DIYや文化祭の工作など様々な場面で活躍する「ペンキ塗料」。
そんなペンキですが色塗りに夢中で気がついたら「髪にペンキがついてる…」という体験をした方も多いのではないでしょうか?
ペンキ塗りしたら髪の毛にペンキついた!
みんな大丈夫って言うけど大丈夫じゃなくない!? pic.twitter.com/JFJTRICGM3— ヤング (@young2012drole) December 28, 2018
文化祭で使う部屋のペンキ塗りをやったら、髪の毛にペンキついた(´;ω;`)
手にもめっちゃついたし……
バイト、行けへん……。゚(゚´Д`゚)゚。 pic.twitter.com/uwiQmuCfBl— みき✬ (@Kyapi2Mikihime) August 27, 2015
髪にペンキがつくとなかなか取れなくてがっかりしてしまいますよね。
そこで今回は、『髪の毛についたペンキ塗料を簡単でキレイに取る方法』をご紹介します。
お困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
ペンキ塗料の性質と落とすときのコツ
ペンキには、水性ペンキと油性ペンキの2種類があります。
ペンキの特徴
- 水性ペンキ
水の成分が大半を占めていて、水で薄めることができます。安価で臭いが少ないことから初心者にも扱いやすくDIYなどによく使用されます。
- 油性ペンキ
水で薄めることができず、専用の薄め液を使用しなければなりません。臭いも強く扱いにくいですが、耐久度があり仕上がりがキレイなことから外壁塗装に使用されます。
水性ペンキと油性ペンキは、それぞれ性質が違いますので落とし方も異なります。
そのため、ペンキを落とすときのコツとしてはまず初めに何の種類のペンキが付着したのかを確認しましょう。
そして、1度の作業ではなかなかペンキを落とすことはできませんので、根気よく繰り返し作業をすることが大切です。
髪についたペンキ塗料の落とし方【水性ペンキ編】
水性ペンキが髪についたときは、乾く前であれば普段通りにシャンプーで髪の毛を洗えば簡単に落とすことができます。
【用意するもの】
✔ シャンプー
✔ 目の細かいクシ
手順
- 髪の毛をぬるま湯でしっかりと濡らします。
- シャンプーをペンキが付着した部分につけて馴染ませます。
- 髪に付着したペンキが乾いている場合はシャンプーをつけたまま数分放置してペンキをふやかしてから、目の細かクシで優しく梳かして少しずつペンキを取ります。
- 普段洗髪するときと同じようにシャンプーで髪の毛を洗います。
- さいごにシャンプーを流して髪の毛を乾かせば完了です。
ペンキが乾いてしまった場合は、ペンキの水分が蒸発してペンキの主成分である樹脂が結合してしまっていますので完全に落とすのが難しくなります。
乾いてしまった場合は、ぬるま湯とシャンプーで乾いたペンキをふやかしてからクシで少しずつ剥がしていきましょう。
無理に髪を梳かすと髪の毛が千切れてしまったり、傷む可能性がありますので十分注意しましょう。
また、シャンプーした後にペンキの臭いが気になる場合はもう1度シャンプーをすると良いでしょう。
髪についたペンキ塗料の落とし方【油性ペンキ編】
髪に油性ペンキがついてしまうとなかなか落とせないので、油性ペンキがついてしまったらその部分を切ってしまうのが、1番簡単で手っ取り早い方法です。
しかし、髪の毛は切ると元の長さまで戻すのには長い時間を要してしまうので切りたくないという人も多いのではないでしょうか?
髪の毛を切ることに抵抗があるという人にはこちらの方法がおすすめです。
①ペイント薄め液を使った方法
油性ペンキを落とすときは水性ペンキのように水で落とすことができないので、通常ベンジンやシンナーなどのペイント薄め液を使う必要があります。
これらのペイント薄め液は油性ペンキを落とすのには非常に効果的ですが、その分髪の毛へのダメージが大きくもあります。
そのため、髪を痛めつけたくない方はこちらの方法はお控えください。
また、もしこちらの道具を使うときには、必ず短時間で作業を済ませる様にしましょう。
ペイント薄め液が手元にない場合は、除光液や灯油でも代用することができます。
【用意するもの】
✔ ペイント薄め液や除光液、灯油
✔ コットン
✔ シャンプー
手順
- 髪についた油性ペンキの余分な液をコットンで拭き取ります。
- ペイント薄め液をコットンに染み込ませて、油性ペンキを拭き取ります。
- 油性ペンキが薄くなるまで拭き取りを繰り返しましょう。
- 油性ペンキの大半を拭き取れたら、シャンプーで洗髪をして髪を乾かせば完了です。
ペンキがまだ髪に残っていても、シャンプーには界面活性剤が入っていて、ある程度の油分は落としてくれるので心配はいりません。
「ちゃんとペンキ落ちているか心配…」「臭いが残りそう…」という場合は2回シャンプーをしましょう。
【CHECK!!】
除光液も有機溶媒が入っているので油性ペンキを溶かしてくれますが、揮発性が高く蒸発するときに髪の毛の油分も奪ってしまいます。
結果、髪の毛がパサパサになりますので作業後は必ずシャンプー・トリートメントなどダメージを補修しましょう。
ただ、除光液よりもペイント薄め液の方が効果は強力なのでしっかり落としたい場合は、ペイント薄め液を使うことをおすすめします。
②クレンジングオイルを使った方法
油性ペンキが髪についてしまったときは、クレンジングオイルを使用するのも有効な手段です。
クレンジングオイルには、乳化作用といって水と油の境目を緩める力があるため、油性ペンキも落とすことができます。
また、クレンジングオイルはもともと皮膚につけるために作られているので、髪や皮膚への影響も少なく済みます。
ペイント薄め液はなるべく使いたくない人や、髪に付着した油性ペンキが乾いてしまっている人におすすめです。
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル
✔ コットン
✔ 目の細かいクシ
✔ シャンプー
手順
- 髪についた油性ペンキの余分な液をコットンで拭き取ります。
- クレンジングオイルを手に取り髪に馴染ませて数分放置します。
(※このときに目の細かいクシでペンキがついた部分の髪の毛を梳かしてくっついたペンキを剥がしていきましょう) - 数分置いたら、ぬるま湯でクレンジングオイルを流します。
- 最後にシャンプーで髪の毛を洗って乾かします。
クレンジングオイルは本来油性ペンキを溶かすためのものではないので、ペイント薄め液よりも効果は薄くなります。
クレンジングオイルを髪に馴染ませるときに手に油性ペンキが付着するのが嫌な場合は、ビニール手袋などを装着して作業しましょう。
髪についたペンキ塗料を落とすときの注意点
髪についたペンキを落とすときには、いくつか注意点があります。
①ペンキがついたら早めに対応する
ペンキは時間が経つほどに乾いて落としにくくなります。
そのため、髪の毛にペンキが付着した場合はなるべく早く対応するようにしましょう。
②有機溶剤の取扱いには注意する
ペイント薄め液や除光液、灯油などは臭いが強いため使用していると気分が悪くなる可能性があります。
そのため、使用する前にしっかりと窓を開けるなどの換気を行いましょう。
また、これらの道具は非常に揮発性が高く、引火しやすいので使用する際は、必ず火の気には注意しましょう。
ストーブなどをつけている場合は、なるべくストーブから離れることをおすすめします。
まとめ
まとめ
✔ 髪にペンキがついたときは早めの対応が大切。
✔ 水性ペンキは付着してすぐなら水で落とすことができる。
✔ 水性ペンキはシャンプーをすると落とせる。
✔ 油性ペンキはペイント薄め液で落とせる。
✔ ペイント薄め液の代用として除光液、灯油、クレンジングオイルが使用できる。
✔ ペイント薄め液等を使うときは換気をし、火の気に注意が必要。