ガラスに貼っていた両面テープが、時間が経つと剥がれなくなってしまいますよね。
指で剥がそうとしたり、カッターで削ってみたりしても、とても力がいる上に時間もかかり、なかなか剥がれません。
ドライブレコーダーの取り外しを始めてはや2時間。やっとマウント部分が外れたけどガラスに残った両面テープが…まぁしつこい…何なのコイツッι(`ロ´)ノ pic.twitter.com/swZCqq8TwJ
— ms06(ザク)🦂 (@ms06_2_3) April 28, 2018
しかし、実はこの両面テープは家にあるもので簡単に取ることができます。
今回はガラスについた両面テープの剥がし方について、色々な方法をご紹介していきます!
目次
両面テープが剥がれない原因と剥がす時のコツ
両面テープは、ご存知の通り「シートの両面に接着剤をつけ、剥離紙を貼りテープ状にしたもの」です。
しかし、接着してからかなりの時間が経つと劣化し、接着剤としての機能はなくなります。
ついている素材に固くなって貼りつき、そのまま残ってしまうのです。
「劣化してかたくなった接着剤」がなかなか剥がれないテープ跡の原因です。
剥がすためのコツは、この接着剤を柔らかくしたり、剥がしやすい状態にすることにあります。
両面テープの接着剤の成分は・・・
✔ 摩擦
✔ 熱
✔ 油分
✔ 酸
などに弱い性質があります。
これらの性質を利用すれば、両面テープの跡を剥がすことができるのです。
ガラスについた両面テープを剥がす方法
ベランダなどのガラスに貼った、結露テープや断熱シートにつけた強力両面テープ。
シーズン明けに剥がせなくなったり、または剥がせないまま数年経過してしまったり…。
ここからは、この頑固なテープ跡を家にあるもので剥がす方法をご紹介していきます。
①消しゴムで剥がす方法
まだガラスについているテープがそれほど頑固に固まっていない場合はおすすめの方法です。
少し力が要りますが、根気よくゴシゴシと消しゴムをかけると、テープ跡が取れます。
【用意するもの】
✔ 消しゴムのみ
手順
ガラスについているテープ跡を消しゴムで消すようにして剥がしましょう。
消しカスが大量に出るので、作業後はガラス周辺のお掃除も忘れずに行ないましょう!
②温める方法
熱を加えると、両面テープの粘着力が弱くなる性質があります。
【用意するもの】
✔ 温めたタオル、ドライヤー
✔ ヘラ
手順
- ガラスについたテープ跡に温めたタオルをあてます。※またはドライヤーをガラスから15センチほど離して熱をあてましょう
- 温めたテープをヘラで取っていきます。
※ドライヤーでガラスに熱を加える際は、ガラスが割れないように注意してください。
③糸で粘着部分を削る方法
強力両面テープなど厚さがあるテープをガラスに貼った場合は、この厚みのあるテープごと張りつき、剥がれなくなってしまうことがあります。
こういったタイプのテープの場合は、まず、厚みのあるテープをガラスから剥がす必要があります。
カッターで削っても良いのですが、ガラスに傷がつき、また力もいるのでケガの恐れがあります。
ヘラまたはスクーパーを使い、まずこれできれいに剥がれれば良いのですが、それでも頑固に張りついて、剥がれない場合があります。
その場合は、家にある身近な糸が役立ちます。
【用意するもの】
✔ 手グスまたは釣り糸、頑丈な糸
手順
- 両手で糸の両端を持ちます。
- ガラスに張りついているテープの角と角の間に糸をはさみ、ゆっくりとガラスからテープを剥がしていきます。
少し力がいりますが、厚みのあるテープ部分はこれで剥がれます。
それでも、ベタベタした粘着部分(接着剤の残り)はガラスに残りますが、以下の様々な方法で楽に剥がせます。
④ハンドクリームを使う方法
ハンドクリームが粘着力を弱めるので、楽にテープ跡を剥がすことができます。
【用意するもの】
✔ ハンドクリームのみ(日焼け止めクリームでもOK)
手順
- ガラスについたテープ跡にハンドクリームを塗りこみ、10分ほど置きます。
- 指やヘラで、テープ跡を剥がしましょう。
⑤台所用洗剤を使う方法
洗剤成分が粘着力を弱め、剥がしやすい状態にします。
洗剤で滑りやすくなる効果もあるので、最後に剥がすときも楽な力で剥がせます。
【用意するもの】
✔ 台所用洗剤
✔ コットン、またはキッチンペーパー
✔ ラップ
手順
- コットン、またはキッチンぺーパーに、台所用洗剤を染み込ませ、テープ跡につけます。
- テープ跡につけたコットンまたはキッチンペーパーの上にラップを貼ります。
- 10分ほど置いたら、テープ跡を剥がしましょう。
- 作業後は、ガラスについた洗剤をよく拭きましょう。
⑥お酢を使う方法
普段、調味料で使われているお酢が、両面テープ跡を剥がすのに役立ちます。
広範囲のテープ跡、または上記の方法を試してみても、なかなか剥がれなくなっているテープ跡の場合は、「お酢」を使ってみてください。
【用意するもの】
✔ お酢
✔ キッチンペーパー、またはティッシュペーパー
✔ ラップ
手順
- キッチンペーパーまたはティッシュペーパーにお酢を染み込ませます。
- テープ跡にペーパーを貼り、さらにラップをあてて固定します。
- 10分ほど置いたら、テープ跡を剥がしましょう。
もし、10分ほど置いてテープ跡を剥がしてみても、きれいに剥がしきれないようでしたら、もう1度同じ作業を繰り返してみてください。
お酢の酸が、接着剤を溶かしてくれます。だんだん、楽な力できれいに剥がれるようになりますよ!
家にあるもので、こんなに劇的にテープ跡が剥がせるのはうれしいですね。
⑦専用クリーナーもおすすめ
これまで、家にあるものでガラスについた両面テープの剥がし方を紹介してきましたが、両面テープはがしの専用クリーナーも販売されています。
頑固な両面テープ跡がどうしても剥がれない場合は、専用クリーナーを購入し、手軽に落とす方法もおすすめです。
▼おすすめの専用クリーナー
⑧その他、テープ剥がしに役立つ薬品
ほかにも以下のような方法でテープ跡を綺麗にはがすことができます。
- 除光液
- ライターのオイル
- 無水エタノール
家にある場合は、試してみても良いかもしれません。
ガラスについた両面テープ跡を剥がす際の注意
ガラスについた両面テープ跡を剥がす方法を紹介しましたが、作業するうえでの注意点があります。
まずは、剥がす際のけがに注意することです。
テープ跡を剥がすのはけっこう力がいる場合もあるので、指を傷めてしまう可能性があります。
無理のない程度で、疲れたら休憩するなどして、テープ剥がしにチャレンジしてみてください。
また、洗剤やお酢、除光液などを使用する際、手荒れを起こしてしまう場合もありますので、肌が弱い方はゴム手袋を着用するといいでしょう。
そして、お酢や除光液のテープ剥がしの際は、かなり臭いがきついので換気を行いましょう。ライターのオイル使用の際は、火気も厳禁です。
そして、テープ剥がし作業の後は、ガラスについた洗剤や薬品をよく拭き取り、周辺も掃除しておきましょう。
まとめ
まとめ
✔ ガラスについた両面テープの跡は、テープの接着剤が劣化し固まったもの。
✔ まだそれほど固まっていない場合は、消しゴムやヘラなどですぐに取れる場合がある。
✔ 両面テープの跡に熱を加えると剥がしやすくなる。
✔ ハンドクリーム、日焼け止めクリーム、台所用洗剤をテープ跡に塗るのも有効。
✔ お酢をテープ跡に染み込ませると、酸の力で剥がすことができる。
✔ 無水エタノール、除光液、ライターのオイルもテープ跡を剥がすことができる。
✔ 両面テープはがし専用クリーナーも市販されている。
✔ 両面テープ剥がしをする際は、換気、手荒れ、けがなどに気をつけて作業する。