【壁紙についたアクリル絵の具の落とし方】簡単!!おすすめの取り方を紹介!

 

絵画やイラスト制作、最近流行のDIYにも重宝するアクリル絵の具。

 

くっきりとした鮮やかな色が特徴です。

 

とても便利なアクリル絵の具ですが、制作中にうっかり、「壁紙に絵の具をつけてしまった…」ということもあるでしょう。

 

 

アクリル絵の具は乾くと耐水性になるため、壁紙につけてしまったら取れないのでは?と不安になりますよね。

 

けれど、簡単に取れる方法があるんです!

 

今回は、『壁紙についたアクリル絵の具の落とし方』について、ご紹介していきます。

 

お困りの際は、ぜひ参考にしてみてください!

 

アクリル絵の具の成分と落とすためのポイント

 

1920年代のメキシコ壁画運動から端を発し、1950年代に開発されたアクリル絵の具は手軽で持ちの良い絵の具として開発が進められてきました。

 

現在では鮮やかな発色・抜群の描き心地、絵画や工作に欠かせない画材です。

 

そんなアクリル絵の具の主成分は以下の3つです。

  • 色の成分である「顔料」
  • 紙・キャンバスなどに顔料を定着させる「固着剤」
  • 絵の具をやわらかくしたり均等に混ざる「増粘剤と混合剤」

 

アクリル絵の具の固着剤は、合成樹脂エマルジョンというものが使われています。

 

この合成樹脂エマルジョンは、絵の具が乾くまでは水溶性で、乾くと耐水性の塗膜ができる特徴を持っています。

 

そのため、アクリル絵の具が壁紙についてしまった場合は、絵具が乾く前に対処するのがとても大切です。

 

壁紙についたアクリル絵の具の落とし方

 

ここで、壁紙についたアクリル絵の具の落とし方をご紹介していきます。

 

①水拭きで落とす方法

 

まずは、壁紙にアクリル絵の具がついてすぐに気がついた場合の対処法です。

 

まだ絵の具が乾いていない!という場合には、水でアクリル絵の具を落とすことができます。

【用意するもの】

✔ 雑巾または布巾

手順

  1. 雑巾または布巾を水で濡らし、壁紙にアクリル絵の具がついた部分を拭きます。
  2. 絵の具が取れたら、乾いた雑巾または布巾で、壁紙に残った水分をしっかり拭き取りましょう。

簡単ですが、乾く前のアクリル絵の具は水溶性なので、素早く対処すれば、これだけで落ちます。

 

まだ絵の具が取れない!という場合は、次のステップに進みます。

 

②台所用中性洗剤で落とす方法

「ac 写真 台所用中性洗剤」の画像検索結果

 

まだ絵の具が乾いていなかったり、壁紙にアクリル絵の具がついてすぐの場合は、台所用洗剤できれいに落ちます。

【用意するもの】

✔ 台所用中性洗剤

✔ いらなくなった歯ブラシ

✔ 雑巾または布巾

手順

  1. いらなくなった歯ブラシに、台所用中性洗剤をつけます。
  2. 1の歯ブラシを、壁紙についたアクリル絵の具の部分につけて、軽くこすります。
  3. 濡れ雑巾または布巾で、絵の具を落とした部分を拭きます。
  4. 乾いた雑巾または布巾で、壁紙に残った水分をしっかり拭き取りましょう。

壁紙にアクリル絵の具がついたのに気づくのが遅れると、アクリル絵の具が乾いてしまい、耐水性になってしまいますので、汚れを落とすのが難しくなります。

 

水拭きや洗剤では落ちないという場合は、次のステップに進みましょう。

 

③クレンジングオイルで落とす方法

 

クレンジングオイルで壁紙についたアクリル絵の具を浮かせて、絵の具を落とす方法です。

 

乾いて耐水性になってしまったアクリル絵の具は、オイル系で用いれば落とすことができます。

【用意するもの】

✔ クレンジングオイル

✔ いらなくなった歯ブラシ

✔ ティッシュまたはキッチンペーパー

✔ 雑巾または布巾

手順

  1. いらなくなった歯ブラシに、クレンジングオイルをつけます。
  2. 壁紙にアクリル絵の具がついた部分に、1の歯ブラシをあてます。
  3. 絵の具を浮かせるように、やさしくこすります。
  4. ティッシュまたはキッチンペーパーで壁紙に残ったクレンジングオイルを拭き取ります。
  5. 濡れ雑巾または布巾で、壁紙にアクリル絵の具がついている部分を水拭きします。
  6. 乾いた雑巾または布巾で、壁紙に残った水分をしっかり拭き取りましょう。

 

④マニキュア除光液で落とす方法

「ac 写真 除光液」の画像検索結果

 

これでもまだ落ちないという場合は、マニキュア除光液を使用するのがおすすめです。

 

上記のクレンジングオイルで落とすやり方と、同じよう手順で行いましょう。

 

マニキュア除光液は臭いが強いので、作業の際は、部屋の窓を開けるなどして十分換気を行ってください。

 

また、マニキュア除光液を使用しすぎると壁紙を傷めてしまいますので、様子を見ながら絵の具を落としましょう。

 

頑固な汚れには、アクリル絵の具専用クリーナーを使ってみよう!

 

アクリル絵の具が乾いてしまって、クレンジングオイルなどでも落としにくくなっている場合は、アクリル絵の具の専用クリーナーを使う方法がおすすめです。

 

〇アクリルクリーナー 35ml

 

アクリル絵の具をよく使用する、しょっちゅう壁紙や服などについた絵の具を落としている…という方は、1つ揃えておくと便利です。

 

壁紙についたアクリル絵の具を落とす際の注意点

 

壁紙についたアクリル絵の具の落とす際の注意点としては、汚れがついた壁紙が、一般の家庭で使われているビニールクロスかどうかを確認することです。

 

特殊な紙や布を使った壁紙や漆喰、珪藻土などには上記の方法で絵の具を落とそうとすると、壁紙(壁)を傷めてしまう可能性があります。

 

ビニールクロス以外の特殊な壁紙の場合は、メーカーに確認し、洗剤などの使用が可能かどうか確認しましょう。

 

手やパレットのアクリル絵の具が落ちないという場合の対処法

 

壁紙についたアクリル絵の具を落としていたら・・・

「手にもアクリル絵の具がついてしまった」

「パレットも気がついたら、アクリル絵の具が乾いてカピカピに!」

ということもあります。

 

 

 

絵の具が乾くと、もう落ちないのでは…とショックを受けますが、手についたアクリル絵の具はお湯で簡単に落ちます。

 

水でも落ちますが、お湯でハンドソープを使って洗うと、すぐにきれいに絵の具が取れますよ。

 

パレットも、まずお湯にしばらくつけておくと、ペロリと剥がれるように絵の具が落ちます。

 

まだ定着している場合は、メラミンスポンジなどで軽くこすると、きれいにパレットの絵の具が落ちます。

 

壁紙も手も道具もきれいにするコツをしっかり押さえて、これからもアクリル絵の具の制作を楽しみましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 アクリル絵の具の主成分は顔料+固着剤(合成樹脂エマルジョン)。

 

 合成樹脂エマルジョンは、乾くまでは水溶性、乾くと耐水性になる性質をもつため、乾く前の早めの対処が大切。

 

 壁紙にアクリル絵の具がついて乾くまでは、濡れ雑巾だけで汚れが落ちる。

 

 濡れ雑巾だけで汚れが落ちない場合は、台所用洗剤を使って落とすことができる。

 

 アクリル絵の具が乾いてしまった場合は、クレンジングオイルやマニュキュア除光液を使って落とす方法もある。

 

 アクリル絵の具を落とす時は、壁紙の素材にも注意しよう。