プラスチック製品についたシールやセロハンテープなど粘着テープのベタベタがなかなかとれなくて困ったことはありませんか?
やっぱりこの位置でねんねする。このアングル、粘着テープのベタベタ取れなくてどうしても汚いんだけどここで寝られたらやっぱりここで撮るしか.....ないのよね pic.twitter.com/JE5ED5Mfev
— ぎーこ様 (@69giiko) September 25, 2016
無理矢理、剥がそうとしてもきれいに剥がれなかったり、爪でこすると本体に傷がついてしまうこともありますよね。
食器や文具、家電、家具に至るまでいまやプラスチックはありとあらゆるところに使われています。
ラベルのシールや子供が貼ったシール、ポスターを貼ったセロハンテープなど・・・
今回は、『プラスチックについた粘着テープのベタベタを取る方法』についてご紹介していきます。
目次
プラスチックについた粘着テープのベタベタの原因
プラスチックについた粘着テープのベタベタの原因は、主にシールなどの粘着剤が取り切れずに残ったものになります。
シールは表面の紙やフィルムなどの「素材」と本体に張り付けるための「粘着剤」の2つからできています。
剥がす際にシールが分かれて表面の紙やフィルムだけを剥がしてしまい、プラスチックに粘着剤が残ってしまったのがベタベタの原因です。
また、シールを貼ったまま長期間たってしまうと、熱や紫外線の影響で粘着剤が劣化してベトベトになってしまいます。
シールを貼ってからの時間が経ったものを剥がすと、よりベタベタが残りやすくなるのです。
プラスチックの性質
プラスチックは合成樹脂を原料として他の材料に比べて軽くて製造コストが安いといった特徴があり、様々な製品に使われています。
ひとくちにプラスチックと言っても原材料によって性質は様々ですが、耐久性が弱いものも多く、傷がつきやすい、溶剤や熱に弱いものも多くあります。
プラスチックの粘着を取る際には、それそれのプラスチックの表示を見てどの方法が適しているかを必ず確認しましょう。
プラスチックについた粘着テープのベタベタを取る方法
プラスチックについた粘着テープのベタベタをとる方法としては、主に以下の3種類あります。
①粘着テープのベタベタを熱で温めて溶かして取る方法
- ドライヤーで温める方法
②溶剤の力で粘着テープのベタベタを溶かす方法
- 中性洗剤を使って剥がす
- 除光液を使ってはがす
- シール剥がし液を使う方法
③地道にとる方法
- 消しゴムを使う方法
- ガムテープを使う方法
ここからはそれぞれの落とし方について詳しく解説していきます。
お持ちのプラスチックの性質・状態に合わせていずれかの方法をお試しください!
①ドライヤーで温める
ドライヤーの熱で粘着剤を溶かし、粘着力を弱めて剥がす方法です。
食器や一部の家具など、熱に弱いものもあるのでプラスチックの製品表示を確認してから行ってください。
【用意するもの】
✔ ドライヤー
✔ 雑巾
手順
- ドライヤーで粘着部分全体を温めます。
(※シールがまだついている場合は一部分をめくって粘着剤が温まるようにした方が効果的です) - 水で濡らして固く絞った雑巾でこすり取りましょう。
②中性洗剤を使ってはがす
熱に弱い子供用のプラスチック食器などできるだけ安全なものを使いたいですね。
そんなとき、食器用の中性洗剤なら安心して使えます。
中性洗剤に含まれる界面活性剤が粘着テープの粘着を溶かしてはがれやすくします。
【用意するもの】
✔ 中性洗剤
✔ サランラップ
✔ 台所用スポンジ
手順
- 粘着部分に中性洗剤をかけ、ラップで覆います。
(※シールがまだついている場合は、表面のフィルム部分を手でめくってからの方が効果的です) - そのまま10~30分おきます。
- 端の部分からゆっくり剥がしていきます。
- 残った場合はもう一度初めからするか、部分的にならぬるま湯で流しながら台所用スポンジでこすりとりましょう。
③除光液を使ってはがす
除光液は油分を含む有機溶剤で、粘着テープの粘着を溶かして剥がれやすくします。
除光液の中でも特に「アセトン」を含むものが効果があります。
揮発性があるので換気をして作業してください。
除光液でプラスチックが損傷する場合があるので、製品表示を確認するか目立たない場所でチェックしてから作業することをお勧めします。
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ 布切れ
手順
- 布切れに除光液をしみこませます。
- 粘着部分に1の布切れをかぶせて除光液が粘着部分全体にしみ込むようにします。
- 10分ほど置きます。
- 端から静かに剥がす。
④シール剥がし液を使う
シール剥がし専用の有機溶剤になります。
有機溶剤は、粘着テープの粘着を溶かして剥がれやすくします。
特にデリケートなもののシール剥がしには取扱説明書を読んで作業してください。
【用意するもの】
✔ シール剥がし液
✔ 布切れ
手順
- 布切れにシール剥がし液をしみこませます。
- 粘着部分に1の布切れをかぶせてシール剥がし液が粘着部分全体にしみ込むようにします。
- しばらく置きます。
- 端から静かに剥がしましょう。
⑤消しゴムでこすり取る
水を使えないものや小さいものでは、消しゴムでこすって摩擦で粘着剤の粘着を取る方法もあります。
このとき、消しゴムが汚れていたら汚れがプラスチックに移る場合があるので消しゴムをきれいにしてから行いましょう。
【用意するもの】
✔ 消しゴム
手順
粘着剤を消しゴムで根気よくこすってとるだけで、キレイに取ることができます。
⑥ガムテープで粘着剤を移しとる
この方法も水や溶剤が使えないもの、シールを剥がしてすぐで劣化していないものには有効です。
【用意するもの】
✔ ガムテープ
手順
- ガムテープを適当な長さに切ります。
- 残った粘着剤の部分にガムテープの粘着部分をあてて付けたり、離したりしながらプラスチックについた粘着部分をガムテープの方へ移してとります。
- ガムテープの粘着が弱くなったらあてる面を変えるか新しいガムテープに代えて何度か繰り返します。
プラスチックについた粘着テープのベタベタを取る方法の注意点
プラスチックについた粘着テープのベタベタを取る際、気を付けたいのが、「プラスチックの材質」です。
プラスチックにはたくさんの種類があって性質も様々…。
中には熱に弱いものや溶剤に弱いものもありますので、必ずプラスチックの表示を確認しましょう。
また、プラスチックでできた電化製品などの場合、水を使った方法は故障のリスクもありますので避けた方が賢明です。
まとめ
まとめ
✔ プラスチックについた粘着テープのベタベタはシール等を剥がした際に残った粘着剤が原因。
✔ プラスチックは傷がつきやすい、溶剤や熱に弱いものもあるので、注意が必要。
✔ ドライヤーを使って温めることで熱でプラスチックについた粘着テープのベタベタを溶かして取りやすくなる。
✔ 中性洗剤の界面活性剤がプラスチックについた粘着テープのベタベタを溶かしてとりやすくなる。
✔ 除光液やシール剥がし液に含まれる有機溶剤がプラスチックについた粘着テープのベタベタを溶かしとりやすくなる。
✔ 消しゴムでこすって摩擦でプラスチックについた粘着テープのベタベタを取ることができる。
✔ ガムテープの粘着に移してプラスチックについた粘着テープのベタベタを取ることができる。
✔ プラスチックについた粘着テープのベタベタを取る方法を選ぶ際、プラスチックや製品の材質を考えて選ぶ必要がある。