【プラスチックに書いた油性マジック(ペン)の消し方】簡単!!キレイに落とす方法を紹介!

 

プラスチックのクリアファイルや、容器、タッパーなどに油性ペンで書いたものを消したいことってよくありますよね。

 

保存容器として使うつもりで、内容物の名前を油性ペンで書いておいたけれど・・・

「他の用途に使いたい」

「こどもが油性ペンで落書きをしてしまった」

「油性ペンで書き間違えてしまった」

といったことは日常生活の中で起こりうる事態です。

 


そこで今回は、プラスチックに書かれた油性マジック(ペン)の消し方についてご紹介していきます。

 

※最後の注意点は必ずお読みください。

 

油性マジックペンの汚れとは?消すためのコツ

 

油性ペンのインクは・・・

  • 色を出すための「顔料や染料
  • 顔料や染料を溶かし込んだり、伸びをよくするための「揮発性有機溶剤
  • 書いた文字などがしっかりつくようにするための「定着材
  • 材料をまとめるためのつなぎとしての役割を果たす「樹脂

などでできています。

CHECK!!

 

油性ペンの溶剤は油に溶け、耐水性があります。定着材は、筆記面にインクがしっかりとつくようにする役割を果たしています。

 

基本的に油性ペン汚れは、筆記面の組織の奥までインクがしみこんでいると落としにくいです。

 

しかし、プラスチックは表面がツルツルしているので、油性ペンのインクも表面に付着するだけです。

 

そのため、プラスチックは、油性ペンを落としやすい素材だといえます。

 

また、お子さんなどのプラスチック用品に油性ペンで書いたお名前がいつの間にか消えていることはないでしょうか?

 

じつはプラスチックの表面についただけの油性ペンは、摩擦にも弱いのです。

 

以上のことから、プラスチックについた油性ペンの汚れは、「アルコールや油分」「摩擦」で、落とすことができると言えます

 

プラスチックについた油性マジックペンの落とし方

 

①消毒用の無水エタノール(アルコールで溶かす)

消毒用のエタノールのアルコールで油性ペンのインクを溶かす方法になります。

 

ペーパーやクロスにしみこませてふき取りましょう。

 

ポリプロピレンやポリエステルといったプラスチック製品に向いています。

 

それ以外のプラスチック製品では、物によってはプラスチックが白濁したり、溶けるおそれもあるので、目立たないところで試すなどしてください。

 

②プロピレングリコール類含有の除光液(アルコールで溶かす)

プロピレングリコールは化粧品などにも含まれているアルコールです。

 

このアルコールで油性ペンのインクを溶かすことができます。

 

落とし方は、ペーパーやクロスにしみこませてふき取るだけです。

 

ポリプロピレンやポリエステルといったプラスチック製品に向いています。

 

それ以外のプラスチック製品では、物によってはプラスチックが白濁したり、溶けるおそれもあるので、目立たないところで試すなどしてください。

 

③ぬれた新聞紙(油分で溶かす)

新聞の印刷に使われるインクの油分で油性ペンのインクを落とすことができます。

 

まずは新聞紙にしっかり水分を吸い込ませましょう。

 

そのあと濡れた新聞紙で汚れた部分をこすれば、インクを落とすことができます。

 

④柑橘類の皮(油分で溶かす)

皮に含まれるリモネンという成分が油性ペンのインクを落とす方法になります。

 

皮を絞って汁を出し、皮ごと汚れの部分をこすりましょう。

 

⑤クレンジングオイル クレンジングシート(油分で溶かす)

クレンジングオイルの油分で油性ペンのインクを落とす方法になります。

 

汚れになじませてから、ペーパーやクロスでふき取りましょう。

 

⑥油性ペンの上から、さらに油性ペンでなぞる(油分で溶かす)

油性ペンをもって油性ペンを制す方法です。

 

油性ペンで書いた文字などを、もう一度油性ペンでなぞり、乾く前にクロスなどで素早くふき取りましょう。

 

もたもたしているとなぞり書きした部分が乾いて濃くなってしまいますので、少しずつ書いてはふき取る作業を素早く繰り返しましょう。

 

⑦オレンジオイル系の洗剤(油分で溶かす)

オレンジ由来のオイル分が汚れを溶かす方法になります。

 

洗剤については濃縮タイプのものが特に適しています。

 

原液か、かなり濃い目に溶いたものを汚れになじませるように塗りましょう。

 

しばらくしてからペーパーやクロスなどでふき取れば終了です。

 

⑧研磨剤入り歯磨き粉(摩擦で落とす)

研磨剤の摩擦で油性ペンのインクをこすり落とす方法になります。

 

歯磨き粉をなじませて、ペーパーやクロスなどでふき取りましょう。

 

⑨重曹(摩擦で落とす)

重曹の粒は、油性ペンの汚れよりは硬く、プラスチックよりは柔らかいので、プラスチックを傷めることなく汚れをこすり落とすことができます。

 

粉末の重曹を振りかけて、濡れたペーパーやクロスなどでふき取りましょう。

 

⑩線香の灰 煙草の灰(摩擦で落とす)

灰も研磨剤としての働きがあります。

 

汚れに灰を振りかけて、濡れたペーパーやクロスなどでふき取りましょう。

 

⑪アクリルたわし(摩擦で落とす)

アクリルたわしだけでも油性のペン汚れをこすり落とす力は多少あります。

 

⑫消しゴム(摩擦で落とす)

プラスチック系の消しゴムでこすることで、油性ペンの汚れを落とす、薄くすることができるでしょう。

 

⑬合わせ技

重曹、灰、アクリルたわしなどの摩擦系のアイテムとアルコール、油分の溶かす系アイテムを組み合わせることで、さらに汚れを落とす力がアップします。

 

ぜひお試しください。

 

⑭油性ペンを落とす専用クリーナー

プラスチックについた油性ペンを落とす効果があるものが身近にあることはおわかりいただけたでしょうか?

 

それでも落ちない強力な汚れは、専用クリーナーに頼ることも一つの手段です。

 

●プラスチックについた油性ペンの汚れを落とすおすすめクリーナー

 

【コクヨ】らくがき消し

 

AZ A2-002 落書き落とし クリーナー 480ml

 

ヘンケルジャパン LOCTITE[ロックタイト] らくがき消し 50ml

 

プラスチックに書いた油性ペンを落とすときの注意

①アルコールの類はプラスチックを溶かしたり傷めたりする危険も。

ひとくちにアルコール、プラスチックといっても、それぞれ様々な種類があり、種類によって性質が異なります。

 

ものによってはアルコールがプラスチックを溶かしたり、劣化を早めることがあります。

 

手の消毒ジェルによく使われているイソプロピルアルコール(IPAはプラスチック全般にお勧めできません。

 

除光液も、物によってはプラスチックの表面を白くさせてしまうことがあります。

 

プラスチックの中でも、ポリプロピレンやポリエチレンはアルコールの影響をあまり受けませんので、こういったプラスチック製品にはアルコールは有効です。

 

プラスチック製品をアルコールで拭くときは・・・

  • 目立たないところで試す
  • 貴重なものはプラスチック成分を良く調べ、それに合った専用クリーナーを使う

など、必ず注意を払ってください。

 

②メラミンスポンジはプラスチックを傷つける可能性がある

摩擦の力で汚れをこすり落とすメラミンスポンジ。

 

プラスチックについた油性ペン汚れもきれいに落としてくれることもあります。

 

しかし、プラスチックに細かい傷をつけてしまうこともあります

 

使う場合は必要最小限にとどめるようにしましょう。

 

③表面がざらざら、でこぼこしたプラスチックは落としにくい

ざらざらやでこぼこの中に油性ペンのインクが入り込んでいると、汚れは落としにくいです。

 

④油性ペンにもいろいろな種類があり、強力に定着するタイプはなかなか落としにくい

各メーカー、いろいろな工夫をして油性ペンを開発、製造しています。

 

中には筆記面にインクがしっかりと定着するような効果のある成分を配合しているペンもあります。

 

油性ペンによっては、汚れが落ちにくいこともあることを知っておきましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 油性ペンは、顔料や染料、揮発性有機溶剤、定着材、樹脂などでできている。

 

 プラスチックについた油性ペンの汚れは、アルコールや油分で溶かす、または摩擦で落とすことができる。

 

 プラスチックについた油性ペンの落とし方は・・・

 

  • 消毒用の無水エタノール(アルコールで溶かす)
  • プロピレングリコール類含有の除光液(アルコールで溶かす)
  • ぬれた新聞紙(油分で溶かす)
  • 柑橘類の皮(油分で溶かす)
  • クレンジングオイル クレンジングシート(油分で溶かす)
  • 油性ペンの上から、さらに油性ペンでなぞる(油分で溶かす)
  • オレンジオイル系の洗剤(油分で溶かす)
  • 研磨剤入り歯磨き粉(摩擦で落とす)
  • 重曹(摩擦で落とす)
  • 線香の灰 煙草の灰(摩擦で落とす)
  • アクリルたわし(摩擦で落とす)
  • 消しゴム(摩擦で落とす)
  • 合わせ技 摩擦系のアイテムと、溶かす系アイテムを組み合わせる

 

 プラスチックに書いた油性ペンを落とすときの注意

 

  • アルコールの類はプラスチックを溶かしたり傷めたりする危険も。
  • メラミンスポンジはプラスチックを傷つける可能性がある
  • 表面がざらざら、でこぼこしたプラスチックは落としにくい
  • 油性ペンにもいろいろな種類があり、強力に定着するタイプはなかなか落としにくい