【茶碗蒸しが固まらない原因】レンジで失敗!!応急処置やリメイクなどの対処法を紹介!

 

「茶碗蒸し」はご家庭で作られる方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、実際に茶碗蒸しを作っても固まらなかったという方は意外に多くいらっしゃします。

 

また、最近ではレンジで作る茶碗蒸しのレシピも多いですが、レシピ通りにも関わらず失敗してしまう方も相次いでいるようです。

 

そこで今回は、茶碗蒸しがなぜ固まらないのか?

 

その原因とレンジで作って失敗してしまった場合の応急処置やリメイクなどの対処法をご紹介します!

 

茶碗蒸しが固まらない原因とは?

 

 

茶碗蒸しを作ろうとレシピ通りにしてもどうしても固まらない場合があります。

 

その場合、もしかしたら下記のどれかに当てはまるかも!?まずは、茶碗蒸しが固まらない原因を知りましょう。

 

①出汁が多い

イメージ通りのプルンプルンの茶碗蒸しを作る為には、卵と出汁の比率が重要です。

 

その黄金の比率は1:3(卵:出汁)です。

 

どちらかが多くても少なくても失敗の原因です。

 

特に、茶碗蒸しが固まらない場合は卵に対して出汁の量がとても多い場合に起こりやすいです。

 

②舞茸を入れている

 

 

舞茸は香り豊かで茶碗蒸しの具としても是非入れたい食材ではありますが、要注意!

 

舞茸を具として茶碗蒸しに入れると、卵が固まりにくくなります。

 

加熱しても加熱しても全然固まらない場合は具に舞茸が入っていませんか?

 

茶碗蒸しは加熱することで卵のタンパク質を固める料理です。

 

しかし、舞茸にはタンパク質を分解する酵素が含まれている為、この酵素が卵を固まりにくくする要因なのです。

 

例えば、キウイ、パイナップル、メロンなどのフルーツにも同様にタンパク質分解酵素が含まれている為、ゼリーを作る時はゼラチンが固まりにくいですが、舞茸もこれらのフルーツと同じというわけです。

 

しかし、タンパク質分解酵素は加熱すると壊れてしまうので、舞茸を茶碗蒸しに入れたい時は一度下ゆでしてから入れると良いでしょう。

 

レンジで失敗した場合の応急処置

 

 

レンジで茶碗蒸しを作るのは簡単で時短でもあり人気ですが、その分失敗も多いように思います。

 

そこで、レンジで茶碗蒸しを作ろうとしたが、残念な事に失敗してしまった場合の応急処置はを紹介します。

 

①卵を追加する

 

 

出汁に対して卵の分量が少なかったのかもしれません。

 

割ってほぐした卵を追加してみましょう。

 

②舞茸を取り除く、または加熱する

 

 

具材として生の舞茸が入っていた場合、舞茸を取り除く、もしくは取り除いた舞茸を一度下ゆでなど加熱してから再度具材として入れましょう。

 

レンジで作る茶碗蒸し成功のコツ

①卵と出汁の比率を守る

先にもご紹介しましたが、卵と出汁の量は必ず1:3の比率で作るようにしましょう。

 

とは言っても、やはり失敗する方がいます。

 

それは、卵の大きさが違うからでしょう。卵の個数で判断するのではなく、グラム数で作ると失敗しません。

 

例えば・・・

✔ LLサイズは70~76g

✔ Lサイズは64~70g

✔ Mサイズは58~64g

✔ MSサイズは52~58g

✔ Sサイズは46~52g

✔ SSサイズは40~46g

 

このように、SSサイズとLLサイズでは同じ個数であっても約30gの差があり、実質量が全く違うわけですから、レシピ上の卵の個数に惑わされないようにしましょう!

 

②卵と出汁を入れたらすぐに加熱する

慌てる必要はありませんが、卵と出汁を器に入れたら、なるべく早く加熱してしまいましょう。

 

長時間冷蔵庫などに放置してから加熱すると、卵と出汁が器の中で分離してしまい、失敗の原因となってしまいます。

 

③具材は適量にする

 

 

一般的な具材と言えば、かまぼこ、椎茸、銀杏、三つ葉、穴子、鶏肉、エビがあたりではないですね。

 

多くの茶碗蒸しの場合、この具材がそれぞれ一個ずつ入っていますが、これ以上は入れない事です。

 

加熱することで、具材から水分が出てきます。

 

水分が出ると言う事は1:3の比率が偏ってしまうということで、失敗の原因となります。

 

ということで、具材は適量を!水分が多く出そうな具は避けるか、あらかじめ加熱しておき、水分があまり出ないようにしておきましょう。

 

④ラップはふんわりかける

茶碗蒸しの入った器にラップを掛ける時はふんわりが鉄則です。

 

きっちりと隙間なくかけてしまうと、加熱しすぎて「す(鬆)」が入ったり、固くなってしまったりする可能性があります。

 

レンジで加熱する前にラップに爪楊枝などでいくつか穴を開けるのも良いでしょう。

 

⑤生の舞茸は入れない

こちらもご紹介しましたが、茶碗蒸しの具材として、生の舞茸はNGです。

 

香りや食感が良いので、どうしても舞茸を入れたい場合は、あらかじめ下ゆでした物を入れるようにしましょう。

 

⑥低いワット数で加熱する

早く作りたい気持ちは分かりますが、いくら短時間であれ、高いワット数で加熱するのはなかなか難しいです。

 

また、加熱しすぎてしまったり、「す」が入る原因ともなります。

 

最初は200Wなどの低いワット数で様子をちょくちょく見ながら加熱するようにしましょう。

 

また、お使いのレンジによっては器を置く場所によって、加熱具合が異なる場合があります。

 

ちょっと面倒ではありますが、頻繁に加熱具合を確認しながら、器の位置も変えましょう。

 

レンジで失敗した場合のリメイク術

①固まらない茶碗蒸しのリメイク方法

お吸い物

1、お湯を沸かし、茶碗蒸しを入れる。

2、白だし、またはお醤油や塩で味を整えて出来上がり。(具はお好みで追加)

 

卵のおかゆ

1、水を入れた鍋にご飯を入れる。

2、沸騰したらごはんが柔らかくなるまで弱火で煮る。

3、茶碗蒸しを入れる。

4、刻みネギを加えれば完成。

 

②固くなり過ぎた茶碗蒸しのリメイク方法

豆腐チャンプルー

1、木綿豆腐を1cm幅に切る。

2、ニラを3cmの長さに切る。

3、油を熱したフライパンに豆腐を並べて焼く。

4、2のニラを加えてサッと炒める。

5、茶碗蒸しを入れて、塩、こしょうで味をととのえる。

 

茶碗蒸しのせごはん

ほかほかの白ごはんに茶碗蒸しを載せるだけ!

 

うどんのトッピング

1、出汁を入れた水を沸騰させ、醤油や塩で味をととのえる。

2、うどんに1をそそぎ、茶碗蒸しをトッピングする。

 

ニラ卵

1、ニラを3cmの長さに切る。

2、熱したフライパンに油を入れ、ニラをサッと炒める。

3、茶碗蒸しを入れて、塩、こしょうで味をととのえる。

 

まとめ

・茶碗蒸しは卵と出汁が1:3という比率が重要。

・生の舞茸を入れたり、水分の多い具材は失敗のもと。

・茶碗蒸しを失敗しないコツは卵と出汁の比率と具材、そして加熱時間などに注意。

・失敗した茶碗蒸しは、豆腐チャンプルーやお吸い物などリメイク方法が充実。

 

茶碗蒸しのプルンプルンの食感と口の中に広がる出汁はたまりませんよね。

 

今回の記事でお分かりのように、茶碗蒸しは非常に繊細な料理です。

 

しかし、何度か作ってコツさえ掴めれば、安定した出来になると思いますよ。

 

ちなみに、私の祖母の茶碗蒸しはお砂糖が少し入って甘めの茶碗蒸しでした。

 

今、その祖母の茶碗蒸しを再現しようと何度もトライしていますが、なかなかあの味には辿り着けません。

 

皆さんも、茶碗蒸しを成功させるコツを試し、いつかおふくろの味と言われるまでの茶碗蒸しを作る事ができると良いですね。