お風呂に入っていてふと何か赤茶色のシミのようなものを見つけたことはありませんか?
よくよく思い返してみると、数日前に置いたヘアピンの跡だった!?なんて気が付くことがありますよね。
実はそれ、「もらい錆」なんです!!
FRP浴槽に赤茶色の汚れが点々とついていたら、それは「もらいさび」です。 https://t.co/zE6CO7H02G pic.twitter.com/nKmAzoWwpk
— すまいる先生@コープ住宅 (@mrssmile02) August 18, 2016
ユニットバスのもらいサビ取りなう。
結構何でもやっちゃいます。 pic.twitter.com/x28Hsnn16x— ランドマーク不動産 高崎市 (@landmk) February 23, 2017
もらい錆と言われてもあまり聞いたことのない言葉ですよね。
しかもプラスチックの浴槽についたもらい錆はなかなか落ちない頑固ものなんです。
そこで今回は、『プラスチック(浴槽)についたサビ汚れの落とし方』についてご紹介していきます。
お困りの際は、ぜひ参考にしてください!
目次
もらい錆ができる理由って?
プラスチックの浴槽にヘアピンなどを置いておくと赤錆の跡がつくことをもらい錆と言います。
もらい錆は錆ができてしまう金属から、本来錆ができないプラスチックの浴槽に「うつる」ことを指します。
金属を水気のある場所に置きっぱなしにしておくと起こる現象で、浴室に置いておくともらい錆ができがちなのが・・・
- ヘアピン
- 剃刀
- 髭剃り
- ネジなどの金属部分のある子どもの浴室用おもちゃ
- 溶接や鉄鋼業など金属に携わる方の金属片
などです。
浴槽にもらい錆をつけないようにするには「錆を作らないように水気を取る」ことが最も効果的ですが、湿気の多い浴室ではなかなか現実的ではないですよね。
さらに、「金属を置かないこと」がもらい錆を作らない大前提ですが、鉄鋼業の方などの金属片はどうしても体に付着するので金属を持ち込まないのも現実的ではありません。
では一体どうすれば良いのか?
それは、ついてしまったもらい錆の落とし方を知っていればよいのです。
【CHECK!!】
これまでもらい錆ができてしまう理由をご紹介してきましたが、もらい錆のサビ汚れを落とすには主に以下の2つの方法があります。
- 擦る方法
- 化学の力で分解する方法
ここから「擦る方法」「化学の力で分解する方法」をそれぞれ詳しくご説明していきます。
まずは、「擦る方法」からご紹介していきます!
プラスチックの浴槽についたサビ汚れを落とす方法【擦る方法】
擦る方法は、超軽度の場合のみ対応できます。
使う道具も基本的には家にあるものが多いので、まず擦ってみてダメだったら分解する方法を試すのも一つの手です。
擦る方法は・・・
- メラミンスポンジ
- クリームクレンザー
- 研磨剤入り歯磨き粉
- 重曹
などを使います。
ここからはそれぞれの落とし方について詳しく解説していきます。
サビ汚れの状況に合わせていずれかの方法をお試しください!
①メラミンスポンジを使う方法
もっとも簡単な対処方法がメラミンスポンジを使った方法です。
メラミンスポンジはホームセンターや薬局、100円ショップなどに売っており、有名な商品としては「激落ちくん」があります。
【用意するもの】
✔ メラミンスポンジ
手順
赤錆のあるところをメラミンスポンジでこすります。
※擦る際は、力いっぱい擦ってしまうと浴槽を傷つけてしまうので軽く擦る程度にしてください。
それでも落ちない場合は別の方法を試すことをオススメします。
②クリームクレンザーや研磨剤入り歯磨き粉を使う方法
こちらも比較的手軽にできる方法です。
研磨剤の成分でサビ部分を擦り落とす方法になります。
【用意するもの】
✔ クリームクレンザーまたは研磨剤入り歯磨き粉
✔ スポンジ
手順
- 赤錆にクリームクレンザーか研磨剤入り歯磨き粉をつけます。
- スポンジで擦ります。
③重曹を使う方法
重曹には研磨作用があり、錆を落とすのに効果的です。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 水
✔ 容器
✔ スポンジ
✔ 乾いた布
手順
- 容器に水を入れ、重曹をペースト状になるように溶かします。
- ペースト状になった重曹を乾いた布につけて赤錆につけます。
- スポンジでこすります。
しかし、こちらも軽度のものにしか効果はないので、難しいようでしたら次の「化学的な力で分解する方法」をお試しください。
プラスチックの浴槽についたサビ汚れを落とす方法【化学の力で分解する方法】
もらい錆のサビ汚れを落とすのに最も効果的なのが化学の力に頼ることです。
サビの濃さやできてしまってからの時間によっては分解する方法で対応するしかない場合が多いです。
分解する方法には、以下のアイテムを使うのがおすすめです。
- カビキラー
- 還元漂白剤
- 専用の商品
ここからはそれぞれの落とし方について詳しく解説していきます。
サビ汚れの状況に合わせていずれかの方法をお試しください!
①カビキラーを使う方法
こちらは化学の力と擦る力の合わせた方法になります。
ただ、この方法は還元漂白剤や専用の商品に比べると効果は弱いです。
すぐには還元漂白剤などが用意できない場合、お金をできる限りかけたくない場合にチャレンジしてみてください。
【用意するもの】
✔ カビキラー
✔ コットン
✔ スポンジ
手順
- 赤錆にカビキラーをかけ、その上にコットンを敷きます。
- 10分から30分ほど放置します。
- コットンを取り、スポンジで擦ります。
②還元漂白剤を使う方法
還元漂白剤の中で最も有名なハイドロハイターを使う方法です。
ハイドロハイターは薬局やネット通販で買うことができます。
カビキラーなどに比べるとやや値段が高いですが、効果はかなり高いのでぜひ挑戦してみましょう。
【用意するもの】
✔ ハイドロハイター
✔ スポンジ
✔ 容器
✔ お湯(50度~60度程度)
手順
- ハイドロハイターを50度から60度のお湯で溶かし、ペースト状にします。
- スポンジなどで赤錆に塗り、10分から20分程度放置します。
- スポンジで優しく擦るように拭き取ります。
③専用の商品を使う方法
浴槽のサビを落とすには専用の商品が多数出ています。
今回は代表して3商品をご紹介します。
少しお金がかかっても確実にサビ汚れを落としたい方は専用商品を使用するのをオススメします。
TOTOらくらく錆落としを使う方法
ユニットバスなどを手掛けるTOTOが発売している専用商品を使う方法です。
【用意するもの】
✔ TOTOらくらく錆落とし
✔ 柔らかい布
手順
- 赤錆の周辺の水気を取ります。
- 柔らかな布にTOTOらくらく錆落としを塗り、赤錆につけます。
- 20分ほど放置します。
- 柔らかい布で拭き取ります。
業務用ブリーチング・スピリッツ・ペーストを使う方法
中性サビ除去剤である業務用アイテムを使用する方法です。
【用意するもの】
✔ 業務用ブリーチング・スピリッツ・ペースト
✔ ヘラ、または段ボールの切れ端
✔ ティッシュ
✔ ラップ
手順
- 赤錆にヘラや段ボールの切れ端を使って業務用ブリーチング・スピリッツ・ペーストを薄く塗りこみます。
- ラップを上に重ねます。
- 20分ほど放置します。
- ティッシュで優しく拭き取ります。
カンペハピオ製 復活洗浄剤を使う方法
こちらはサビ取り用の復活洗浄剤を使う方法です。
【用意するもの】
✔ カンペハピオ製 復活洗浄剤
✔ ぞうきん
手順
- ぞうきんにカンペハピオ製 復活洗浄剤をつけます。
- 赤錆に塗ります。
- 紫色になったら拭き取ります。
もらい錆を落とすときの注意点
浴槽についたもらい錆のサビ汚れを落とす方法はいかがでしたか?
全てのやり方で3点注意していただきたい点があります。
それは・・・
- 換気をしながら行うこと
- 手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用すること
- 洗剤・薬剤は必ず目立たない場所で試してから行うこと
です。
メラミンスポンジはそれほど換気の必要がありませんが、それ以外の方法の場合、必ず浴室の換気をしながら行ってください。
水気があるとサビ汚れは落ちにくいので、水気を切るという意味合いでも換気をしておく方がより効果的です。
また、ゴム手袋をしてご自身の肌を守りましょう。
そして、使う洗剤・薬剤については浴槽を守るためにも一度目立たない場所で試してから行ってください。
まとめ
まとめ
✔ もらい錆は錆ができてしまう金属から、本来錆ができないプラスチックの浴槽に「うつる」こと。
✔ もらい錆は金属を水気のある場所に置きっぱなしにしておくと起こる。
✔ もらい錆を防ぐには錆を作らないように水気を取ることと、金属を置かないことが重要。
✔ プラスチックの浴槽のサビ汚れを落とすには擦る方法と化学の力で分解する方法がある。
✔ 擦る方法はメラミンスポンジ、クリームクレンザー、研磨剤入り歯磨き粉、重曹などを使う。
✔ 化学の力で分解する方法はカビキラー、還元漂白剤、専用の商品などを使う。
✔ 専用の商品はTOTOらくらく錆落としや業務用ブリーチング・スピリッツ・ペースト、カンペハピオ製復活洗浄剤などがある。
✔ プラスチックの浴槽のサビ汚れを落とすときは換気をしながらゴム手袋を着用し、一度目立たないところで試してから行う。
いかがでしたでしょうか?
浴槽に錆が付いてしまうととても悲しい気持ちになりますよね。
しかし、サビ汚れはコツと道具さえあればとても簡単に落とすことができます。
ぜひ参考にしてチャレンジしてみてくださいね。