌には善玉菌と悪玉菌があります。

 

善玉菌は消化吸収を助け、腸内環境を整えてくれます。腸内環境が良い時のうんちは形も良く、臭いもきつくありません。

 

しかし、悪玉菌により腸内環境が悪くなると、水っぽいうんちとなったり、さらにその悪玉菌が作り出す有害物質によってより臭いがきつくなるのです。

 

腸内環境が悪いと、外から侵入してきたO-157やサルモネラ菌など食中毒の原因となる病原菌に感染しやすくなります。

 

そんな病原菌が含まれているうんちを放置すると、菌はどんどん繁殖していきます。

 

菌は35℃前後でよく増殖するので、夏場にはさらに危険なことに…。

 

水分が残った状態で放置することも、菌の増殖を手助けしてしまいます。

 

ウンチ汚れを放置すると、空中に舞い上がった病原菌を吸い込んだり、うんちがついた手で別のものを触ることで、うんちを片付けた本人だけでなく、家族全員が病原菌に感染してしまう可能性もあります。

 

そのため、うんちの汚れがついたら速やかに対処することが大切なのです。

 

【完全版】畳についたうんちの掃除方法

 

ここからは畳についたうんちの具体的な掃除方法をご紹介していきます。

【用意するもの】

✔ トイレットペーパーやトレイに流せるおしり拭き

✔ あればペットシーツ なければ雑巾など水分を吸収できるもので代用可

✔ 小麦粉もしくは塩もしくはベビーパウダー

✔ 使い古しの歯ブラシ

✔ 食器用洗剤などの中性洗剤

✔ ぬるま湯

✔ お酢もしくはクエン酸

✔ 雑巾やタオル

手順

  1. まずは固形のうんちを取り除きます
    この時、トイレットペーパーやトイレに流せるおしり拭きなどを使うと、そのままトイレに流すことができて便利です。
  2. 水分が多いうんちの場合、表面の水分を吸い取ります
    ペットシーツがあれば吸水に使用すると便利です。ペットシーツの吸水面を下にして、うんち汚れにかぶせて吸い取らせます。
  3. 畳の隙間の中まで入り込んだ水分には、小麦粉・塩・ベビーパウダーなどを使用します
    小麦粉・塩・ベビーパウダーのいずれかを、汚れが見えなくなる程たっぷりとかけ、水分を吸い取らせます。その後、畳の目に沿って掃除機をかけます。
  4. 食器用洗剤などの中性洗剤と混ぜたお湯に雑巾を浸し、かたく絞って畳の目にそって拭きます
  5. 雑巾で取り切れない畳の隙間の奥の汚れは、薄めた中性洗剤をつけた歯ブラシで優しくかきだします
    ここで細かな汚れをしっかり丁寧に取っておくことが大切です。
  6. 殺菌・消臭のため、お酢もしくはクエン酸を使用します
    バケツ半分程度のぬるま湯に、小さじ1くらいのクエン酸を入れ、クエン酸水を作ります。お酢の場合は、大さじ2程度入れましょう。雑巾を浸し、かたく絞り、畳の目に沿って優しく拭いてください。
  7. キレイなタオルで乾拭きをし、しっかり乾燥させます
    畳は湿気が大敵です。しっかりと乾かしましょう。乾拭きの際も、畳の目に沿って優しく水分を拭き取ります。ドライヤーを使ったり、換気を行いましょう。

また、しつこいうんち汚れのシミは日光に当てると消えるので、天日干しをするとなお良いです。

 

うんち汚れのシミの原因はビリルビンという成分であり、ビリルビンは紫外線によって分解される性質を持っているためです。

 

さらに日光には殺菌作用も期待できますので、可能であれば天日干しを行いましょう。

 

ノロウィルスなどに感染している人のうんち汚れの場合

 

うんちの中にノロウィルスが含まれている場合、上記の方法では殺菌・消毒はできません。ノロウィルスは感染力が非常に高く、正しい方法で消毒する必要があります。

 

ノロウィルスの消毒には、85℃以上で1分以上の加熱もしくは塩素系漂白剤(次亜塩酸ナトリウム)が有効です。

 

しかし、アルカリ性の塩素系漂白剤を畳に使用すると畳が変色してしまう恐れがあるので、熱湯消毒の方が畳に優しい方法です。

 

熱湯を使うので、火傷には注意しましょう。

【用意するもの】

✔ ペットシーツ

✔ 沸騰したての熱湯

✔ レジャーシート

✔ タオル2

手順

  1. うんちを取り除き掃除をした後、うんちで汚れた部分にペットシーツを吸水面を上にして置きます。
  2. 沸騰したてのお湯を、ペットシーツに注ぎます。ペットシーツが吸収できる量を超えないようにしましょう。
  3. 全体に熱湯を注いだら、レジャーシートで素早く覆い、タオル2枚を重ねて保温します。
  4. そのまま10分程放置します。
  5. ペットシーツを片付けて終了です。

この方法で高温状態をキープし、消毒をします。

 

うんちが残っていると熱によりうんちに含まれるタンパク質が固まってしまうので、必ずウンチを片付けてから行いましょう。

 

また、ノロウィルスに感染している人のうんち汚れを掃除した雑巾などは、すべて袋入れ密封し、感染防止のためできる限り捨ててしまいましょう。

 

畳についたうんち汚れを落とす際の注意点


①必ずゴム手袋やビニール手袋、マスクを着用する

うんちにはどんな病原菌が含まれているか分かりません。

 

家族への感染を防ぐためにも手袋・マスク着用を徹底しましょう。

 

特にノロウィルスなどの感染症が疑われる場合には必須です。

 

②畳には重曹やセスキ炭酸ソーダはNG

家じゅうの掃除に大活躍する重曹やセスキ炭酸ソーダですが、これらはアルカリ性のため、畳の繊維を傷めて黄色く変色させる恐れがあります。

 

重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の洗剤は、畳には使わないようにしましょう。

 

③畳は湿気が大敵で、とっても繊細

畳をびしゃびしゃに濡れた雑巾で強くこすることは絶対にやめましょう。

 

い草がちぎれたり、畳の隙間にゴミが入りやすくなります。

 

また、水分が畳に残ることで細菌やカビの繁殖につながります。

 

畳の掃除をする際には、かたく絞った雑巾を使用し、畳の目に沿って優しく行いましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 うんち汚れを放置すると雑菌が繁殖し、臭いもきつくなるので、うんち汚れは速やかに片付ける。

 

 感染拡大を防ぐため、うんち汚れを掃除する時には、マスクと手袋を着用する。

 

 畳の隙間に入り込んだうんちの水分は、小麦粉や塩・ベビーパウダーで吸水し、掃除機で吸う。

 

 畳にはアルカリ性の洗剤は使用せず、殺菌・消臭にはお酢やクエン酸を利用する。

 

 ノロウィルス感染者のうんちが付いた畳には、熱湯消毒を行う。

 

 畳を水拭きする時は、水気をしっかり絞った雑巾で、畳の目に沿って優しく行う。

 

 しつこいうんち汚れのシミには、畳の天日干しがおすすめ。