
「白髪染めやカラーリングなど毎回美容院でお願いするのはお金も時間もかかるし面倒!」
「だったら家でしちゃえばいいんじゃない!?」
そう思って家で毛染めを行う人も多いですよね。
多くの人が汚れても良いお風呂場で毛染めをするのではないでしょうか?
毛染めなー お風呂の時とか毛染めの時にこうやって遊ぶのほんと好き♡ pic.twitter.com/LOlPnfYPLB
— 悠 (@mnwakn) March 20, 2015
または洗面台で毛染めをして、流すのはお風呂場というパターンもありますね。
しかし、毛染めをする際や流す際に飛んだ毛染め液の跡がお風呂場のタイルについてしまうことがよくあります。
どんなにきれいに髪を染められてもお風呂場を汚してしまうと気分が落ちるもの。
特に賃貸の方の場合、退去時のことを考えると憂鬱になってしまいます。
そこで今回は、いざというときに慌てずに済む『お風呂場のタイルについた毛染め液跡の落とし方』についてご紹介していきます。
目次
毛染め液跡が落ちにくい理由とは?
お風呂場のタイルについた毛染め液跡はなかなか落ちません。
それは毛染め液に入っている酸化剤が理由です。
多くの毛染め液は酸化染料とアルカリ剤からなる1剤と酸化剤からなる2剤で構成されています。
この酸化剤がお風呂場のタイルにつくと吸収されて色が落ちなくなります。
ではそんな厄介な毛染め液の跡を落とす方法をご紹介します。
お風呂場についた毛染め液跡を落とす方法
お風呂場についた毛染め液跡を落とす方法は大きく分けて以下の3つあります。
毛染め液跡を落とす方法
- 擦り落とす方法
- 漂泊する方法
- 磨く方法
それぞれ毛染め液跡がついてしまってから、どのくらい時間がたっているかで適した方法が変わります。
跡がついてすぐや数時間後は擦り落とす方法がベストです。
さらに、翌日以降の場合は漂泊する方法、それでも落ちない頑固な毛染め液跡の場合は磨く方法を使いましょう。
お風呂場についた毛染め液跡を落とす方法【擦り落とす方法】
擦り落とす方法は毛染め液跡がついてしまってからすぐの場合と、跡がついてしまってから数時間後で使える方法が異なります。
【すぐに落とす場合】
- メラミンスポンジを使う方法
- クリームクレンザーを使う方法
- クレンジングを使う方法
【溶剤の力で粘着テープのベタベタを溶かす方法】
- 除光液を使う方法
ここからはそれぞれの落とし方について詳しく解説していきます。
状況に合わせていずれかの方法をお試しください!
すぐに落とす場合
方法1:メラミンスポンジを使う方法
【用意するもの】
✔ 激落ちくんなどのメラミンスポンジ
手順
- メラミンスポンジにお湯または水をつけます。
- お風呂についた毛染め液跡を擦りまょう。
- 完全に落ちない場合は、上記作業を数回続けてください。
ついてすぐの毛染め液跡ならばこの方法で薄くなるでしょう。
ただし、タイルの素材によってはメラミンスポンジを使うと傷つくものもありますので、最初に目立たない場所で試してから挑戦してください。
方法2:クリームクレンザーを使う方法
【用意するもの】
✔ クリームクレンザー
✔ スポンジ
手順
- スポンジに少量のクリームクレンザーと少量の水をつけます。
- スポンジでお風呂についた毛染め液跡を擦ります。
- 毛染め液跡が落ちたら最後にしっかりとクリームクレンザーを流しましょう。
研磨剤が入っているクリームクレンザーで擦る方法です。
ただし、研磨剤が入っているので強く擦りつけないように気を付けて下さい。
方法3:クレンジングを使う方法
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル、またはメイク落とし、クレンジングウォーターなどメイクを落とす働きをするもの
✔ コットン
手順
- コットンにクレンジングオイルやクレンジングウォーターなどをつけます。
- コットンを毛染め液跡につけ優しく叩くように擦ります。
- 毛染め液跡が落ちたら最後にしっかりクレンジングオイルなどを流しましょう。
毛染め液跡はすぐに対処する場合、メイク落としなどで落とすことができます。
その時、ゴシゴシと擦るのではなく叩くように落とすのがポイントです。
数時間後に落とす場合
除光液を使う方法
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ コットン
✔ ラップ
手順
- コットンに除光液をつけます。
- お風呂場の毛染め液跡の上にコットンを置き、ラップを重ねシップのように貼り付けます。
- しばらく放置します。
- 毛染め液跡が落ちたら最後にしっかり除光液を流します。
除光液も毛染め液を落とす働きがあります。
そのまま優しく擦るのも効果的ですが、毛染め液跡がしぶといようでしたら湿布のようにラップを貼り付けて除光液が蒸発するのを防ぐとより効果があります。
お風呂場についた毛染め液跡を落とす方法【漂泊する方法】
お風呂場に毛染め液跡がついて1日ほど経ってしまった場合は漂泊する方法がおすすめです。
意外と床のタイルはチェックしていますが、壁やドアなどは見落としがちなため、後日発見される場合も多いので注意してください。
漂泊する方法は「キッチンハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤」を使用します。
この際、1点事前準備が必要です。それはお風呂場のタイルの色です。
白いタイルの場合は「原液」で使用できますが、色物のタイルの場合は「水で薄めてから」使用してください。
【用意するもの】
✔ キッチンハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤
✔ キッチンペーパー
✔ ラップ
✔ ゴム手袋
✔ マスク
✔ 水で薄めるための容器(色物のタイルの場合)
手順
- ゴム手袋やマスクを着用します。
- 色物のタイルの場合はキッチンハイターやカビキラーを水で薄めます。白の場合はそのままで使用できます。
- お風呂についた毛染め液にキッチンハイターやカビキラーをつけます。
- キッチンハイターやカビキラーの上にキッチンペーパーを敷き、さらにラップを重ねシップのように密着させます。
- 30分ほど放置します。
- 毛染め液跡が落ちたら最後にしっかりキッチンハイターやカビキラーを流します。
キッチンハイターやカビキラーに含まれる次亜塩素酸は漂白剤と同じように色素を分解し、カビを死滅させる働きがあります。
この色素を分解する力を使って毛染め液跡を落とします。
この方法は必ず換気をし、マスクとゴム手袋を着用して行ってください。
また、酸性の洗剤と混ぜててしまうと有毒なため、ほかの洗剤とは混ぜないよう細心の注意を払ってください。
お風呂場についた毛染め液跡を落とす方法【磨く方法】
擦り落とす方法でも漂白剤でも効果がない場合、磨く方法を使います。
この方法はかなり強引ともいえる方法なので出来る限り使用せず、ほかの方法を数回試してみてください。
それでも効果がなければ最終手段としてチャレンジしてください。
【用意するもの】
✔ 自動車用のコンパウンド
✔ 乾いた布
手順
- 乾いた布にコンパウンドをつけます。
- お風呂のタイルについた毛染め液跡をコンパウンドのついた布で磨くように擦ります。
- 毛染め液跡が落ちたら最後にしっかりコンパウンドを流します。
自動車の研磨に使われるコンパウンドを用いた方法です。
研磨剤が強く、さらに力が必要なのでまず目立たないところで試してから問題がない場合のみ使用してください。
お風呂のタイルについた毛染め液跡を落とす際の注意点
お風呂のタイルについた毛染め液跡の落とし方をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
実はこれらの方法について共通する注意点があります。
それは「必ず目立たない場所で試してから行うこと」「最後は必ず水またはお湯で流すこと」です。
焦って落とそうとしてしまうと、素材によってはタイルを傷つける要因になります。
そういった悲しい二次被害を食い止めるためにも、一度落ち着いて見えない場所で小さく試してから毛染め液跡を落としてください。
また、クリームクレンザーや除光液、キッチンハイターやオンパウンドなどがタイルに残っていると劣化や変色の原因になりますので、必ず最後に流すことを忘れないでください。
まとめ
まとめ
✔ 毛染め液跡が落ちにくいのは酸化剤が吸収されるから。
✔ お風呂についた毛染め液跡を落とすには「擦り落とす方法」「漂泊する方法」「磨く方法」がある。
✔ 毛染め液跡がついてすぐや数時間後の場合、擦り落とす方法を使うと良い。
✔ 擦り落とす場合、すぐだとメラミンスポンジやクリームクレンザー、クレンジングオイルなどを使う。
✔ 擦り落とす場合、数時間たった後だと除光液を使うと良い。
✔ 毛染め液跡がついた翌日の場合、漂泊する方法を使うと良い。
✔ 漂泊する場合、キッチンハイターやカビキラーなどを使う。お風呂場が白の場合は原液で、色物の場合は薄めて使う。
✔ キッチンハイターやカビキラーを使う場合はゴム手袋とマスクを着用し換気して行い、絶対に酸性の洗剤と混ぜてはいけない。
✔ 擦り落とす方法も漂白する方法も効果がない場合、コンパウンドを用いた磨く方法を使うと良い。
✔ 毛染め液跡を落とす際、必ず見えないところで試してから行い、最後はしっかりと洗い流す。
毛染め液跡がお風呂場のタイルについてしまうと焦りますよね。
しかし、しっかりと対処法を知っていればいざというときに安心です。
ぜひきれいな髪ときれいなお風呂場を保ってくださいね。