自宅の壁や駐車場、玄関先などのコンクリート部分には・・・
- 土や泥の飛び散り
- コケ
- 雨水
- 鳥のフン
などのたくさんの汚れが付着してしまいますよね。
家の周りが汚れていると周囲の目も気になります。
そんな汚れの中でも一番気になり、厄介なのが「鳥のフン」です。
玄関に鳥のフンが……!
ま、まさか……!? pic.twitter.com/XFleDc8W32— なっつん (@deepdeep342) April 16, 2017
見た目はもちろんのこと良くないですが、鳥のフンには細菌も多数含まれており、掃除するときに体内に取り込んでしまうのではないかという健康被害も気になります。
そこで今回は、『コンクリートについた鳥のフンの落とし方』についてふぉ紹介していきます。
困った際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
鳥のフンを掃除するときは細心の注意を!
鳥のフンには無数の細菌が含まれており、感染症のリスクがあります。
そのため、フンの掃除をするときには細心の注意が必要です。
鳥のフンで起こりうる感染症
- クリプトコッカス症
ハトのフンに潜んでいるカビから発症します。人が感染すると発熱、胸痛などの症状が現れ重症化すると髄膜炎を引き起こし死に至る危険性もあります。
- オウム病
感染した鳥のフンに混入しており人が吸引してしまうと人も感染してしまいます。感染すると咳、頭痛、倦怠感などインフルエンザのような症状が発症します。重症化すると重度肺炎、髄膜炎を引き起こし死に至る危険性もあります。
- サルモレラ食中毒
- 脳炎
- アレルギー
- ニューカッスル病
急性類粒結膜炎が主症状
- ヒストプラズマ症
カビの一種によるもので結核に似た症状を引き起こします。
また、多くの寄生虫を持っているため、上記以外にも人体へ多くの被害をもたらす危険性があります。
このため、鳥のフンを掃除する際には細心の注意を払って行いましょう。
コンクリートについた鳥のフンの落とし方
上記のように鳥のフンは人体への健康被害をもたらす危険性があるので、掃除をする際にはしっかりと防備(※下記)をしてから処理を行うようにしましょう。
鳥のフンを処理する際の服装
- ビニール手袋やゴム手袋を着用
- 保護メガネの着用
- 使い捨てマスクの着用
- 肌を露出させないようにしておく
鳥のフンは乾燥すると粉末状になり、空気中に舞い上がるので直接肌で触れなくても、体内へ取り込んでしまう危険性があります。
そのため、マスクやゴーグルの着用を強くおすすめします。
①エタノールを使用する方法
エタノールには消毒効果があるため、鳥のフンの掃除において効果的です。
【用意するもの】
✔ 水
✔ エタノール
✔ 新聞紙(ぼろ布)
手順
- 除去できるフンはまず最初に取り除いておきます。
- その後水でふやかし、やわらかくなれば残りのフンを新聞紙やぼろ布でふき取ります。
- 最後にフンのあった場所にエタノールをふりかけ、フンが残っているようであれば磨き殺菌します。
②重曹・セスキ炭酸ソーダを使用する方法
鳥のフンは酸性です。重曹やセスキ炭酸ソーダのようなアルカリ性の薬品が効果的です。
ホームセンターや薬局、100円均一で簡単に購入できます。
【用意するもの】
✔ 重曹(セスキ炭酸ソーダ)
✔ 水
✔ 新聞(ぼろ布)
✔ ブラシ
手順
- 除去できるフンはまず最初に取り除いておきます。
- その後水でふやかし、やわらかくなれば残りのフンを新聞紙やぼろ布でふき取ります。
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダを振りかけます。
- 濡らしたブラシでこすります。
③高圧洗浄機を使用する方法
少々高価ではありますが、高圧洗浄機を使用すれば労力もかからず簡単に鳥のフンを除去することができます。
しかし、周囲にまき散らしてしまう危険性があるため、周囲の状況を考慮して使用するようにしましょう。
コンクリートについた鳥のフンを落とす際の注意点
①鳥のフンを見つけたらすぐに処理を!
鳥のフンは見た目に汚いのはもちろん、そのままにしておくのは人体への影響もあり考えられるので危険です。
また、放置すれば放置するほどフンは頑固な固まりとなり、除去しにくくなります。
そのため、見つけたらなるべく早めに処理することをおすすめします。
②鳥のフンを処理する際には感染症に要注意!
掃除をする際に体に付着したり、体内に取り込んでしまったりするのを防ぐため掃除するときの服装には気を付け、処理後には手洗いうがい、必要であればシャワーを浴びるなどするようにしましょう。
また、その中でも以下のような方たちは感染リスクが高まりますので、注意が必要です。
- お年寄りの方
- 免疫力の低下している方
- 妊婦の方
- 呼吸器疾患のある方
可能であれば、家族の方にお願いするか、業者の方への依頼をお勧めします。
③鳥のフンは掃き掃除ではなく拭き掃除が基本!
鳥のフン掃除をするのにしてはいけないことは、はき掃除です。
鳥のフンは乾燥すると粉末状になり舞い上がってしまう危険性があります。
ほうきで掃き掃除をすると空気中に鳥のフンをまき散らしてしまうことになりますので、鳥のフン掃除をするときは基本拭きとる方法での掃除をするようにしましょう。
そして、使用する道具は使い捨ての物を使用することをおすすめします。
ビニール袋を準備しておき、すぐに密閉し廃棄できるようにしておくことをおすすめします。
履物など使い捨てにできないものはビニール袋で覆ってから使用すると良いでしょう。
繰り返し使用したいブラシなどは殺菌消毒しておくようにし、フン掃除専用のものにするのが良いでしょう。
鳥にフンをされる前に対策を!
鳥のフンは一度掃除したらもう大丈夫というわけにはいきません。
鳥が来ないような対策も必要です。
フンをされないように鳥よけを設置するのも良いでしょう。
電柱や電線があり、そこに鳥がとまってフン害がひどいという場合には電線の所轄事業会社に連絡してみるのも対策の1つです。
電線に鳥よけのとげを設置してくれたり、電線カバーを設置してくれたりするサービスもあります。
電線にとまった鳥から毎日フンをされて困っているという方はぜひお問合せしてみてください。
まとめ
まとめ
✔ 鳥のフンには様々な病原菌や寄生虫が付着しているので感染防止のためなるべく早く除去する必要がある。
✔ 鳥のフンの掃除をするときは、【使い捨てマスク・使い捨て手袋・ゴーグル・肌の露出しない服装】で作業を行うようにする。
✔ 空気中にまき散らせないために掃き掃除は厳禁。基本は拭きとり掃除を行う。
✔ 消毒効果のあるエタノールやアルカリ性の重曹・セスキ炭酸ソーダを使用してこすり洗いをするのが効果的である。高圧洗浄機を使用する方法も効果的。
✔ 掃除用具は基本使い捨ての物を使用する。捨てられない物に関してはビニール袋で覆ってから使用するのがおすすめ。
✔ フンの処理のあとは身体を清潔にしておく。
✔ 【妊婦さん・お年寄りの方・呼吸器疾患のある方・免疫力の低下している方】は感染リスクが高まるため掃除をするのは危険である。
✔ 鳥のフンをさせないように対策が必要である。鳥よけをしたり、必要であれば電線管轄業者へ連絡したりして、鳥よけを設置してもらう。