
家の中にネズミがいるのを発見!
このままにしていると電気コードをかじったり、菌やウィルスをばらまいたり…駆除しなきゃ!ということで、設置するのがネズミ捕り(とりもち)です。
ところが、生活空間の中にネズミ捕りを置いていると、うっかりして服などにもつけてしまうことがあります。
服にネズミ捕りのとりもちついた 最悪 気に入ってたのに( ´-` ) はよおうち帰りたい( ´-` )( ´-` )( ´-` )
— つん (@kr_p8tsun2) April 10, 2018
ところで今さっきネズミ捕り(ほんまもん)に引っ掛って服がネッチャネッチャの悲しみ ネズミ捕りなんて人生ではじめてひっかかったんだけど( ∵ )
— 倉野 (@clan0) March 31, 2014
ネズミを捕獲するのが目的なだけに、強力でベタベタのネズミ捕り…衣服にも一度ついてしまったら、もう取れないのではないかと途方にくれますよね。
しかし、じつはキレイに除去できる方法があるんです!
今回は、服についたネズミ捕りの粘着(とりもち)の取り方について、迫っていきます!
目次
ネズミ捕り(とりもち)の成分と除去のポイント
ネズミが発生すると仕掛けるネズミ捕り(とりもち)。
シート状やチューブ状、缶に入っているものなど、様々な種類が出回っています。
ネズミ捕りに使われる粘着状の商品は「とりもち」とも呼ばれています。
とりもちは、モチノキ科モチノキ属の植物に含まれるゴム状の粘着性物質で、日本では昔から粘着剤として使われていました。
現在は、自然成分ではなく、「ポリブデン」という化合物などでつくられた粘着剤が多く出回っています。
そして、化合物でも自然由来の物でも、ネズミ捕り(とりもち)は、油溶性という共通点があります。
服についたネズミ捕り(とりもち)は、油で粘着を落とすのがポイントです。
まずは余分なベタベタを取ろう!
服についてしまったネズミ捕り(とりもち)。
もし、大量のベタベタや埃、ゴミなどがついている場合は、まずは余分なベタベタを取り除きましょう。
【用意するもの】
✔ ティッシュまたはキッチンペーパー
✔ ガムテープ
手順
- 服についたネズミ捕り(とりもち)のベタベタを可能であれば、ティッシュまたはキッチンペーパーで拭き取ります。
- 服に残っているネズミ捕り(とりもち)の部分を、ガムテープにつけて、はがしてベタベタを取ります。
こちらは、ベッタリとついたネズミ捕り(とりもち)を、ティッシュなどで拭き取り、最後に服の表面についたベタベタを、ガムテープの粘着を利用して取る方法です。
大量についたネズミ捕り(とりもち)を取り除く際は、手などにつかないように注意しましょう。
また、服に付いたネズミ捕り(とりもち)が少量の場合などは、ガムテープで取り除くだけで、除去できる場合もあります。
余分なネズミ捕り(とりもち)のベタベタが取れても、まだ服の表面には粘着部分が残っている…という場合は、次のステップに進みます。
服についたネズミ捕り(とりもち)を取る方法
それでは、ここで簡単に除去できる服についたネズミ捕りの粘着を取る方法をご紹介します。
①油分を使って落とす方法
ネズミ捕り(とりもち)は大変粘着力が強いため、服についてしまった時はもう取り除けないのではないかと思いがちです。
しかし、先ほども触れた通り、ネズミ捕りの主成分は油溶性のポリブデンですので、油を使って除去することができます。
ネズミ捕りの説明書にも、服や手などについてしまった場合は「サラダ油」で落とせるという記述がしてあります。
油はサラダ油だけでなく
- オリーブオイル
- クレンジングオイル
などでもOKです。家にあるものを使ってみましょう。
そして、油で溶かしても頑固なベタベタには、小麦粉・片栗粉などの粉類に吸着させることで、衣服についた粘着を取り除くことができます。
下記は、油でネズミ捕り(とりもち)の粘着成分を溶かし、粒子の細かい粉に吸着させて除去する方法です。
【用意するもの】
✔ 油(サラダ油、オリーブオイル、クレンジングオイルなど)
✔ 粉類(小麦粉または片栗粉、ベビーパウダーなど)
✔ 台所用中性洗剤
✔ 台所用ゴム手袋
手順
- 服についたネズミ捕り(とりもち)の部分に、油を直接かけます。
- 油とネズミ捕りをなじませるようにして、もみこみます。
- ネズミ捕りが油に溶けてきて、服の粘着が取れてきたら、粉類(小麦粉または片栗粉、ベビーパウダー)を適量かけます。
- 台所用ゴム手袋をはめた指先で、油と粉をなじませ、玉をつくるようにします。
- 粉の玉を捨て、お湯で服をゆすぎます。
- 服に油をなじませたところに台所用中性洗剤を直接かけ、またもみ込むようにして洗います。
- お湯で服を十分にゆすぎ、通常の洗濯方法で洗濯してください。
※手荒れを防ぐため、台所用ゴム手袋をはめて作業してください。
上記の方法で、大抵のネズミ捕りの粘着は取れます。
まだ取れないという場合は、もう1度同じ手順を繰り返してみましょう。
しかし、まれに頑固にベタベタが残ってしまう場合があります。
その場合は、次のステップに進みましょう。
②薬品を使って除去する方法
どうしても落ちない場合は、エタノールやベンジンを使ってネズミ捕り(とりもち)を除去することもできます。
【用意するもの】
✔ エタノールまたはベンジン
✔ いらないタオル、布数枚(もしくは綿棒など)
手順
- 服にネズミ捕りがついている部分の裏側に、いらないタオルまたは布を敷きます。
- もう1枚のタオルまたは布、綿棒などに、エタノールやベンジンを含ませ、ネズミ捕りがついている部分につけます。
- 粘着成分がとれてきたら、タオルや布で拭き取ります。
衣服によってはベンジンなどを使うと色落ちする可能性もありますので、目立たないところで試してみてから作業してください。
また、臭いが強いので、作業の際は窓を開けるなどして十分に換気を行いましょう。
【CHECK!!】
デリケートな素材の服、どうしても汚れが落ちない場合は、クリーニング店に相談しよう
服についたネズミ捕り(とりもち)を除去する方法を紹介しましたが、油をかけると服が傷んだり、変色してしまいそうなデリケート素材の服や丈夫な素材でも油で粘着を取る作業を繰り返すと、生地を傷めてしまう可能性があります。
お気に入りの服を長く着るためにも、どうしても汚れが取れない場合は、クリーニング店に服を持っていき、相談してみましょう。
まとめ
まとめ
✔ ネズミ捕りもとりもちも、油溶性で油をなじませると溶ける。
✔ 服にネズミ捕りがついたら、まずは余分についた粘着をティッシュやガムテープなどで取る。
✔ 服についたネズミ捕りは、油をつけてなじませ、もみこむようにすると粘着が取れる。
✔ さらに、小麦粉や片栗粉などの粒子の細かい粉をふりかけ、油になじませたネズミ捕りを吸着させると効果的に粘着が取れる。
✔ 服に油をつけてネズミ捕りの粘着を除去したら、台所用中性洗剤とお湯で洗って油を取る。
✔ 頑固に服についたネズミ捕りを、エタノールまたはベンジンで取る方法もある。
✔ デリケートな素材の服やどうしても粘着が取れない場合は、クリーニング店に相談しよう。