【ブーツのカビ取り方法】効果的なカビの落とし方!!カビ防止対策&お手入れ方法も紹介!

 

皆さんはブーツの保管はどうしていますか?

 

夏場は履く機会が少ないブーツ。

 

少し肌寒くなってきて、いざお気に入りのブーツを取り出してみるとカビが発生している!なんて経験はありませんか?

 

今回は、大切なブーツに生えてしまったカビの落とし方を紹介します。

 

またカビ防止の対策法や気を付けるべきポイント、お手入れ方法などもあわせて紹介していきます。

 

効果的なカビの落とし方

 

 

それでは、早速ですがブーツなどに生えてしまったカビの落とし方について紹介していきます。

 

まず、ブーツにカビが生えている事が判って最初にやってしまいがちな方法として

 

「水洗い」「水で濡らした布でゴシゴシとふき取る」。これらの、水を使った落とし方はやりたくなってしまう気持ちは解りますが、逆効果ですので絶対にやめましょう。

 

それでは、ブーツに生えてしまったカビ取り方法を種別ごとに紹介していきます。

 

①ブーツのカビ取り方法【革のブーツ編】

 

 

革靴はカビが発生しやすいです。

 

理由は、革そのものがカビの栄養素になりえてしまう事に起因しています。

 

革靴を水で洗おうと考える方は少ないでしょうが、冒頭で述べたように水洗いはNG行為ですから絶対にやめましょうね。

【用意する物】

・乾いた布(34枚準備しましょう)

・革靴用のブラシ

・重曹

・除菌用スプレー(アルコール)

・革靴用クリーナー

・革靴用クリーム

汚れ

手順

1.まずは、表面を革靴用のブラシを使ってブラッシングしていきます。

表面のカビやホコリをしっかりとブラッシングで落としていきましょう。

2.続いて、水を少しだけ加えて練り状にした重曹を作っておき、これを「布に少しずつつけて」靴を磨いていきましょう。

注意したい点は、重曹に水を加えすぎない事と靴に直接塗らない事です。

重曹の弱アルカリ性がカビに効果があり、溶け残った重曹が研磨剤の役割を果たします。

3.2で綺麗になったら、一度乾いた布で靴全体を磨いて水分をしっかりと取り除いてあげましょう。その後、除菌用のアルコールスプレーを吹き付けます。

この時注意したい点は、カビていない部分や靴の内側にもしっかりとスプレーする事です。

また、ごくまれに革靴がアルコールスプレーで変色する場合があります。

目立ちにくいかかと部分などで一度色落ちしないかどうかをチェックしてみると安心して作業ができますよ。

4.アルコールスプレーを全体に吹き付けたら3日程度「陰干し」して乾かしてあげましょう。

靴の中に新聞紙などを入れて乾かすと良いでしょう。靴の中に新聞紙を入れる場合は、適度に入れた新聞を取り出して乾き具合を確認して、湿っていると感じたら乾いた新聞紙に取り換えましょう。

直射日光が当たる所で乾かすのはやめましょう。革靴はデリケートで乾燥に弱いので、ひび割れなどの原因になってしまいます。

5.革靴用のクリーナーで仕上げていきます。

乾いた布や、革靴用クリーナーに付属しているクロスなどがあればクリーナーを適量とって靴全体に薄く伸ばすように塗っていきましょう。

6.最後に、革靴用クリームでカビ対策をしておきましょう。

クリームで保護しておけば、手入れ後のカビ発生を抑制してくれるので予防に繋がります。

 

②ブーツのカビ取り方法【スエードブーツ編】

 

 

スエードのブーツにカビが生えてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?

 

まず、スエードブーツのごく小さな範囲でカビが見つかった場合の方法として削り取ってしまうという対処法があります。

 

サンドペーパーや砂消しゴムなどを使って、カビ部分を削りブラッシングをしてあげればとりあえず綺麗になる事がありますので急ぎの場合は応急処置として行ってみてはいかがでしょうか?

 

しかし、カビは生物です。

 

表面に発生しているカビを削り取った事はあくまで対処療法でしかありません。

 

本格的に除菌する方法を紹介していきましょう。

【用意する物】

・スエード用のブラシ(硬いブラシと柔らかいブラシの2種類あると尚良い)

・スエード用防水スプレー

・除菌スプレー(アルコール)

・乾いた布

・用意できるならスエード用保湿スプレー

汚れ

手順

1.まず、スエードブーツを丁寧にブラッシングしていきましょう。

出来れば、スエード専用のワイヤーブラシなどを使いたい所ですが無い場合は普通のブラシでも構いません。

ブラッシングのコツとして、まずはスエードの毛並に逆らうようにブラッシングして、次に毛並に沿ってブラッシングをしていきましょう。

とにかく、丁寧にブラッシングをして表面に見えるカビを取り除いていきましょう。

2.汚れをある程度落としたら、次は除菌スプレーをまんべんなくかけてあげましょう。

表面のカビが取れたように見えても、繊維の奥にはカビ菌は生きています。除菌スプレーで殺菌をして、後願の憂いを取り除きましょう。

3.スエード用保湿スプレーをお持ちの方はスプレーしましょう。

持っていない場合は、水に濡らして固く絞った布で全体を拭き上げていきましょう。

水は基本的にNGですが、固く絞った布で拭く事でスエードに必要な保湿を行う事が目的です。スエードは革靴同様に、乾燥には弱い靴なのです。

4.陰干しをして乾かします。3日程度かけてしっかりと乾かしましょう。

5.柔らかいブラシがあれば仕上げのブラッシングをします。

通常のブラシでも構いません。毛並に逆らってブラッシングをして、そのあと毛並に沿ってブラッシングをしていきましょう。

 

 

③ブーツのカビ取り方法【スエードブーツ番外編】

 

 

こちらは、スエードブーツのカビ落としとしては番外編になります。

 

と、言うのも水は絶対NGと申し上げているにも関わらず水洗いをする方法になるからです。

 

基本的には、おすすめしませんがスエードブーツ編の方法でも落ちないカビ汚れで困った!最終手段として考えて下さいね。

 

劇的に綺麗になる可能性はありますが、その逆に使い物にならない可能性もある諸刃の剣とも言える方法です。

 

方法は、いたってシンプルです。

 

スエードブーツ用のシャンプー『スエードシャンプー』が市販されています。

 

 

色落ちの可能性がありますので、カビ部分だけを洗うのではなくスエードシャンプーを使って全体を洗います。

 

仮に色落ちしても全体が色落ちすれば目立ちません。

 

洗い終わったら陰干しでしっかりと乾かしてからブラッシングで手入れしてあげましょう。

 

何度も申し上げますが、スエードシャンプーを使用しての丸洗いは最終手段として考えておきましょう。

 

カビが落ちなくて、どうせ捨てるのであれば最後に挑戦してみましょう。それくらいの覚悟で臨む事をおすすめします。

 

どうしてカビが生えてしまうのか?

 

 

ブーツにカビが生えてしまう原因を簡単に紹介ます。

 

カビが発生する為に必要な条件とは以下の3つです。

発生条件

・湿度(70%以上)

・温度(20℃~30℃が特に好条件となる)

・栄養素(ブーツの場合は皮脂やほこりが該当)

 

どうしても、暑い夏場などはブーツを履く機会が減る為保管する事になります。

 

しかし、シーズンオフの夏場こそがカビ発生の原因が全て揃いやすくなっています。

 

カビには白カビと黒カビがあるのですが、今回紹介するカビ取りは白カビ対策と考えて下さい。黒カビが発生してしまうと、深く根を張り非常に厄介なカビです。

 

今回紹介した方法で多少の改善はみられるかもしれませんが、黒カビが発生してしまった場合は、専門のクリーニング業者を頼る方が無難と言えます。

 

ブーツのお手入れ方法&カビ防止対策

 

 

最後に、ブーツのお手入れ方法やカビの発生を抑制するための方法を紹介します。

 

カビの発生要因は温度と湿度と栄養であると述べましたが、この中で管理しやすいのは湿度と栄養です。温度については、季節もありますし管理しきれるものではありません。

 

湿度コントロールでカビの発生を防止する方法はいくつかありますが・・・

湿度コントロール

・下駄箱にすのこを置いて通気性をよくする

・オフシーズンでも下駄箱を締切にせず、換気を行う

・定期的に陰干しをする

・湿気取りなどを下駄箱に配置する

などの方法が挙げられます。

 

手入れについてですが、やはり一番大切な事はホコリなどをこまめにブラッシングで取り除く事です。

 

地味な方法かもしれませんが、やはりマメにブラッシングをしたり手入れ用クリーナーを使って手入れをすることがカビ発生の抑制に繋がっていきます。

 

また、同じ靴を続けて履き続けない事も大事です。

 

まとめ

・革靴は重曹で取り除き、アルコールで除菌する。

・スエードブーツは丁寧なブラッシングとアルコールで対処。

・最終手段として、スエードシャンプーで丸洗いする方法もある。

・白カビと黒カビがあるが、黒カビは非常に落としにくい。

・通気性とホコリなどのケアに気を使う事でカビ防止につながる。

 

いかがでしたでしょうか?

 

中々、シーズンオフにケアをする事に気を回す事は難しいですが大切なブーツを長く使う為には保管時にもしっかりと通気性やホコリの除去をする事が大切です。

 

発生してしまったカビをしっかりと落としたら除菌をして、大切に保管してあげましょう。