ほんの少し子供から目を離した隙に、壁紙にクレヨンで個性的な作品を描かれてしまった!
特に賃貸物件に住まわれている方は焦りますよね。
小さいお子さんをお持ちのご家庭なら、一度や二度は経験されているのではないでしょうか。
小さな子どものしたことだから叱れない、でもこの作品を何とかして落とさなきゃ…。
今回はそんな保護者の皆様のために、『壁紙についたクレヨンを落とし方』についてご紹介していきます。
クレヨンは主に以下の2種類に分けられる!
①蜜蠟クレヨン
水性の蜜蠟クレヨンと呼ばれるもので、パラフィンやロウといった顔料を練り合わせて作った固めの素材で出来ています。
最近では、ハチミツや野菜、お米が主原料のものも出回っています。
②オイルクレヨン
油性のオイルクレヨンと呼ばれるものです。
あまり聞きなれない商品名ですが、クレパスといえばどうでしょう。たいていの方が頭に浮かぶはずです。
実はクレパスという商品名は株式会社サクラクレパスが独自に開発したものであり、商標登録もされています。
他社の製品はオイルクレヨンに分類されますが、名前が違うだけで商品そのものは同じです。
簡単!壁紙についたクレヨンの落とし方
どちらも落書きに気づいて、慌てて水だけで拭いて消そうと思ってもキレイになるどころか余計に被害が拡大するだけなのでおすすめしません。
どこの家庭にでもあるもの、もしくは比較的入手しやすいものを使って落とす方法をご紹介していきます。
①使い古しの歯ブラシを利用する方法
掃除の味方、古い歯ブラシはクレヨンを落とす際に大活躍します。
蜜蠟クレヨンの場合
蜜蠟クレヨンには油分が含まれていないため、比較的落としやすいと言えます。
つるつるした壁に対しては、以下の方法でキレイにしていきます。
【用意するもの】
✔ 使い古した歯ブラシ
✔ 中性洗剤
✔ 歯磨き粉
✔ 雑巾2枚
手順
- 使い古しの歯ブラシに中性洗剤をつけます。
- 汚れた部分を軽くたたいていきましょう。
- 雑巾で水拭き、乾拭きすれば完了です。
凹凸のあるビニールクロスであれば、歯磨き粉の出番です。
手順
- 使い古しの歯ブラシに歯磨き粉をつけます。
- 汚れた部分を軽くたたいていきましょう。
- さいごに雑巾で水拭き、乾拭きすれば完了です
歯磨き粉に含まれる研磨剤が、目地に詰まったクレヨンを掻き出すため汚れが落ちるというわけです。
オイルクレヨンの場合
オイルクレヨンはその名の示す通り、油性商品です。
なので、油性汚れを落とすのと同じ方法で消していくということになります。
凹凸のあるビニールクロスの場合、歯ブラシにクレンジングオイルを染み込ませて叩きながら落としていきます。
【用意するもの】
✔ 使い古した歯ブラシ
✔ クレンジングオイル(メイク落とし用)
✔ 雑巾2枚
手順
- 歯ブラシにクレンジングオイルを染み込ませます。
- クレヨンをたたきましょう。
- 雑巾で水拭き、乾拭きをすれば完了です。
※こすりすぎると汚れが広がるので、こするというより叩いて落しましょう。
②牛乳、クレンジングオイルを使う方法
オイルクレヨンは牛乳、もしくはクレンジングオイルできれいにすることが出来ます。
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル、もしくは牛乳
✔ 雑巾3枚
手順
- 乾いた雑巾にクレンジングオイル、もしくは牛乳を染み込ませる
- クレヨンをふき取る
- 雑巾で水拭き、乾拭きをする
いずれの場合も直接壁紙に塗ることは避けましょう。
牛乳を使う場合はにおいが残りやすいので、仕上げの水拭きは特に入念に行ってください。
また、水分や油分を吸収する素材には向きません。
必ず、壁紙の目につかない下の方で試してみてから取り入れてくださいね。
③アイロンを使う方法
オイルクレヨンには、アイロンの熱でクレヨン汚れを溶かして布に移す方法も使えます。
【用意するもの】
✔ アイロン
✔ 汚れても良い布
✔ 住居用中性洗剤
✔ クレンザー
✔ 雑巾3枚
手順
- 消したい部分に当て布を当てます。
- その上から低温に温めたアイロンを押し当てます。
- 当て布の位置を変えながら2を繰り返しましょう。
- 住居用洗剤とクレンザーを1:1で混ぜます。
- 4を雑巾に含ませて拭きましょう。
- さいごに水拭き、乾拭きをすれば完了です。
ただしビニールクロスだと、熱で壁紙そのものが変質してしまう可能性もありますので、ご注意ください。
また、くれぐれもヤケドには注意してくださいね。
ビニールクロス以外の壁のクレヨンを落とす方法
①塗り壁の壁に描かれた場合
最近はビニールクロスを張らず、塗り壁で仕上げた壁もありますよね。
この壁にはクレンジングオイルも牛乳も洗剤も使いません。
目立たない程度に、濡れ雑巾で汚れた塗り壁のところだけを削り取ってしまう方法です。
【用意するもの】
✔ 使い古した歯ブラシ
✔ 雑巾2枚
手順
- 汚れの大きさに合わせて濡らした歯ブラシもしくは雑巾でこすります。
- クレヨンが消えたら濡らした雑巾で拭きましょう。
この方法はクレヨンの素材を問わないので、蜜蠟クレヨンでもオイルクレヨンでも問題なく実践できます。
拭き上げた直後は若干色が変わるため目立ちますが、乾けばほとんど分からなくなります。
②ふすまに描かれた場合
ふすまは紙で出来ているため、オイルクレンジング、牛乳、水拭きと言った水分を使う汚れ落としは出来ません。
あまり目立たない汚れであれば、使い古しの歯ブラシで目に詰まったクレヨンを少しずつ掻き出していきましょう。
【用意するもの】
✔ 使い古した歯ブラシのみ
手順
- 歯ブラシでクレヨンを掻き出すようにブラッシングします。
- さいごに乾いた雑巾で拭きましょう。
ですがあまりにも大きな落書きや色が濃くて目立ってしまうという場合には残念ながらこれといった方法はありません。
その場合には、思い切って表紙を張り替えてしまった方が良いでしょう。
クレヨン汚れを回避する方法
クレヨンの汚れを落とす方法はいくつか紹介しましたが、最初から汚されずに済むならその方がいいですよね。
ここでは、出来るだけ壁に描かれないようにする方法を紹介します。
①水で落せるタイプのクレヨンやガラス、鏡に思いきり描けるクレヨンを取り入れる
水で落ちるクレヨンであれば、万が一描かれても比較的簡単に落とせます。
ガラスや鏡に描けるタイプのクレヨンは水拭きで落ちるので、思いきり描けますよ。
②お風呂で使えるタイプのクレヨンを取り入れる
こちらはお風呂の壁に描いて遊べるクレヨンです。
お風呂掃除のスポンジで簡単に落とすことが出来ます。
ただしユニットバスの場合、壁にうっすらクレヨンが残ってしまうことがありますので、こちらも目立たない場所で試し描きをしてから取り入れてみてくださいね。
③落書きコーナーを作る
筆者宅ではあえて子供の手の届く壁の一角にチラシや包装紙などを貼り、ここは好きなだけ描いていいよ、ということにしていました。
マスキングテープであれば貼っても簡単にはがせますし、あえて壁に描いて良いとしたことで逆に落書きが減りました。
来客時には注意が必要ですが、筆者が個人的におすすめしたい方法のひとつです。
まとめ
まとめ
✔ クレヨンには水性の蜜蠟クレヨンと油性のオイルクレヨンがある。
✔ 蜜蠟クレヨンは水性汚れの落とし方、オイルクレヨンには油性汚れの落とし方が適している。
✔ 蜜蠟クレヨンには中性洗剤や歯磨き粉、オイルクレヨンにはオイルクレンジングや牛乳を用いると良い。
✔ オイルクレヨンはアイロンで当て布に移しながら落す方法もある。
✔ 塗り壁様の素材は表面の壁の素材ごと削る。
✔ どの方法を用いても、最後は水拭きと乾拭きで仕上げること。
✔ 壁紙の素材が紙である場合は水分が使えないため落とすのが難しい。
✔ 水で落せるクレヨンやお風呂で使えるクレヨン、落書きコーナーを作ることで落書きそのものを回避する。