浴室内やバスタブって定期的にお掃除していても、壁面・底面がザラザラしてきます。

 

ザラザラ程度でしたら、日頃のお掃除に一工夫すれば、対処できそうですが、デコボコ状態になったら、除去方法を考えなければなりません。

 

そもそもこのザラザラ・デコボコ汚れは何が原因でしょう?

 

浴槽のザラザラ・デコボコは「石灰化の汚れ」!

(電子顕微鏡で見た石灰鱗 出典:Wikipedia

 

 

実は、水の成分中にある【カルシウム】が石灰化した汚れが正体です。

 

お掃除のプロの方々からは【カルシウムスケール】と呼ばれています。

 

お風呂場に水は付き物なので、どうしても着いてしまいますし、放置すればかなり手強い汚れとなります。

 

今回は、お風呂場の石灰化汚れの除去方法、掃除方法をご紹介しましょう。

 

石灰化汚れの除去は「強くこする」のはNG

 

 

石灰化の汚れは、水道水に含まれるケイ酸塩やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が堆積して、結晶化することによって発生します。

 

バスタブの水面部分に付着し、白くザラザラとしています。

 

通常のお掃除ですと、ついこのザラザラを直接こすってしまいがちですが、石灰化汚れはなかなかしぶといので、力任せにこするとバスタブや、浴室内の壁面などにキズがついてしまいます。

 

また、市販の“お風呂掃除”用洗剤とうたわれているものならば、どれでも落ちるか、、というと、意外と落としきれずお掃除の努力が、報われなかったということも…

 

正しく、且つ有効的な方法で石灰化汚れを除去していきましょう。

 

お風呂の石灰化汚れの除去方法

 

 

石灰化した汚れは、どの場所に発生したとしても、とにかく汚れた場所にぴったりとはりついてしまってます。

 

つまり、コツとしては“いかにして面から剥がすことが可能か?”がポイントになります。

 

石灰化汚れは【アルカリ性】の性質を持ってますので、中和して汚れを浮き立たせるために【酸性の洗剤・溶剤】が効果的です。

 

代表的な除去法をいくつかご紹介しましょう。

 

①クエン酸を使う方法

【用意するもの】

✔ クエン酸、またはお酢

✔ スプレー容器

✔ キッチンペーパー

✔ メラミンスポンジ

✔ お湯

手順

  1. スプレー容器に300mlのお湯(約50℃)を入れ、大さじ5杯のクエン酸を混ぜる。 
  2. 石灰化汚れの気になる場所にスプレーする。
  3. 数時間放置しておく。
  4. 放置後、シャワーのお湯で流す(もしまだ残っているようならメラミンスポンジでこすってみる)。
  5. なかなか取れない場合、洗面器などにぬるめのお湯にクエン酸を混ぜ(分量は先程の対比と同程度)、キッチンペーパーに浸し、石灰化汚れの部分に貼り付ける。
  6. 一晩放置してしておくと、表面から汚れが剥がれ落ちる。
  7. さいごに、お湯で流す。

※ 臭いが気にならないのならお酢でも構いませんが、クエン酸の方が臭いの心配がないのでおすすめです。 

 

②クエン酸+ヤシノミ洗剤

【用意するもの】

✔ クエン酸(粒状のものがあれば尚良し)

✔ ヤシノミ洗剤

✔ 柔らかめのスポンジ

✔ ゴム手袋

手順

  1. 小さじ1杯ほどの粒上のクエン酸と、スポンジにのる適量のヤシノミ洗剤(原液)を合わせる(即席の“酸性クレンザー”をつくる)。 
  2. 傷が付かないことを確認しながら、クレンザー代わりに浴室の床面や、バスタブの汚れた部分に塗布して、スポンジで落としていく。
    ※もし、落ちにくいようなら、中程度の硬さのブラシで落としてみてください。

 

③プロ仕様の落とし方

 

 

クエン酸より強力な、お掃除のプロがよく使用する洗剤を用いたやり方です。

 

ホームセンターなどで販売されている、強力な酸性洗剤を使います。

【用意するもの】

✔ スルファミン酸が主成分の酸性洗浄剤

✔ 薄いスポンジ

✔ ゴム手袋

手順

  1. スルファミン酸が主成分の酸性洗浄剤を、薄めのスポンジにつける。 
  2. スポンジでクルクルと撫でるように、汚れを落としていく。
  3. お湯で流す(洗剤が残らないように、きれいに流す)。

※ プロ仕様の酸性洗剤は、密度のある研磨性も伴うタイプが多いので、厚めのスポンジだと洗剤がうまく塗布できませんので、注意しましょう。

 

 

④浴室のドア付近の石灰化汚れ

【用意するもの】

✔ クエン酸の5%溶液、またはお酢

✔ キッチンペーパー

✔ プラスチック製のへら

手順

  1. キッチンペーパーに5%のクエン酸水か、お酢をたっぷりしみこませたもので、石灰化汚れの箇所をパックする。 
  2. 1時間ほどしてから、お酢で擦り洗いで落とす。
  3. 落ちにくいようなら、プラスチックなど柔らかい素材のへらで、削ってみる。

※ クエン酸パックで汚れが緩んだところで、メラミンスポンジで磨いてみるのもおすすめです。へらで削るにしても、パックして石灰化汚れを緩めてからの方が、効率が良いです。

 

酸性洗剤の使用上の注意

 

例え、身体に無害なクエン酸を使っていたとしても、

 

酸性洗剤使用中に同時に塩素系カビ取り剤、塩素系漂白剤などの製品を混ぜたり、一緒に使用しないで下さい。

 

有害な塩素ガスが出て、中毒症状を起こしたりなど、危険です。

 

お風呂に石灰化汚れを発生させない予防法

 

 

浴室は、どうしても水、お湯を使う場所であり、またすぐに乾燥させないと、水分が残留してしまう所です。

 

石灰化汚れは、前述のとおり“水道水内のカルシウムなどのミネラル成分が結晶化”することで発生する汚れです。

 

石灰化汚れ予防のコツをご説明しましょう。

石灰化汚れ予防法

 入浴後のバスタブには、お湯をなるべく残さない。

※ ただし防災のため、バスタブに水を敢えて貯めておくことを、各自治体が推奨している場合もあります。適宜、ご対応ください。

 バスタブのお湯を落としたら、クエン酸水をスプレーし、お風呂掃除の際によく流してから、バスタブに水をはる

 バスタブだけでなく、壁面や底面にも水分を残さないように、入浴後は浴室を乾燥させておく

※ 最近のマンション等の集合住宅では、浴室を24時間換気して、除湿する傾向にありますが、水滴自体を残さないよう注意して下さい。

 浴室乾燥のための竿や、バスタブ側の手すり、シャワー・カランの蛇口も布で水分を拭き取っておく

毎日行うのは大変ですので、入浴後の3回に1度くらいは、浴室の水分除去を心がけましょう。

 

まとめ

 石灰化汚れとは、水道水のカルシウムなどのミネラル成分が堆積して結晶化した汚れである。

 ザラザラしているからといって、直接スチールたわしなどで擦るのはNG。バスタブや浴室の壁面にキズがつく可能性がある。

 石灰化汚れは“アルカリ性”なので、クエン酸などの酸性洗剤で中和させて落とす。

 落としにくい石灰化汚れには、クエン酸パックで染み込ませてから除去する。

 粒状のクエン酸とヤシノミ洗剤で、即席の酸性クレンザーをつくり落とす方法もある。

 より強力な、スルファミン酸が主成分の酸性洗浄剤を使って落とすプロ仕様のやり方もある。

 石灰化汚れ防止には、バスタブになるべく水を残しておかない、入浴後の浴室を乾燥させる、また水を落とした後のバスタブに、クエン酸水をスプレーしておいて、お風呂掃除の際、よく水で流すと効率がよい。