【ビニール素材の黄ばみの落とし方】原因は!?おすすめの取り方を紹介!

 

水に強く、加工も手軽なことからさまざまなシーンで活躍する「ビニール素材」

 

カーテンやデスクマットなどの大きなものから、バッグやお財布などのファッション雑貨まで、本当に身近な存在ですよね。

 

 

そんなビニール素材ですが、保管している間に「黄ばみ」ができてしまうという困った一面もあります…。

 

そこで今回は、『ビニール素材の黄ばみの落とし方』についてご紹介していきます。

 

どうして黄色になる?ビニール素材の黄ばみの原因

 

ビニール素材の黄ばみの原因は、大きく分けて三つあります。

 

まずは落としたい汚れの原因を探っていきましょう。

 

①紫外線による素材の劣化

紫外線には、物質に吸収されるとその物質のもつ構造を変化させる性質があります。

 

ビニールも例外ではなく、長期間紫外線に晒されることで変質し、劣化していきます。

 

「そんなに直射日光に当ててないのに?」と思われる方もいるかもしれませんが、カーテン越しの窓や蛍光灯からも紫外線は出ています。

 

そのビニール製品を暗所に保管してあった場合を除くと、紫外線による劣化の可能性があります。

 

②タバコなどによるヤニ汚れ

喫煙者の方や、周囲に喫煙者がいる方はヤニ汚れの可能性があります。

 

ヤニとはタバコに含まれているタールのことですが、そのタールは煙にのって周辺に散乱します。

 

このヤニ汚れは、強い酸性で粘着性が強く、落としづらいのが特徴です。

 

また、付着した皮脂や食べ物の汚れが酸化し、黄ばみの原因となることもあります。

 

③素材に含まれる添加物の変化

ビニールの主成分は、塩化ビニール(PVC)です。

 

塩化ビニールには加工しやすくするためや劣化を防ぐために様々な添加物が入っています。

 

その添加物が、空気中に含まれる窒素化合物に反応し、黄ばみを発生させます。

 

空気に触れないように保存、というのはビニール製品ではあまり一般的ではないと思われますのでこちらの可能性も考えられます。

 

ビニール素材の黄ばみの落とし方

 

それでは、ビニール素材の黄ばみの落とし方を見ていきましょう。

 

原因が複数思い当たる方は、手軽にできる方法から試していくのがおすすめです。

 

①マジックリンで落とす方法

 

原因がタバコや皮脂・食品などの酸性の汚れの場合、アルカリ性の洗剤であるマジックリンで落とすことができます。

【用意するもの】

✔ マジックリン

✔ 濡れ雑巾

✔ タオル

手順

  1. 黄ばみが気になる部分にマジックリンを吹き付けます。
  2. 汚れが浮いてきたら、濡れ雑巾で拭き取ります。
  3. 最後にタオルで乾拭きをします。

 

②重曹で落とす方法

 

同じくアルカリ性の重曹も、タバコや皮脂・食品などの酸性汚れに有効です。

 

重曹は表面を研磨する作用がありますので、物によっては傷がついてツヤが落ちてしまう場合があります。

 

目立たないところで試してから行いましょう。

【用意するもの】

✔ 重曹

✔ 水

✔ 容器

✔ 柔らかな布

✔ 濡れ雑巾

✔ タオル

手順

  1. 容器に重曹と水を1:3の割合で合わせます。
  2. 1を柔らかな布に含ませ、黄ばみの気になるところを拭きます。
  3. 濡れ雑巾で重曹水を拭き取ります。
  4. 最後にタオルで乾拭きをします。

黄ばみがひどいときは、重曹の割合を増やしペースト状にしたものを歯ブラシにつけてこすりましょう。

 

③台所用漂白剤で落とす方法

 

アルカリ性かつ漂白作用のある、台所用漂白剤を使って黄ばみを落とします。

 

こちらも必ず目立たないところで試してから行ってくださいね。

【用意するもの】

✔ 台所用漂白剤(キッチンハイターなど)

✔ 水

✔ スプレー容器

✔ 濡れ雑巾

✔ タオル

手順

  1. 台所用漂白剤と水を1:5の割合でスプレー容器に入れます。合わせたらよく混ぜてください。
  2. 1を黄ばみが気になる箇所に吹き付けます。
  3. 汚れが浮いてきたらすぐ、濡れ雑巾で拭き取ります。
  4. 最後にタオルで乾拭きをします。

 

④酸素系漂白剤+日光で落とす方法

 

日焼けや、添加物の変化による黄ばみには「過酸化水素」が有効です。

 

過酸化水素に漬けながら日光に晒すことで、ビニールの中で化学変化が起き、黄ばみの原因となっている色素を落としてくれます。

 

過酸化水素と漂白活性化剤が含まれている、ワイドハイターEXがおススメです。

【用意するもの】

✔ 酸素系漂白剤

✔ 水

✔ ビニール製品が入る大きさの容器(バケツなど)

✔ タオル

手順

  1. 容器の中に酸素系漂白剤を入れ、パッケージの表記に従って水で薄めます。
  2. ビニール製品を1につけ、日光の当たる場所に23日置いておきます。
    ※黄ばみがまだ残っているようなら様子を見ながらもう数日おきましょう。
  3. 黄ばみが取れたら水洗いし、タオルで拭きます。

着け置きして水洗いするだけという手軽さですが、金具が付いたバッグなどはサビの原因となります。

 

また、大きすぎて入る容器がない場合などは次の方法がおすすめです。

 

⑤オキシドールで落とす方法

 

オキシドールは薬局で購入できる、過酸化水素の水溶液です。

 

部分的に黄ばみを落とせるのが便利ですが、着色されているビニールの場合色落ちのおそれがありますので目立たないところで試してからおこなってください。

 

また、オキシドールは素手で触れるのは危険です。ゴム手袋を使いましょう。

 

部屋の換気にも注意してください。

【用意するもの】

✔ オキシドール

✔ キッチンペーパー

✔ ラップ

✔ ゴム手袋

✔ 濡れ雑巾

✔ タオル

手順

  1. ゴム手袋をはめます。
  2. キッチンペーパーにオキシドールを含ませて、黄ばみの気になる箇所に貼り付けます。
  3. 乾燥を防ぐため、2の上からラップで押さえ、密着させます。
  4. 1〜2時間おき、様子を見ます。落ちていないようならさらに時間を置きます。
  5. 汚れが落ちたら濡れ雑巾で拭き取ります。
  6. 最後にタオルで乾拭きをします。

軽い黄ばみなら、オキシドールを含ませたキッチンペーパーで拭くだけで落ちる場合もあります。

 

まずは拭いてみて落ちないようなら湿布、と進んでもいいですね。

 

もう黄ばませない!ビニール製品の保管法

 

さて、黄ばみの落とし方について見てきましたが、できることなら黄ばみ自体を防ぎたいですよね。

 

そこで最後に、ビニール製品の保管方法についてご紹介します。

 

ビニール製品の保管方法

 

  • 使ったあとは中性洗剤で洗う、または水拭きをしてから保管する

使ったものを保管する場合は、付着した汚れを落としておきましょう。

 

丸洗いが一番ですが、難しい場合は水で薄めた中性洗剤(台所用洗剤)をタオルに含ませて拭き、水拭きしたあとしっかり乾かしておきましょう。

 

  • 暗いところに保管する

上にも書いた通り、蛍光灯からも紫外線は出ています。

 

クローゼットや押入れ、タンスの中など暗い場所に保管することで紫外線による変質を塞ぐことができます。

 

  • ラップや真空パックにして保管する

空気に触れることで発生する黄ばみを完全に防ぐのはなかなか難しいですが、ラップで包んだり真空パックに入れて保管することで抑えることができます。

 

 

まとめ

まとめ

 

 ビニールの黄ばみの原因は、日焼け、タバコのヤニなど、ビニールに含まれる添加物の変化。

 

 汚れはマジックリンや重曹、台所用漂白剤で落とすことができる。

 

 日焼けや添加物の変化による黄ばみには、過酸化水素水素が有効。

 

いかがでしたでしょうか?

 

特にバッグなどのファッションアイテムは、黄ばんだら身につけるのを躊躇ってしまいがちです。

 

諦めて捨てる前にぜひ、今回紹介した方法を試してみてくださいね。