子どもの幼稚園・保育園の制服、体操服、普段着などにつけるかわいい「アイロンワッペン」。
しかし、アイロンワッペンは使っていくうちに剥がれてきたり、ワッペンそのものが古くなって毛玉がついたり黒ずんできたりしてしまう場合があります。
また、制服などは卒園した後、知人からおさがりで欲しいと言われることもあります。
そして、いざ、今まで使っていたアイロンワッペンを剥がした時に・・・
「服に糊の跡が残ってしまった!」
「指ではがそうとしてみたけど剥がれない!」
という事態が発生します。
春先使えそうなジャージ500円でゲットするも、アイロンワッペン跡をどうするかっすなー。 pic.twitter.com/dfv52NOgPm
— すえっち (@ja07_sue) March 13, 2019
糊の跡はベタベタしていて、けっこう目立つので、取れないと慌ててしまいますが、簡単にアイロンワッペンの糊の跡を消す方法があります。
今回は、服に残ってしまったアイロンワッペンの糊の跡を消す方法をご紹介していきます。
目次
アイロンワッペンの仕組みと粘着剤を取るためのコツ
沢山の種類が出回っているアイロンワッペン。
アイロンをあてると布にくっつくのは、ワッペンの裏に熱を加えると溶ける性質の粘着剤が塗布されているからです。
しかし、時間が経過すると、粘着剤が服の繊維に付着し、ワッペンを剥がしても粘着剤のみ服に残ってしまいます。
こうしたアイロンワッペンの粘着剤の性質から考えると、服に残ってしまった粘着剤を取るには、再び熱を加えて粘着成分を柔らかくするのがポイントであることがわかります。
また、アイロンワッペンの粘着力はメーカーによって違います。
粘着力の強いワッペンの場合は、いざアイロンワッペンを服から剥がしたいときに、ワッペンが剥がせない、もしくは、手で半分くらいまでは剥がせたけどもう半分は剥がれない、ということがあります。
また、ワッペンは剥がせたけれど、糊部分が広範囲に残ってしまっているという場合もあります。
そうなるとついつい、手で残った粘着部分や剥がしかけのワッペンを引っ張ってしまいがちですが、ここで無理に服を引っ張ると、布を傷めたり、伸びてしまったりすることがあります。
服に糊部分が大幅に残っている、もしくは、ワッペンがまだついている場合でも、簡単にはがす方法がありますので、力技で剥がさないようにご注意ください。
アイロンワッペンの糊の跡を消す方法
まずは・・・
✔ アイロンワッペンの糊部分が広範囲に残った場合
✔ まだはがれかけのワッペンが服についている場合
の取り方についてご紹介します。
①アイロンを使って取る方法
アイロンワッペンをつけた時と同じ条件で温めると、粘着成分が溶けてやわらかくなり、剥がしやすくなります。
【用意するもの】
✔ アイロン
✔ あて布(いらなくなったもの)
✔ ピンセットまたはつまようじ
手順
- 最初にアイロンワッペンをつけた時と同じ温度設定で、アイロンを温めます。
- アイロンワッペンの糊部分(もしくはワッペン部分)にあて布をします。
- 最初にアイロンワッペンをつけた時と同じ秒数(20~30秒)で、あて布をした部分に温めたアイロンをあてます。
- 4.布地が冷めないうちに、ピンセットまたはつまようじで、粘着部分またはワッペンを剥がしていきます。
※指で剥がすとやけどしてしまう可能性があるため、必ずピンセットではがしましょう。ピンセットを使う際も、やけどには十分ご注意ください。
これで簡単にアイロンワッペンの糊部分は剥がれる場合が多いですが、まだ粘着が強すぎて剥がれないという場合は、水で湿らせてしぼったあて布を、上記と同じ方法でアイロンをあてて剥がしていきましょう。
水分を加えることで粘着部分が剥がれやすくなります。
部分的に残った場合は…
粘着部分がだいぶ取れたけれど、まだ部分的に残っているという場合は、あて布をしてアイロンをかけることを数回繰り返してください。
だんだん、服に残っていた糊があて布の方に移って、取れていくのがわかります。
※不要のあて布がないという場合は、書道用の半紙などでもOK
②ガムテープまたはコロコロ粘着テープで取る方法
だいぶ服に残っているアイロンワッペンの糊が取れたけれど、まだ少し残っている場合は、ガムテープを使った方法がおすすめです。
少し根気が要りますが、粘着のものには粘着の力で残った部分を取っていくことができます。
【用意するもの】
✔ ガムテープまたはコロコロ粘着テープ
手順
服に残っているアイロンワッペンの糊部分に、ガムテープまたはコロコロ粘着テープをあて、丁寧に取っていきましょう。
※あまり粘着力の強いガムテープを使ってしまうと、かえって布地を傷めてしまうのでご注意ください。
③消毒用のエタノールを使って取る方法
それでも服についた糊部分が残っている!という場合は、薬品を使って取る方法があります。
こちらの方法は、服の素材が丈夫な場合のみ有効です。
【用意するもの】
✔ 消毒用エタノール
✔ 綿棒
手順
- 綿棒の先に、消毒用エタノールをつけます。
- 服に残っているアイロンワッペンの糊部分になじませ、糊が剥がれかけてきたら綿棒で剥がすようにして取ります。
消毒用エタノールは布によっては、色を変色させてしまったり、繊維を傷めてしまう場合があります。
かならず服の素材をご確認の上、色落ちなどに注意してご使用ください。
どうしても取れない場合は、アレンジ方法も考えよう!
アイロンワッペンの糊部分を取る方法を紹介しましたが、それでもどうしても糊が剥がれきれないこともあります。
また、糊部分をはがしたい服の素材が薄く、あまり繰り返し作業したり、消毒用エタノールを使うと傷んでしまう場合もあります。
糊の跡は消したいけれど、着られなくなってしまったら困ってしまいますよね。
その場合は、粘着部分を取る作業は止め、残ってしまったアイロンワッペンの粘着部分の上に、また新しいアイロンワッペンを貼るなどして、アレンジすることを考えましょう。
新しいアイロンワッペンは、前に貼っていたものより大きめサイズにしたり、布地に残ってしまった粘着部分を隠すように工夫して貼ったりしても良いですね。
また、剥がしたアイロンワッペンがお気に入りの物であれば、布用ボンドで貼って再利用する方法もあります。
これを機会に、刺繍アップリケやワッペンを自作してみて、新しく貼るというのも楽しいですね。
最近は、100円ショップにも、きれいなカラーの刺繍糸や洗濯しても大丈夫なフェルトなどが売られているので、手軽に手作りすることができます。
工夫次第で服を新しく生まれ変わらせることができますので、もしアイロンプリントの糊部分が取り切れなくてもガッカリせず、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
まとめ
✔ アイロンワッペンの裏側にある粘着成分は、熱を加えると糊が溶けて布地に付着する性質を持つ。
✔ アイロンワッペンの粘着部分を取るには、ワッペンを貼った時と同じ方法でアイロンをあて、熱が冷めないうちにピンセットなどで取る。
✔ 残った糊部分にあて布をしてアイロンをかける作業を繰り返して、あて布に糊を転写させて取る方法もある。
✔ まだ細かい粘着部分が残っている場合は、ガムテープやコロコロ粘着テープで丁寧に取る。
✔ 布地が丈夫な場合は、無水エタノールを使って取る方法もある。
✔ どうしても糊が取れない場合は、新しいワッペンを貼りなおしたりしてアレンジしてみましょう。