【畳についた灯油の落とし方】簡単!!おすすめの染み抜き方法&臭い除去法を紹介!

 

石油ストーブの使用に欠かせない灯油は取り扱いに注意が必要な燃料の一つです。

 

肌寒い冬の時期などには重宝しますが、時折床にこぼしたり手にかかってしまうこともありますよね。

 

 

特に畳にかかってしまうと簡単に洗濯や交換ができない上に、いつまでもシミや臭いが残ってしまいます。

 

今回はそんな畳についた灯油のシミや臭いの落とし方についてご紹介します。

 

灯油汚れを落とす時のコツ

 

畳は本来、湿気に弱い材質でできています。

 

そのため、濡れたまま放置するとダニやカビの原因になってしまいます。

 

また、灯油などの石油系の液体は浸透性が高いため、畳にこぼしてしまうと表面に茶色いシミができるだけでなく、畳の中枢の材質を溶かしてしまい、畳自体を痛めてしまうこともあります。

 

そのため、灯油を畳にこぼしてしまった時は放置せず、速やかに対応することで畳を長持ちさせることに繋がります。

 

こぼしてしまった際には、速やかに次に紹介する灯油の落とし方を実施しましょう。

 

畳についた灯油の落とし方【基本の方法】

 

畳についた灯油には、「粉末クレンザー」や「ベビーパウダー」を使った方法がおすすめです。

【用意するもの】

✔ 不要な布(キッチンペーパー、ペットシーツなど灯油を拭けるもの)

✔ 粉末のクレンザーまたはベビーパウダー

✔ 歯ブラシ

✔ 掃除機

✔ 雑巾(水拭き用と乾拭き用)

手順

  1. 灯油を畳にこぼしてしまった直後は畳に浸みた灯油を少しでも吸収できるようにいらない布をこぼした部分に被せて叩き、油分を吸い取ります。
  2. ある程度灯油が吸い出せたら、次に畳の目などに染み込んだ灯油を吸い出すために、粉末のクレンザーやベビーパウダーを被せて歯ブラシで畳の目に沿って馴染ませてからしばらく放置します。
  3. ある程度時間が経ったら掃除機で粉を吸い取ります。
  4. 最後に雑巾を固く絞ってしっかりと畳を吹きます。
  5. この手順を何度か繰り返すと灯油の汚れや臭いを排除することができます。

自宅にクレンザーやベビーパウダーが無い場合は、塩や小麦粉で代用することもできます。

 

しかし、掃除機で吸い出す時にしっかりと畳の目から粉を吸い出さないと害虫や雑菌が湧いてしまうので注意が必要です。

 

また、畳は湿気に弱いので、雑巾で畳を拭いた後は乾拭きをしてしっかりと乾燥させましょう。

 

汚れの範囲が狭い場合は、ドライヤーを使った汚れ部分を乾かすことで、確実に乾燥させることができ、おすすめです。

 

時間が経ってしまった畳についた灯油シミの落とし方

 

灯油をこぼしてしまってから時間が経ってしまってシミが抜けない場合や、濃くシミの色が残ってしまった場合は、酸素系漂白剤で脱色してシミ抜きをしましょう

 

※酸素系漂白剤は独特の臭いで人によっては気分が悪くなることもあるので作業の前には窓を開けるなど、換気をしながら作業を行いましょう。

【用意するもの】

✔ 酸素系漂白剤

✔ 雑巾

✔ 綿棒

手順

  1. 酸素系漂白剤を水で薄めます。粉末タイプ酸素系漂白剤の場合は水1リットルに対して大さじ2〜3杯で薄めて使用し、液体タイプの場合は水と酸素系漂白剤を2;1の割合で希釈します。
  2. 水で薄めた酸素系漂白剤を雑巾に染み込ませて、畳のシミがある部分に乗せて優しく叩きます。※この時に強く擦らないようにしましょう。また、シミが細かい場合や畳の目の奥まで変色している場合は、綿棒で畳の目をなぞるようにして酸素系漂白剤を塗ります。
  3. ある程度シミ抜きできたら固く絞った雑巾で畳を拭きます。薄めた酸素系漂白剤の成分が残らないようにしっかりと拭きましょう。
  4. 作業後は乾拭きをして十分に畳を乾燥させます。

酸素系漂白剤は畳のシミに有効ですが、強く擦り過ぎたり長時間畳についたままにしているとその部分だけ脱色されて白くなり他の畳の色より薄くなってしまうことがあります。

 

そのため、酸素系漂白剤を使ってシミ抜きをする時は、なるべく短い時間で優しく作業を行ないましょう。

 

また、酸素系漂白剤が畳のヘリについてしまうと変色の原因になるので注意が必要です。

 

畳についた灯油の臭いを消す方法

①天日干しする方法

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畳にこぼした灯油を拭き取ったけど臭いがなかなか取れない場合や、大量に灯油をこぼしてしまった場合は、畳に灯油の成分が残っている可能性があります。

 

そんな時は天気の良い日に畳を干すことをおすすめします。

 

灯油は揮発性の高い液体のため、畳を干して乾かすだけでも灯油の臭いを消すことができます。

 

特に灯油が畳の裏側まで浸透してしまっている時はこの方法が有効です。

【用意するもの】

✔ マイナスドライバー

✔ 空き缶等

手順

  1. マイナスドライバーなどで畳を持ち上げて取り外します。
  2. 屋外のブロック塀などに立てかけて畳を干します。※畳の表側に直射日光が当たらないように裏側を日光に当てるように配置します。屋外で畳を干せない場合は床と畳の間に空き缶などを挟んで畳を浮かせて風が通るようにしましょう。
  3. 4〜5時間ほど干したら室内に取り込みましょう。

畳は天然の植物を使っているので直射日光を当てると傷んだり変色の原因になるので干す時は注意が必要です。

 

屋内で畳を干す場合はレースカーテンをかけるなどして、日光が直接当たらないようにしましょう。

 

②茶殻やコーヒーの出涸らしを使った方法

「ac 写真 お茶を入れる」の画像検索結果

 

茶殻やコーヒーの出涸らしには、抗菌と脱臭の効果があります。

 

茶殻やコーヒーの出涸らしを撒いておくだけなので畳を干すよりもお手軽です。

 

そのため、自宅に茶殻やコーヒーの出涸らしがある場合はこちらの方法もおすすめです。

【用意するもの】

✔ 茶殻、コーヒーの出涸らし

✔ 新聞紙

手順

  1. 畳の灯油汚れを取った後に新聞紙をシミの上に敷いて、その上に茶殻かコーヒーの出涸らしを撒いてしばらく放置します。
  2. ある程度時間が経ったら新聞ごと茶殻などを処分します。

 

畳についた灯油汚れを落とす時の注意点

 

畳についた灯油汚れを落とす時の注意点は3つあります。

 

①作業中は「火の気を遠ざけて換気する」

まず1つ目は畳に灯油をこぼした時は、こぼした場所から火の気を遠ざけて換気することです。

 

灯油は揮発性の高い液体なのでこぼした直後から室内の空気中には蒸発した灯油の成分が漂っています。

 

そのため、ライターやストーブなどの火をつけると思わぬ事故に繋がることもあります。

 

また、灯油の臭いを長時間嗅いでいると気分が悪くなることがあるので、お部屋をしっかりと換気することが大切です。

 

②こぼした灯油は、水拭きしない

2つ目の注意点は、灯油をこぼした直後は焦って水で濡らした雑巾で畳を拭かないことです。

 

水は油を弾くので濡らした雑巾で灯油を拭いても汚れを吸い取れないどころか、逆に灯油を畳の溝まで染み込ませてしまったり汚れの範囲を広げてしまうことになります。

 

なので、灯油をこぼしたら最初に水拭きはせずに、先に灯油を吸い取って取り除くことを優先させましょう。

 

③消臭スプレーはNG!

3つ目の注意点は、ファブリーズなどの消臭スプレーを使用しないことです。

 

畳に浸みた灯油の臭いを消すのに大切なことは、畳を乾かして灯油を蒸発させることです。

 

そのため、消臭スプレーをかけてしまうと畳が乾きにくくなり逆効果になります。

 

さらに、灯油の臭いはかなり強い臭いなので消臭スプレーの臭いだけでは消しきれない場合が多く、この2つの臭気混ざって更にきつい臭いになってしまいます。

 

まとめ

まとめ

 

 畳の灯油汚れには粉末のクレンザー、粗塩、ベビーパウダー、小麦粉が有効。

 

 灯油をこぼした時には換気が必要。

 

 畳の灯油シミには酸素系漂白剤を希釈して使用することでシミが取れるが、やり過ぎないように注意が必要。

 

 畳に残った灯油の臭いは畳を干して乾燥させることで消すことができる。

 

 茶殻やコーヒーの出涸らしで脱臭ができる。

 

 畳は湿気に弱いので掃除の後は乾拭きと乾燥を行う。

 

 消臭スプレーの使用は逆効果。